タイムトラベル
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タイムトラベル (Time travel) とは、通常の時間の流れから独立して過去や未来へ移動する事。「時間旅行」ともいう。他に、移動の様態によって「タイムスリップ」「タイムワープ」「タイムリープ」「タイムトリップ」など多様な表現がなされる。
目次 |
[編集] タイムトラベルの位置づけ
タイムトラベルは、現在では主としてSFやファンタジーの分野での舞台設定に利用される概念である。しかし、SFがタイムトラベルという概念を生み出したわけではない。
タイムトラベラーが主人公であるマーク・トウェインの「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」や、天使が未来の書物を携えて現れるサミュエル・マッデンの「20世紀の記録」など、SFというカテゴリが明確なものとして育つ以前から、タイムトラベルをテーマにした物語は創られている。
そういった背景をもとに、産業革命以降の科学技術の発展から生まれたSFというカテゴリが、夢の科学技術や超常現象としてのタイムトラベルを物語の類型として取り込んでいった。
実在する現象かは解明されていないが、理論物理学などにおいて実現の可能性が示される事がある。又、半ば空想的、思考実験的な意味を伴う「楽しい研究対象」と扱われる事もある。
[編集] タイムトラベル物語の類型
タイムトラベルを舞台設定として利用する物語には、いくつかの類型がある。
- A. 手段による類型
- B. 主人公の意図との関係による類型
- 目的地を定めての意図的なタイムトラベルが行われるもの。
- いつの時代にタイムトラベルするかが分からない・制御不可能なもの。
- 何らかの不測の事態によってタイムトラベルをしてしまい、そこから物語が始まるもの。しばしば主人公たちはタイムトラベルをした事にしばらく気付かない。
- 明確なタイムトラベルは結末に至るまで示されず、種明かしとしてタイムトラベルが生じていた事が明らかになるもの。
[編集] タイムトラベル物語の起源
広義のタイムトラベルと見なせる要素を持つ多数の初期作品が存在するため、タイムトラベル物の最初の実例と認められる作品について、全面的に同意された定義は存在しない。例えば、サミュエル・マッデンの『20世紀回想』 Memoirs of the Twentieth Century (1733年)は、主に世界各国の英国大使が英本土の大蔵卿へ宛てた一連の書簡と、英国外務省からの若干の返信から成り立つ作品であり、それらの書簡はいずれも1997年と1998年に書かれたとの触れ込みで、その時代の状況について記述されている。[1]しかしながら物語の枠組みでは、これらの書簡は1728年のある晩に、語り手が彼の守護天使から与えられた本物の文書であると述べられている。これらの理由から、ポール・アルコンは彼の著書『未来小説の起源』 Origins of Futuristic Fiction において、「英文学で最初のタイム・トラベラーは、1998年から1728年に国家文書を持ち帰ったある守護天使である」と述べている。[2]ただし、本書では天使がそれらの文書を入手した手段は明らかにされていなかった。後の文章でアルコンは、「マッデンを未来からの訪問者を描いた最初の作家として称賛するのは、寛大に過ぎるかもしれない」と語気を弱めてはいるが、「未来から時間を遡って送り込まれた品物が現代で発見されるという形式による、巧みなタイムトラベルの着想を持ち込んだ最初の作家として、評価に値する」とも述べている。[1]
ルイ・セバスチャン・メルシェの『2440年: 確かなる夢』 L'An 2440, rêve s'il en fut jamai は、西暦2440年の世界を舞台にしたユートピア小説である。非常に有名な作品である本書では(1771年の初版刊行以来、25版が重ねられた)、哲学者の友人とのパリでの不公正についての激しい議論の後に、眠りに落ち、夢の中で未来のパリを訪れる無名の人物の冒険が描かれる。ロバート・ダーントンは本書を「幻想文学であるとの断りはあるが、『2440年』は真摯な未来予測小説として読み得る」と述べている。[3]
SFアンソロジー『彼方の境界』 Far Boundaries (1951年)では編者のオーガスト・ダーレスが、1838年にダブリン・リテラリー・マガジンで匿名の作者により執筆された『神隠しの馬車: 時代を超えた男』 Missing One's Coach: An Anachronism という題の短編を、最初期のタイムトラベル作品として定義している。[4]この作品では、木の下でニューカッスルを離れる馬車を待っていた語り手が、突然に千年前の世界に放り込まれ、修道院で8世紀の聖職者ベーダ・ヴェネラビリスと遭遇し、未来の世紀の発展についていささか皮肉めいた説明を行う。これらの出来事が現実の出来事であったのか、単なる夢に過ぎなかったのかは最後まで明らかにされない。語り手は、初めに木の根元に居心地の良さそうな場所を見つけて、腰を下ろしたと述べ、「疑い深い読者諸氏は、私がうたた寝をしたのだと言うかもしれない」が、「そんな事はなかったと断言する」。修道院の者たちが誰も彼と初対面であるように見えないことや、ベーダが語り手との話に口ごもり、他の修道僧らが何かの害が彼に与えられたのだと思い込んでなだれ込んできたところで、突然に語り手は自分が現代(1837年の8月)の木の下に戻っているのに気付き、丁度待っていた馬車が彼の目の前を通り過ぎていき、もう一晩ニューカッスルに足止めされる羽目になるという唐突な終わり方などの、作中の多数の夢の様な要素は、別の可能性を読者に暗示している。[5]
チャールズ・ディケンズの1843年の小説『クリスマス・キャロル』は、主人公のエビネザー・スクルージが、過去、現在、未来のクリスマスを訪れる事から、一部の者からはタイムトラベルを描いた最初の作品であると見なされている。[6]ただし、スクルージは各々の時代を受動的に観察するのみであり、その時代から物理的な影響を受けたり、自らが干渉するわけではない。
より明確なタイムトラベルの実例は、フランスの植物学者にして地質学者であったピエール・ブアタールによる、彼の死後1861年に出版された有名な書籍『人類以前のパリ』 Paris avant les hommes の中に見出される。この作中で主人公は「時代遅れの悪魔」(ブアタールの名に掛けたフランス語の駄洒落)の魔法によって、先史時代へと送り込まれ、そこでプレシオサウルス等の絶滅した生物や、ブアタールの想像した人類の祖先の猿人と遭遇し、それらの生物のいくつかと積極的に干渉できた。[7]別のフィクションにおける明確なタイムトラベルの例には、1881年のニューヨーク・サン紙に掲載されたエドワード・ページ・ミッチェルの短編『逆回りした時計』 The Clock That Went Backward がある。喧嘩の末に大金鎚でぶん殴られた主人公がアーサー王の時代に飛ばされるマーク・トゥエインの『アーサー王宮廷のヤンキー』(1889年)は、タイムトラベルという主題を大勢の読者に広めるのに貢献した初期のタイムトラベル物の一例であり、タイムトラベラーの行動による歴史の改変を扱った最初の作品の一冊でもある。
タイムマシンの使用によるタイムトラベルを描いた最初の作品は、エンリケ・ガスパール・イ・リンバウの1887年の作品『時間遡行者』 El Anacronópete である。[8]このアイデアは1895年に出版されたH・G・ウェルズの小説『タイム・マシン』により広まった(これに先行して、1888年にウェルズは『時の探検家たち』 The Chronic Argonauts と題されたやや知名度の劣る作品を手掛けている)。ウェルズの作品もまたタイムマシンが登場し、本書はしばしば後のタイムトラベルを扱ったあらゆるSF小説に影響を与えた作品と見なされている。
これ以降、科学とフィクションの両面において、タイムトラベルの概念が敷衍されて来たが、タイムトラベルが現実に可能であるか否かという問題は、依然として未解決のままである。
[編集] タイムトラベル物語の歴史といくつかの構造
ウェルズの『タイム・マシン』は未来への時間旅行を題材としたが、その後のSF作品では未来だけではなく過去への時間旅行を扱った作品もまた多く生み出されている。これらの作品では、必ずしもタイムマシンの登場は必須ではなく、超能力によるタイムトラベルや超常現象によるタイムトラベルなども含まれている。
作品の傾向として、未来への時間旅行は『タイム・マシン』に代表されるような悲観的な未来社会が題材とされる場合が多い。これはウェルズの作品が当時のイギリスの階級問題や労働問題を未来社会に準えていたように、現代社会の問題点を未来に投影し描くことで現代に問題を提起する作家の意図が強いためである。
一方、過去への時間旅行では現代と過去で繋がる問題や危機が頻繁に題材とされ、過去の改変により現代の事象も影響を受けるタイムパラドックスにより、歴史が書き換わった場合に訪れる危機や現代の悲観的状況を打開するドラマが多く描かれている。また不可逆的な時間を遡る現象の特性から、経験してきた時代をもう一度体験したい、生前の時代を垣間見たい、人生をやり直せたらとの読者の願望を反映したノスタルジックな内容の作品も少なくない。これらは歴史小説的側面を持つ作品もある。過去への時間旅行は、荒唐無稽になりがちな未来社会を扱った作品よりも、時代考証や史実を踏まえることでよりリアルな描写が可能である。そのためか、現代への影響が想像しやすく読者が感情移入しやすいという評価もある。
[編集] タイムパラドックス
タイムパラドックス(Time Paradox / 時間の逆説)とは、タイムトラベルに伴う矛盾や変化のことであり、物語のテーマとしてしばしば扱われる。具体的には、時間旅行した過去で現代(相対的未来)に存在する事象を改変した場合、その事象における過去と現代の存在や状況、因果関係の不一致という逆説が生じることに着目したものである。
SF作品の中においてタイムパラドックスは、歴史に関わる重大な出来事や危機、思考実験として頻繁に題材とされている。タイムパラドックスによる危機やその回避のサスペンス性、展開の意外性による面白さが時間を題材とするSFで多用される理由で、作品の醍醐味ともなっている。
タイムパラドックスの最も有名な例に、親殺しのパラドックスと呼ばれるものがある。過去へ遡った時間旅行者が自分の誕生前の両親を殺害した場合、両親は自分を生む前に死亡するので自分は「生まれていなかった」事になるが、自分が生まれていないならば両親が死亡する理由がそもそもなくなる…と言う矛盾である。現代に存在している事象の成立を過去で阻害するものとしては、過去に戻ってタイムマシンの発明を妨害する、過去の自分自身を殺すなどの類型がある。
矛盾が生じない場合でも、過去の改変が未来に与える影響を扱った作品も多い。これには些細な過去の改変がバタフライ効果のように連鎖しながら拡大波及し、未来の方向性を大きく変更してしまうとする立場と、些細な改変は一時的なゆらぎに過ぎず、その後は収束し未来の方向性に大きな影響を与えないとする立場がある。SF作家のポール・アンダースンは、歴史に大きく関わる人物の暗殺や史実の妨害など、未来社会に重大な影響を与える歴史の改変を防ぐための組織のアイデアを、オムニバス長編『タイムパトロール』(Gurdians of Time、1960年)で発表した。またこの小説では「歴史が改変可能であるならば、何をもって正しい歴史とするか」という疑問も提示されている。
[編集] タイムパラドックスと矛盾
タイムパラドックスの矛盾を説明するため、時間旅行者による歴史の改変で時間軸が分岐し元の世界と平行した別の世界が生まれるとするパラレルワールドの概念がある。この概念を発展させ、時間旅行者の介在がなくとも歴史上の重要なポイントで世界が枝分かれしていると解釈する立場もある。この概念を大幅に作品に取り入れた最初期の小説に、可能性として存在する二つの歴史「ジョンバール」と「ギロンチ」の抗争を描いた、ジャック・ウィリアムスンの『航時軍団』(The Legion of Time、1938年)がある。
このパラレルワールドの発想に類似したものに、量子力学の多世界解釈がある。これは物理的な相互作用が時間上にも及ぶとするもので、この理論に基づくと、過去の改変が行われても素粒子レベルで世界の再構成が行なわれるため、結果としてタイムパラドックスは生じない。
一方で、こうしたタイムパラドックスを全く否定する立場もある。例えば、「もし時間を逆行できるタイムマシンが存在するならば、あってはならない矛盾が想定される。したがってタイムマシンは存在しない」との背理法に基づき、時間は一方通行で流れ逆行できないとする考え方がある。また、時間旅行者による歴史の改変が現代の歴史に含まれるという考え方もある。
意図的にタイムパラドックスを起こそうと努力しても、その行動は必ず妨害されタイムパラドックスの成立が阻止されるとした作品もある。親殺しのパラドックスを例に取ると、過去に遡り親の殺害を試みても成功しないか、そもそも過去に移動できないとしている。ロバート・A・ハインラインの短編『時の門』(By His Bootstraps、1941年)など、タイム・パラドックスの論理性を追求した一群の作品の中では、「時間旅行者による歴史の改変自体が歴史に含まれており、タイムパラドックスは起こり得ない」との解釈がなされている。
またSF作家のラリー・ニーヴンは、『タイム・トラベルの理論と実際』(The Theory and Practice of Time Travel、1971年)と題したエッセイの中で、もし歴史の流れが一本道であり、時間旅行によって歴史が改変可能であるならば、幾度もの時間旅行者による歴史の改変を経た末に、最終的に人類の歴史は、「タイムマシンが存在せず、時間旅行者が決して現れない歴史」として安定するのではないか、と述べている。
これらのような架空の理論や仮説に基づく過去や未来との因果関係の矛盾に着目したものとは別に、論理パズル的なタイムパラドックスもいくつか考案されている。これらは論理的には矛盾はないのに、あり得ないようなことが起こる事象を題材としたもので、その多くは現実の物理学や量子力学上の考察を要求する要素を含んでいる。
【例】『マイナス・ゼロ』(広瀬正)より
| 現代で買った新品のライターを持つ男がタイムトラベルし、過去へそのライターを忘れてくる。実はそのライターは第三者により時を経て現代に存在する忘れてきたライターと掏り替えられており、新品で買ったライターはタイムトラベルをせず現代に存在する。タイムトラベルをするライターは現代と過去を無限ループとして往来する存在であるが、現代に新品がある限りそのライターはどこで買ったものでもない。 |
このパラドックスではなぜこのようなライターが存在するか、またこのような存在となった時点でライターの分だけ宇宙の質量が増えたのではないのか、そして時を経ても永久に古くならず傷すらつかないのではないか、との問題が提起されている。1960年代に書かれたこの小説のパラドックスは小説『存在の環』(P・スカイラー・ミラー、1944年)で提示されたものの類型であるが、1990年代にスティーブン・ホーキング博士がこれに類似する概念を持つ閉時曲線と量子効果の仮説を示し、過去へのタイムトラベルを否定する論拠としている。小説では言及されていないが、このタイムパラドックスは「掏り替えた人間の意志が、特異な物質の存在や状態を創出した」という観測問題的側面も内包している。
[編集] タイムマシンのパラドックス
タイムマシンで過去に旅をすると、途中でそのタイムマシンの製造過程を通過するためタイムマシンは分解する、またはそのタイムマシンがまだ作られていないのに、原料とタイムマシンが同時に存在して、質量保存の法則に矛盾してしまう。[要出典]
[編集] 時間旅行活劇
時間旅行を扱った作品にはタイムパラドックスのような論理性や理詰めにはあまり拘らず、自由な発想で時間旅行やそれに伴う世界観を描いた活劇的内容の作品もある。
シミュレーション的要素を重視し、もし歴史が変った場合に存在するかも知れない世界を描いた、SFで言うIf世界(仮定世界)を構築した作品として、『モンゴルの残光』(豊田有恒)や『スーパー太平記』(手塚治虫)などがある。
また、過去に飛ばされた現代人、未来から現在に飛ばされてきた未来人が、その高度な知識を援用して救民や社会変革を目指すという類型もあるが、そういった類型でもタイムパラドックスはあまり重視されない。小説『闇よ落ちるなかれ』(L・スプレイグ・ディ=キャンプ)のように、現代の科学知識や技術を用いて過去で主人公が活躍する冒険活劇としてエンターテイメント性を重視したものや、漫画『JIN-仁-』(村上もとか)のように、20世紀の医療技術で江戸時代の人々を救おうとするヒューマンドラマ仕立てのものなど、多くの事例が挙げられる。
また、歴史上の謎を時間旅行により解明するという趣向の作品もある。これらの作品の例としては、タイムトラベルにより恐竜絶滅の原因が解明される『さよならダイノサウルス』(ロバート・J・ソウヤー)がある。
時間旅行の概念は、短編集『時との戦い』(アレッホ・カルペンティエール)などSF以外の文学的な作品においても、題材や表現手法のひとつとしても使用されている。
[編集] 情報タイムトラベル
人間がタイムトラベルに対して抱く願望の一つに、「現在の知識を保ったまま過去に赴き、現在にとって有利な結果になる様に過去を改変したい」というものがある。これを逆にとらえて、未来に関する情報を元に現在の行動を決定するのも一種のタイムトラベルであると言える。
超光速通信と同様に、物質でなく情報のみであれば物理的制約に縛られずに過去に送り届けることができる可能性も高い。SF作品においては、何らかの災厄に襲われた人間(人類)が過去に警告を送るという内容のものが多い。
[編集] タイムトラベルの可能性
[編集] 素粒子のタイムトラベル
タイムトラベルをすると考えられているものに素粒子がある。リチャード・P・ファインマンによれば反粒子は時間を逆行している正の素粒子である。この考え方はディラックの海の持つ問題点を解決している。タイムトラベルを否定する物理法則はまだ発見されておらず、タイムトラベルが実現可能か否かは物理学者の間でも意見が分かれている。現在タイムトラベルは物理学の研究対象のひとつであり、単なる空想の産物に止まるものではない。
[編集] タイムマシンの開発
タイムマシンの開発・実現可能性については「タイムマシン」の項目のタイムマシンの研究を参照。
[編集] 未来へのタイムトラベル
未来への一方通行のタイムトラベルなら、ウラシマ効果やコールドスリープ(冷凍睡眠)により自身の時間経過を遅らせることで理論上は可能である。
[編集] タイムトラベルが登場する作品
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
本項目では、メディアごとに年代順に作品を紹介している。タイムトラベルという概念は、時代とともに変遷をとげてきており、時代順に作品を眺めることで「タイムトラベルの進化と発展」を俯瞰できる一覧とすることを念頭に置いて編集されている。
[編集] 小説
- タイム・マシン(H・G・ウェルズ) 1895年
- 角川文庫版:ISBN 4042703062
- タイムマシン/タイムマシンの開発者が未来にタイムトラベルを行い、社会構造により変化した人類の姿に愕然とする。タイムトラベルものの古典で2回(1960年・2002年)映画化されている。
- 航時軍団(ジャック・ウィリアムスン) 1938年
- タイムマシン/二つの世界「ジョンバール」と「ギロンチ」は、人類史のある時点から派生する二つの未来(平行世界)である。どちらか一方の歴史が確定すれば、もう一方は消滅する。二つの世界は、歴史の分岐点となったある出来事をめぐって総力戦を続けていた。そして今、消滅の危機に陥ったジョンバールを救うべく、航時軍団のクロニオン号が時間流を遡る。平行宇宙(パラレルワールド)の概念を初めて扱ったSF。
- イシャーの武器店(A・E・ヴァン・ヴォークト) 1949年
- 事故によるタイムスリップ/7000年後の未来を舞台に、イシャー帝国と武器製造業者ギルドの抗争を描く。サブプロットとして、帝国によるエネルギー攻撃に巻き込まれ、過去から未来への往復を繰り返す運命となった現代人クリス・マカリスターが登場。
- 宇宙の小石(アイザック・アシモフ) 1950年
- 事故によるタイムスリップ/事故により20世紀から銀河帝国黎明期の地球にタイムスリップした仕立屋シュヴァルツが、銀河系滅亡を目論む陰謀に巻き込まれていく。
- 時果つるところ/百万年後の世界(エドモンド・ハミルトン) 1951年
- 天変地異によるタイムスリップ/突然のタイムスリップでひとつの町が丸ごと百万年後の世界に飛ばされてしまう。「時果つるところ」が正規版、「百万年後の世界」がそのジュブナイル版。
- 永遠の終り(アイザック・アシモフ) 1955年
- タイムマシン/人類の歴史を調整する時間管理機構「エターナル〈永遠〉」に属する主人公ハーランと、その恋人ノイエスの運命を描いたアシモフ唯一の時間テーマ長編。通常のタイムパトロールと逆に、エターナルは人類の安泰のために積極的に歴史改変を行っている。
- 夏への扉(ロバート・A・ハインライン) 1957年
- 早川書房版 :ISBN 4150103453
- タイムマシン/ダニエル・ブーン・デイヴィスは恋人と親友に騙され、コールドスリープ装置に入れられる。目覚めた30年後の世界でタイムマシンの存在を知るが、それは作用・反作用の法則と類似の原理により2つの同質量の物体をそれぞれ過去と未来へと送るもので、どちらの物体を過去に送るかは制御できないものだった。SF部門のオールタイム・ベストを選ぶ企画では頻繁に選出されている一冊。
- トムは真夜中の庭で(アン・フィリッパ・ピアス) 1958年
- 岩波書店版 :ISBN 4001140411
- ゲート/両側で時間の流れが異なるゲートの別々の側に住む、少年と少女のボーイミーツガール作品。
- 輪廻の蛇(ロバート・A・ハインライン) 1959年
- 早川書房版 :ISBN 4150104875
- タイムマシン/孤児だった娘ジェーンはある男に恋をし女の子を生むが、男はその直後に姿を消し赤ん坊も行方不明となる。病に倒れた失意のジェーンは特殊な治療により回復、タイムマシンの存在を知る。自分を裏切った男に復讐するため、タイムマシンで時を遡る。タイムパラドックステーマの究極と評される。
- タイム・パトロール(ポール・アンダースン) 1960年
- 早川書房版 :ISBN 4150102287
- タイムマシン/正常な歴史の流れを妨げ、捻じ曲げようとする時間犯罪者を取り締まるタイムパトロールが活躍する。
- TERRAの工作員シリーズ(ラリー・マドック) 1966年
- 東京創元社版、全4巻 (1)空飛ぶ円盤 :ISBN 4488642012(2)黄金の女神(3)エメラルドの象(4)タイム・トラップ
- タイムマシン/銀河連邦の「時間エントロピー修復機関 (TERRA)」は、地球の歴史に干渉する時間犯罪組織「エンパイア」に対し、工作員ハンニバル・フォーチュンとウェプリーを地球へ派遣した。地球へ潜入した2人は、地球人が「空飛ぶ円盤」と呼ぶ存在がエンパイアの航時輸送機であることを突き止める。SFスパイアクション小説。
- テクニカラー・タイムマシン(ハリイ・ハリスン) 1967年
- 早川書房 :ISBN 4150101930
- タイムマシン/倒産寸前の弱小映画プロが、起死回生の妙手としてタイムマシンによるドキュメンタリー映画の撮影を思いつく。ドタバタ・ユーモアSF。
- 夕ばえ作戦(光瀬龍) 1967年
- タイムマシン/高校生・砂塚茂が手に入れたガラクタはタイムマシンだった。茂たちは訪れた過去の世界で忍者一族の争いに巻きこまれてしまう。NHK少年ドラマシリーズにて映像化もされた、ジュブナイルSF短編の代表作のひとつ。
- モンゴルの残光(豊田有恒) 1967年
- タイムマシン/黄色人種優位の世界が築かれた架空の未来より、第8代モンゴル帝国皇帝・仁宗の宮廷へ送り込まれた白人シグルトの活躍を描く歴史改変SF。
- ふりだしに戻る(ジャック・フィニイ) 1970年
- 過去の再現/ 主人公のサイモンはある日、過去への旅を研究している機関から勧誘を受け実験に志願する。その方法とは、過去からまったく変わっていない場所で、その時代とまったく同じ生活をすることでその時代を完全に再現することにより、その時代に意識を同調させ過去へと転移するというものだった。ロマンスに彩られ特異な時間旅行の手法とノスタルジックな文体で知られる作品。続編に「時の旅人」がある。
- マイナス・ゼロ(広瀬正) 1970年
- タイムマシン/昭和38年の東京から、タイムマシンにより戦前の昭和7年に取り残された主人公浜田俊夫の半生を描く。日本を代表する時間テーマ作家・広瀬正の処女長編。
- 美亜へ贈る真珠(梶尾真治) 1971年
- 早川書房版 :ISBN 4150307318
- 時の流れを遅らせる小部屋/時の流れが遅い小部屋にこもって未来へ旅しようとする男と、現代に残った女の恋物語。
- 戦国自衛隊(半村良) 1971年
- 天変地異によるタイムスリップ/近代兵器を装備した自衛隊の小隊が戦国時代に飛ばされてしまう。
- 時をかける少女(筒井康隆) 1972年 - 映画化・ドラマ化(『タイム・トラベラー』)
- 新潮社版 :ISBN 4041305101
- 薬物による超能力/平凡な少女が、突然時間移動の超能力者となってしまう。未来の科学者が、過去の植物を研究するためのタイムトラベルに使用した薬物が原因であった。ジュブナイルSF短編の代表作のひとつ。
- 笑うな(筒井康隆) 1975年
- 新潮社版 :ISBN 4101171114
- タイムマシン/タイムマシンを作った男が、友人に「笑うなよ」と自作のマシンを紹介した時点へ、繰り返しタイムトラベルする。同名の短編集中の一作。筒井康隆のスラップスティックSFショートショート作品の代表作のひとつ。
- 七瀬ふたたび(筒井康隆) 1978年
- 超能力によるタイムトラベル/テレパス(読心能力者)の七瀬と、様々な超能力者の対決を描く連作アクションSF。第3話「七瀬 時をのぼる」で、タイムトラベラー・漁藤子が登場。ただしこれは、時間移動ではなく並行宇宙への移動である可能性であることが、能力者本人によって指摘されている。
- タイムスケープ(グレゴリイ・ベンフォード) 1980年
- 過去への通信/環境汚染により破滅に瀕した1998年の地球から、1962年のカリフォルニアへ破滅を食い止めるためのメッセージが送られる。タキオンによる過去への通信を題材としたハードSF。
- 未来からのホットライン(J・P・ホーガン) 1980年
- 東京創元社版 :ISBN 4488663060
- 過去への通信/過去や未来と情報をやりとりできる装置を発明したマッドサイエンティストの叔父と助手の主人公は、時空の構造を解明していく。おりしも人類すべての存亡に関る危機が発生、主人公は過去の自分に警告を送る。
- ふたりは屋根裏部屋で(さとうまきこ)1985年
- あかね書房:ISBN 9784251061348
- 昭和59年に新しく越して来た古い西洋館の家には「あかずの間」があった。主人公の少女エリが1人で留守番する時だけ「あかずの間」が開く。扉の向こうは昭和9年。昔その西洋館に住んでいた少女ルミナとの友情を描いた作品。
- 8ビットの魔術師(東野司) 1990年
- 早川書房 :ISBN 4150303363
- 過去への通信・ゲート/ネット上の情報だけがタイムトラベルする。ネット探偵局ミルキーピアの社員・片山秀人は、自分の意識をネット上のバーチャル空間に移す「ネットもぐり」が特技である。開発中ハードウェアの過去に飛んでしまった演算処理結果を持ち帰るという依頼を受ける。ミルキーピア物語シリーズの第6作(4巻目)。
- 創竜伝 (田中芳樹)1987年 - 現在
- 講談社版
- タイムマシン/竜王四兄弟は崑崙(仙界)を訪れ、宝貝「辰航」で時間旅行をする。空間を移動することと時間を移動することは同義という理論が語られる。
- それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ (庄司卓)1993年 - 現在
- 富士見ファンタジア文庫版
- 並行世界間移動による擬似的タイムトラベル/相対未来の30世紀、応用時間工学技術者カーティス・ローソンが事象転換機「クロノスブレインシステム」を開発。相対過去の現代人洋子たちを、宇宙戦艦のパイロットとして勧誘する。2つの世界は時間軸が千年ずれたパラレルワールドであり、タイムパラドックスは発生しえない。
- タイム・シップ(スティーヴン・バクスター) 1995年
- 早川書房版 上:ISBN 4150112215 下:ISBN 4150112223
- タイムマシン/H.G.ウェルズ遺族が公認した「タイムマシン」の続編。
- 時と人 三部作(北村薫)
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- スキップ 1995年
- 新潮社版 :ISBN 4101373213
- 睡眠によるタイムスリップ/昼寝をしていた17歳の真理子は、目覚めると夫も子供もいる42歳の国語教師に「スキップ」していた。失われた時間の大きさに戸惑いながらも、真理子は前に進もうと決心する。「やり直しもの」とは全く逆の異色の作品。
- ターン 1997年
- 新潮社版 :ISBN 4101373221
- 交通事故によるタイムスリップ/29歳の版画家、真希は交通事故に遭ってしまう。それをきっかけに、自分以外は誰もいない世界にスリップしてしまい、一日ごとに一定の時間に「ターン」してしまい、毎日の営為が残らない。
- リセット 2001年
- 新潮社版 :ISBN 4101373280
- (輪廻転生)/第二次世界大戦中の神戸。しし座流星群を見ようと約束していた修一と真澄は、戦火に引き裂かれ、修一は戦死してしまう。世は変わり、しし座流星群まであと4年となった年、出版社勤務の真澄は小学5年生に「リセット」された修一に出会う。
- 地下鉄に乗って(浅田次郎) 1995年
- 徳間書店刊ISBN 4-19-860081-3 ほか
- 主人公らが、1994年から1964年、終戦直後などにタイムスリップを繰り返して、知らなかった父親の人生と向きあう。
- タイム・リープ あしたはきのう(高畑京一郎) 1995年
- メディアワークス版 :ISBN 4073030604
- 意識(記憶)のタイムトラベル/平凡な女子高生、鹿島翔香はある日自分が昨日の記憶を無くしていることに気付く。彼女の日記には、自分の筆跡で見覚えのない文章が書かれていた。それは明日の自分からの手紙だった。
- タイムライン(マイケル・クライトン) 1999年
- タイムマシン/14世紀のフランスを舞台に、行方不明となった歴史学者の捜索を描く冒険活劇。この作品内の過去の世界は、量子力学の多世界解釈によるパラレルワールドとして描かれる。
- 蒲生邸事件(宮部みゆき) 2000年
- 文藝春秋 :ISBN 4167549034
- 超能力によるタイムスリップ/主人公の少年が、都内の古びたホテルで出会った不思議な男。ホテルが火事に見舞われた際、男は成り行きで少年を過去の同じ場所にタイムスリップさせる。そこはホテルの前身であった「蒲生邸」。時は昭和11年2月26日。折しも「二・二六事件」のさなかであった……。
- 涼宮ハルヒシリーズ(谷川流) 2004年 - 現在
- 角川書店 :ISBN 4044292019 他
- 「時間遡行」: TPDD(概念による時間移動デバイス)/平凡な高校生キョンがエキセントリックな少女涼宮ハルヒに出会ったとこから驚くべき非日常が展開する。主要なエピソードで繰り返しタイムトラベルが用いられ、それに伴うタイムパラドックス、バタフライ効果など様々なSF的現象が取り上げられている。
- サマー/タイム/トラベラー (新城カズマ)2005年
- 早川書房版 :(第一巻)ISBN 4150307458:(第二巻)ISBN 4150308039
- 地方都市に住む高校生の一人が、3秒間だけ未来へのタイムトラベルを行った。彼女の友人達はその調査に乗り出す。本編中、タイムトラベルを扱ったSF小説が列挙され、カテゴリによる分布図の作成や分類が行われている。
[編集] 映画
- タイムマシン(アメリカ映画) 1959年・2002年
- タイムマシン/タイムトラベルものの古典であるH・G・ウェルズの小説の映画化。1960年版はSF映画の巨匠ジョージ・パルが製作・監督をした。2002年版はH・G・ウェルズの曾孫にあたるサイモン・ウェルズが監督をつとめた。2002年版にはタイムパラドックスの要素も持ち込まれている。
- 猿の惑星シリーズ(アメリカ映画) 1968年 - 1973年
- 相対性理論による遅延・ほか/宇宙船が不時着したのは、猿が人類を支配する惑星だった。有名なラストシーンで、未来の地球にタイムスリップしたことが明かされる。3作目の『新・猿の惑星』では過去へのタイムトラベルが描かれ、シリーズ全体を通して歴史改変テーマが扱われている。
- スーパーマン(アメリカ映画) 1978年
- タイムスリップ/クライマックスにおいて、死亡した恋人を救うべく時間遡行が行われる。トンデモ理論に基づく奇妙なタイムスリップとして取り上げられたこともある。
- 戦国自衛隊(日本映画) 1979年
- 天変地異によるタイムスリップ/先述した半村良の同名の小説が原作であるが、原作小説とは異なりアクション作品となっている。
- ある日どこかで(アメリカ映画) 1980年
- 個人的意思によるタイムスリップ/互いに違う時代に生きる男女が、時間の壁を越えて愛し合うカルトSF恋愛映画。科学的・技術的な裏づけがまったくない、強烈な意思のみによるタイムスリップが描かれている。
- ファイナル・カウントダウン(アメリカ映画) 1980年
- 天変地異によるタイムスリップ/米海軍の最新鋭航空母艦「ニミッツ」が、太平洋戦争勃発直前の真珠湾沖にタイムスリップしてしまう。歴史を改変すべきかどうか苦悩するクルーの前に、再びタイムゲートが現れる。
- タイム・アフター・タイム(アメリカ映画)(米国公開は1979年、日本公開は1981年)
- タイムマシン/H.G.ウェルズが完成させたタイムマシンを奪い、切り裂きジャックが未来に逃走した。責任を感じたウェルズはジャックを追って現代のアメリカに降り立つ。
- フィラデルフィア・エクスペリメント(アメリカ映画) 1984年
- 事故によるタイムスリップ/第二次世界大戦中に行われた軍の極秘実験「フィラデルフィア・エクスペリメント」。だが艦船のステルス化実験は失敗に終わる。一方駆逐艦エルドリッジから二人の水兵が消失、彼らは1984年にタイムスリップしてしまう。続編あり。
- ターミネーターシリーズ(アメリカ映画) 1984年-
- タイムマシン/未来社会、人類抹殺を図るコンピュータ「スカイネット」は、人類側のリーダーを無力なうちに抹殺すべく殺人ロボットを過去に派遣、同じくタイムトラベルした人類側戦士と死闘を繰り広げる。シリーズ全体でこの構図は不変だが、2作目では逆に主人公側がスカイネットの出現を阻止して未来を変えようと試みる。
- バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ(アメリカ映画) 1985年 - 1990年
- タイムマシン/主人公(マーティー・マクフライ)の友人の科学者(ドクターエメット・ブラウン(通称:ドク))が開発した、スーパーカー「デロリアン」を改造した自動車型タイムマシンによる冒険活劇。過去に遡った主人公は父親と母親の恋路を邪魔してしまう。このままでは自分は生まれない、という逆タイムパラドックスもの。続編のPART2・3は、綿密に細部を調整した上で、矛盾が生じないよう、ほぼ同時に制作されている。
- スタートレックIV 故郷への長い道(アメリカ映画) 1986年
- タイムマシン/地球に謎の宇宙船が接近、甚大な被害が発生する。ザトウクジラからの通信が途絶えたことが原因と判明。クジラを未来に連れ帰るためにエンタープライズの面々が、宇宙船バウンティ号で20世紀に向けてタイムトラベルを敢行する。
- グランド・ツアー(アメリカ映画) 1991年
- パスポート型タイムマシン/事故で妻を亡くし娘のヒラリーと二人暮しのベンが自宅を民宿へ改装しているところへ、謎の旅行者達が強引に宿泊してしまう。彼らは未来から来た過去の惨事を見学するツアー参加者だった。ベンは彼らの正体に気が付くが、時すでに遅く未曾有の惨事が起こってしまう。タイムパラドックスも許せてしまうSFファンタジー作品。原作はC・L・ムーアの短編SF小説『ヴィンテージ・シーズン』(1946年)。
- ゴジラvsキングギドラ(日本映画) 1991年
- タイムマシン/1992年の東京に出現したUFOから現れた23世紀の未来人はゴジラの脅威を警告する。未来人と現代人は1945年にタイムトラベルし、後にゴジラとなる恐竜「ゴジラザウルス」を別の場所に転送することでゴジラを抹殺するが、今度はゴジラではなくキングギドラが出現してしまう。その背後には未来人の恐るべき陰謀が隠されていた。さらに、転移させた恐竜が別の要因でゴジラとして復活、北海道でキングギドラと激突する。
- スタートレック ファーストコンタクト(アメリカ映画) 1996年
- タイムマシン/機械生命体「ボーグ」による過去の地球への干渉を阻止すべくタイムトラベルしたエンタープライズ一行は、人類初のワープ飛行実現に協力することになる。
- ジュブナイル(日本映画) 2000年
- ワームホール利用タイムマシン/2000年夏、祐介・岬たち4人の少年少女のもとに謎の超高性能ロボット「テトラ」が送られてくる。その頃地球には、地球の海を奪おうとする宇宙商人ボイド人の宇宙船団が迫っていた。ボイド人にさらわれた岬を救うため、地球を守るために祐介はテトラと共に戦いを挑む。
- 劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇 2001年
- 一種の超能力/旅を続けるサトシたちは、ポケモン・セレビィの「ときわたり」という能力によって、40年前の世界からやってきた少年・ユキナリと出会い、友達となる。しかしセレビィの力を狙い、ロケット団幹部最強の男・ビシャスが現れる。
- リターナー(日本映画) 2002年
- タイムマシン/2084年、宇宙生物「ダグラ」の侵略により、人類は滅亡の危機に瀕していた。レジスタンスは「戦略時間兵器」という時空移送装置を使い、最初のダグラを抹殺・歴史を変えようとしていた。その時代、2002年に送りこまれた14歳の少女兵士ミリは、銃の使い手の現代人ミヤモトと共にダグラ抹殺を試みる。
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 2002年
- 一種のゲート/野原しんのすけは自宅の庭から「天正2年」と書かれた謎の絵を掘り返したことで、戦国時代にタイムスリップしてしまう。しんのすけは侍の井尻又兵衛由俊と意気投合、後を追ってきたしんのすけの家族と共に、戦争を仕掛けてくる隣国と戦う。同シリーズには、同様に戦国時代を舞台とするクレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年。こちらはタイムマシン)がある。クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃では、未来への移動が行われる。
- 戦国自衛隊1549(日本映画) 2005年
- 陸上自衛隊が開発した対プラズマ用人工磁場シールドの稼動実験中の事故により、実験中隊が戦国時代にタイムスリップしてしまう。タイムパラドックスの発生により滅亡の危機に陥った現代を救うため、遭難した実験中隊の救出部隊が編成され、人工的に同じ状況を造りだしてタイムトラベルを敢行する。
- サマータイムマシン・ブルース(日本映画) 2005年
- タイムマシン/大学のSF研究会に、突如タイムマシンが出現する。これ幸いと、部室のクーラーの壊れてしまったリモコンを過去の部室から持ってくるのだが、よく分からないうちに大混乱した事態を収拾すべく四苦八苦する羽目になる。前述のバック・トゥ・ザ・フューチャーへのオマージュ作品。
- この胸いっぱいの愛を(日本映画) 2005年
- タイムスリップ/小学校時代を過ごした福岡の門司を出張で訪れた鈴谷比呂志は、20年前にタイムスリップしてしまう。比呂志は病死してしまった初恋の女性と再開、彼女を救おうとする。
- サウンド・オブ・サンダー(アメリカ映画) 2006年
- タイムマシン/西暦2055年、「過去を変えてはならない」「過去に痕跡を残さない」「過去の物を持ち帰ってはならない」という三原則のもと、タイムトラベルが実現していた。だが、6500万年前への時間旅行ツアーの参加者が知らずにある物を持ち帰ってしまい、6500万年の別系統の進化の波「タイムウェーブ」が現代の世界に襲いかかる。レイ・ブラッドベリの短編『いかずちの音』が原作。
- 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(日本映画) 2006年
- タイムパラドックス/仮面ライダーカブトの資格者・天道総司は、不治の病に罹った妹・日下部ひよりを救うべく過去の改変を計画する。ラストシーンで発生したタイムパラドックスが、TVシリーズ第一話の冒頭にリンクするかのような展開となっている。
- バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(日本映画) 2007年
- タイムマシン/2007年、財政赤字と高齢化の進行で日本は破綻しつつあった。フリーター・田中真弓は財務省の役人・下川路功の依頼を受け、バブル崩壊の阻止と過去の世界で行方不明となった母を救うべく、バブル崩壊直前の1990年3月へと向かう。タイムマシンは日立家電製作所に勤める主人公の母による洗濯機の水流実験の中で偶然誕生したものであり、形状はドラム式洗濯機そのものである。
- 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!(日本映画) 2007年
- タイムマシン/時の列車「デンライナー」が、牙王(仮面ライダーガオウ)率いる列車強盗団にジャックされた。牙王は戦国時代にタイムスリップし、真田幸村と取引、全ての時間を自在に駆け巡ることが出来る「神の路線」を走る列車を手に入れようとする。良太郎(仮面ライダー電王)達は、桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)の協力を得て、牙王の後を追う。
[編集] 漫画
- サイボーグ009 移民編(石ノ森章太郎) 1968年
- タイムマシン/第三次世界大戦のため絶滅の危機に瀕した未来人が現代へ侵略を行い、009たちと対立する。未来人の指揮官は009と003の子孫である。最終的にはタイムマシンの改良に成功、未来人たちはさらに過去へと旅立ち、人類の祖先となるだろうことが示唆される。なお、続編の時空間漂流民編で、人類発祥の時代への旅が描かれている。
- ふしぎな少年(手塚治虫) 1961年「タイム・マシーンのおんぼろ事件」
- 情報タイムトラベル/近未来。タイムマシーンを開発できるかどうか、全財産を賭けてある科学者と賭けをして負けた男が、試作段階のタイムマシーンを使って「科学者が赤ん坊である間に殺してくれ」と書いた日記帳を過去の自分に向けて送る。その結果、日記を見た過去の時間軸にいる男はのちに科学者となるその赤ん坊を殺そうと企み、主人公と争いになる。
- ドラえもん(藤子・F・不二雄) 1969年 - 現在
- タイムマシン/22世紀の少年・セワシが自らの貧乏な境遇の原因を調べた結果、ご先祖さま・野比のび太のあまりのふがいなさにあると結論し、自分たちの境遇を改善するために、猫型ロボットの「ドラえもん」を過去に送りこみのび太を成長させようとする逆タイムパラドックスもの。特に劇場版アニメではタイムマシンで過去や未来に行き冒険を繰り広げる話が多い。原作漫画の他の話でも、数々のタイムパラドックスが発生している。なお、原作の設定では2003年タイムホール発見、2008年にタイムマシン発明とされている。
- キテレツ大百科(藤子・F・不二雄) 1974年 - 1977年
- タイムマシン/キテレツのご先祖さま・キテレツ斎が残した「奇天烈大百科」からキテレツが発明を再現し、作ったロボットコロ助とともに活躍する。航時機というタイムマシンで現代から過去にさかのぼることは可能だが、未来には行けない。ただし、一度だけ25年先の未来に行けたことがある。なお、航時機の発明された経緯においてタイムパラドックスが発生している。
- 漂流教室(楳図かずお) 1972年 - 1974年
- 天変地異によるタイムスリップ/ごく普通の小学校がダイナマイトの爆発の衝撃により、荒廃した異世界に送られてしまう。犯罪者と化した大人や怪物の襲撃、小学生同士の殺し合いといった過酷なサバイバルの中、この世界が未来の地球であることが明らかになっていく。
- T・Pぼん(藤子・F・不二雄) 1978年 - 1986年
- タイムマシン/とある事件でタイムパトロールに加わった並平凡(なみひら・ぼん)が、パートナーの少女と協力しつつ、様々な時代で不慮の死を遂げた人々を救う一話完結の連作シリーズ。本作のタイムパトロールは「不幸な死を遂げた人々を、歴史が変更されない範囲で救う組織」という設定になっている。
- パタリロ!(魔夜峰央) 1978年 - 現在
- 超能力/ギャグ漫画。主人公のパタリロ8世は、タイムトラベル能力者(タイムワープと呼ばれる)。事故により偶然獲得した能力だったが、訓練によって制御可能となった。基本的にはギャグの小道具だが、タイムパラドックスをモチーフとした話もたびたび描かれる。
- 新デビルマン(永井豪)1979年 - 1981年
- 超能力/タイムパラドックスによって地球を支配しようとするデーモンを阻止するため、不動明と飛鳥了が過去へと飛び戦う。なお、明と了のタイムトラベルは了の能力によるものだが、本作は『デビルマン』の中盤に位置するため、了は自分の正体に気づいておらず、この能力を無意識に使用しているという設定。
- 銀河鉄道999(松本零士)1979年 - 1981年
- ゲートおよびタイムマシン/「時間城の海賊編」に登場する時間城は巨大なタイムマシンであり、主人公星野鉄郎は己の母親が殺害される悲劇を再体験させられてしまう。「時間移動した者は過去の生命体や(ある程度以上の)過去の物理現象へ影響を及ぼすことはできない」という独自解釈によってタイムパラドックスを回避している。
- アレックス・タイムトラベル(清原なつの) 1981年 - 1982年
- タイムマシン/少年科学者がタイムマシンを開発。その結果、自分をとりまく強固な社会管理体制に疑問を持ち逃亡生活を送ることになる。
- Dr.スランプ(鳥山明) 1980年 - 1984年 - アニメ化
- タイムマシン/ギャグマンガ。則巻千兵衛やターボが作り出した「タイムくん」や「タイムマシン」などで、過去や未来への時間旅行がたびたび描かれる。
- ドラゴンボール 人造人間セル編(鳥山明) 1984年 - 1995年 - アニメ化
- タイムマシン/人造人間により壊滅状態に陥っていた未来から来た青年トランクスは、未来を変えるため、病で死ぬはずだった孫悟空に薬を渡す。しかし既に起こっていた未来は変わらず、また彼の行為によりセルという新たな敵が生み出されてしまう。タイムパラドックスによる未来の分岐、パラレルワールド説を採用している。
- ちょっとまってて(青山剛昌)1987年
- タイムマシン/天才高校生・高井豊は、2歳年上の恋人・阿部麻巳子と同い年になるよう、過去に戻るためタイムマシンを発明する。しかし麻巳子がそのタイムマシンを使ってしまい、未来へとタイムスリップしてしまう。
- タイムウォーカー零(飛鷹ゆうき)1991年
- 超能力/主人公は超能力によるタイムトラベル能力を持ち、過去を変えることで現在をも変えるという「仕事」を請け負っている。
- ときめきトゥナイト(池野恋) 1982年 - 1994年
- ゲート/主人公の家の地下に「過去の扉」、「未来の扉」がある。
- 犬夜叉(高橋留美子) 1996年 - アニメ化
- ゲート/古井戸の底が500年前の世界につながっていて、現代の女子中学生・日暮かごめが古の妖怪達と知りあって旅をする。
- キン肉マンII世 究極の超人タッグ編(ゆでたまご)1998年 - 現在
- 超能力およびタイムマシン/過去へ遡りタイムパラドックスを利用して覇権を奪おうとする時間超人。彼らを追ってタイムスリップした新世代超人軍、さらに旧作『キン肉マン』の伝説超人との三つ巴の戦いがはじまった。基本的に格闘アクション作品だが、たびたびタイムパラドックスが描かれる。
- クロノアイズ/クロノアイズ・グランサー(長谷川裕一) 1999年 - 2002年/2002年 - 2003年
- タイムマシン/普通の高校生のタイキは、奇妙な4人組によって強引に310世紀に存在する時空監視組織「クロノアイズ」の一員にされる。未来改変を企てる時空犯罪結社「ハデスサイズ」との戦いの中で、タイムパラドックスの重大な秘密と、クロノアイズ設立の理由が明らかになる。2003年星雲賞コミック部門受賞作。
- RAVE(真島ヒロ) 1999年 - 2005年
- 魔法/ヒロイン・エリーの失われた記憶の鍵を握るリーシャの墓へと向かったハル、エリー、ジークハルトが、魔導精霊力の暴走により52年前へとタイムスリップしてしまう。歴史改変によるタイムパラドックスの危機を脱したハルたちは、エリーの記憶の謎とジークハルトの過酷な運命を知ることになる。
- 電脳少女☆Mink(立川恵) 1999年 - 2002年
- タイムマシン/サイバーパンク要素を用いた魔法少女系作品。主人公たちが偶然手に入れたアイドルへ変身する力は、未来からもたらされた技術だった。タイムパトロール機関サイバー・セキュリティーがそれに気づく。時間移動の方法は、一種のコンピュータ・ネットワークへのアクセス。
- ジパング(かわぐちかいじ) 2000年 - アニメ化
- 天変地異によるタイムスリップ/自衛隊のイージス艦「みらい」が太平洋戦争中の南太平洋に出現。「みらい」に救助され、偶然太平洋戦争の顛末を知った帝国海軍士官が、歴史を変えようと試みる。発端部分は『ファイナル・カウントダウン』と類似している。
- リプレイJ(今泉伸二)2001年-2004年
- 特異体質/証券会社に勤務する中年男性・室伏周平は、ある日心臓発作で倒れる。そして再び目覚めたとき、彼は20代まで若返り、バブル絶頂期の時代にタイムスリップしていた。室伏は過去の記憶を元に様々な事業や人助けを成功させていくが、そんな中でもう一人の「リプレイヤー」、神代と出会う。ケン・グリムウッドの小説『リプレイ』が原案。
- 魔法先生ネギま!(赤松健) 2002年 - 現在
- タイムマシン/主人公ネギ・スプリングフィールドは教え子の超鈴音から渡された懐中時計型タイムマシン「カシオペア」で1日ずつ過去へ戻り、麻帆良祭の同じ日を何度も楽しむ。しかし超が歴史改変を企てる未来人だと知り、阻止しようとするが、歴史改変世界へと飛ばされてしまう。携帯式タイムマシンが時間跳躍による攻撃回避や擬似的な瞬間移動、時間停止などで戦闘に利用される。
- 家庭教師ヒットマンREBORN!未来編(天野明) 2004年 - 現在
- タイムマシン/現在の自分と10年後の未来の自分を5分間だけ入れ替える「10年バズーカ」の誤射で、中学生沢田綱吉(ツナ)はなぜか9年10ヶ月後の世界へと飛ばされ、戻れなくなってしまう。ツナは過去に戻る手がかりとなる、ある少年を探し始める。入れ替わりをタイムトラベルに応用したもので、別の時間軸にいる自分自身に遭遇する可能性がない。
- ゴールデン・デイズ(高尾滋)2006年 - 2007年
- 天変地異によるタイムスリップ/病床に臥せっていた祖父が危篤となり、病院へ駆けつけた孫の光也が、地震により16歳の頃の祖父・慶光がいた大正時代へとタイムスリップしてしまう。そこに慶光はおらず、周りの人々は光也を慶光と勘違いする。
[編集] アニメーション
- スーパージェッター 1965年 - 1966年
- タイムマシン/主人公のジェッターはタイムパトロール。時空犯罪者を追跡中の事故で、タイムマシン「流星号」のタイムトラベル機能が故障してしまう。20世紀から動けなくなったジェッターが、その時代で活躍する。
- タイムボカンシリーズ 1975年 - 1983年・2000年
- タイムマシン/タイムトラベルしての宝探しを基本プロットとしたギャグアニメ。基本的に舞台移動手段でしかないため、タイムパラドックスや歴史改変の要素はなく、「ヤッターマン」「イタダキマン」ではタイムトラベルをしない。ただし、タイムパトロールという設定の「オタスケマン」はパラドックス阻止がテーマである。
- まんがはじめて物語シリーズ 1978年 - 1991年・2001年
- 個人的超能力/子供向け教養番組。特殊能力を持つモグタンとお姉さんと呼ばれる女性が、様々な物事の起源を探るために過去の世界へタイムトラベルし、歴史的人物と交流しながら現代へ至るまでの変化と発達を見届ける。あくまで事実と定説の紹介のための手段でしかないため、タイムパラドックスや歴史改変の要素はない。
- 科学冒険隊タンサー5 1979年 - 1980年
- タイムマシン/世界各地で古代遺跡などに大異変が起きた。タンサー5の五人はタイムタンサーを駆り、遺跡の設立年代まで異変の原因を調査しに行く。基本的に過去へ要因を調べに行くだけであり、タイムパラドックスの要素はない。またメカ描写のみ特撮による実写の作品である。
- ムーの白鯨 1980年
- 超能力によるタイムスリップ/3万年前、世界を征服しようとしていた