埼玉大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

埼玉大学
正門ロータリー
正門ロータリー
大学設置 1949年
創立 1921年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人埼玉大学
本部所在地 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
キャンパス 大久保キャンパス
学部 教養学部
教育学部
経済学部
理学部
工学部
研究科 文化科学研究科
教育学研究科
経済科学研究科
理工学研究科
ウェブサイト 埼玉大学公式サイト
  

埼玉大学(さいたまだいがく、英語: Saitama University)は、埼玉県さいたま市桜区下大久保255に本部を置く日本国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は埼大(さいだい)。

目次

[編集] 概観

[編集] 大学全体

埼玉大学は旧制浦和高等学校大正10年が起源)、埼玉師範学校明治6年が起源)、埼玉青年師範学校大正11年が起源)の3校を統合して、昭和24年新制国立大学として設立された。現在では5学部(教養・教育・経済・理・工)、4大学院研究科(文化科学・教育学・経済科学・理工学)を有する総合大学である。英国のTHES(The Times Higher Education Supplement)誌による世界の大学ランキングで、2006年に520位、2007年に517位にランクインした。

[編集] 理念・基本方針

埼玉大学は以下の2つを理念・基本方針としている。

  1. 市民社会の中核となるべき人材の育成
  2. 時代の要請に応える知識と技術の創出

[編集] 教育及び研究

埼玉大学の教育は、以下の3つの原則を基礎としている。

  • 深さ(Depth) 高度な専門性
  • 広さ(Breadth) 幅広い知識と教養
  • 相互関連性(Coherence) 諸領域の知識の体系的関連性

上記原則を達成するために「副専攻プログラム」や「テーマ教育プログラム」を実施している。また、2005年度から、英語スキル教育プログラムとしてCALL(Computer Assisted Language Learning)というコンピュータ支援言語学習システムによる授業を行い、TOEICの試験を3回(入学時・1年次末・2年次末)実施し、600点の到達を目標としている。

[編集] 沿革

[編集] 主なキャンパス

[編集] 大久保キャンパス

  • 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
  • 最寄駅:南与野駅北浦和駅、または志木駅よりバス、または南与野駅より徒歩約30分。
    1. 北浦和駅西口~南与野駅北入口経由~埼玉大学行(国際興業西武バス)
    2. 志木駅東口~埼玉大学経由~与野本町駅与野駅西口行または南与野駅西口行き、または埼玉大学行
    3. 浦和駅~埼大裏~大久保浄水場行(国際興業バス)、埼大裏下車
    • 京浜東北線埼京線方面からの利用はほとんど北浦和線である。
    • 雨天時は、南与野駅北入口からはバスが満員のため乗れないこともある。南与野駅西口停留所が新設され、埼玉大学行き(経由含む)路線が新設されたが、ラッシュ時間帯の運行はない。
    • 志木線は、東武東上線沿線からの利用がほとんど。2006年にそれまでの停留所から大学正門ロータリーにバス停変更、志木-埼玉大学線も設けられた。本数が少ないが授業時間にあわせての運行ダイヤとなっている。
    • バス停南与野駅北入口より大学まで2.1km、また、北浦和駅西口より大学まで3.5km。ただし、南与野駅から南与野駅北入口バス停までは少し離れている。
    • 現在では南与野駅西口の駅前ロータリー完成に伴い、本数は少ないものの駅の前までバスが来るようになった。

[編集] サテライトキャンパス

[編集] 大宮ソニックシティカレッジ

[編集] 東京ステーションカレッジ

(2007年4月に移転)

[編集] 学部

総合研究棟
  • 文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」
    • 大学・地域・学校連携型特別支援教育の推進(2005年)
  • 文部科学省「質の高い教員養成推進プログラム(教員養成GP)」
    • 「協働する実践者」としての幼稚園教員養成(2006年)

[編集] 講義内容および雰囲気

[編集] 教養学部

[編集] 教育学部

  • 学校教育教員養成課程
  • 養護教諭課程
    • 2006年より新設されたコース。現在の在籍は女子学生のみ。

[編集] 経済学部

  • 経済学科
  • 経営学科
  • 社会環境設計学科

[編集] 夜間主コース

  • 経済学部の全学科に夜間主コースが設置されている。
  • 現役勤労学生や社会人が11・12限(18:00-19:30)と13・14限(19:40-21:10)を中心に履修している。経済学部昼間主の学生、他学部学生が夜間講義に参加することも多く、講義受講者は多い。
  • 卒業要件の単位数に昼間主との違いは無く、昼間の講義を受講しても30単位まで卒業要件として認められる。

[編集] 理学部

  • 理学部
  • 数学科
  • 物理学科
  • 基礎化学科
  • 分子生物学科
  • 生体制御学科

[編集] 工学部

  • 機械工学科
  • 電気電子システム工学科
    • 電磁波工学、情報科学、コンピュータ言語を低学年の間に中心に学び、4年生になると、それぞれが望む研究室に配属され研究に励む。研究室によって人気に差があり、優秀な成績でないと所属することすらできない研究室も存在するので注意が必要である。
  • 情報システム工学科
  • 応用化学科
  • 機能材料工学科
  • 建設工学科
  • 環境共生学科

[編集] 大学院

理学部・工学部では、学部と博士前期課程の6年一貫教育体制を標準的なコースとしている。2006年度における理学部の大学院進学率は56.7%、工学部の大学院進学率は58.5%であった。

文化科学研究科
  • 博士前期課程
    • 文化構造研究専攻
    • 日本・アジア研究専攻
    • 文化環境研究専攻
  • 博士後期課程
    • 日本・アジア文化研究専攻
  • 文部科学省「大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)」
    • 人文学によるスキル開発教育プログラム(2007年)
教育学研究科(修士課程)
  • 学校教育専攻
  • 特別支援教育専攻
  • 教科教育専攻
    • 国語教育専修
    • 社会教育専修
    • 数学教育専修
    • 理科教育専修
    • 音楽教育専修
    • 美術教育専修
    • 保健体育専修
    • 技術教育専修
    • 家政教育専修
    • 英語教育専修
連合学校教育学研究科(博士課程)
東京学芸大学横浜国立大学千葉大学との間の連合大学院)
経済科学研究科
(夜間社会人大学院生向授業の多くは、東京ステーションカレッジで行われる。)
  • 博士前期課程
    • 経済科学専攻
      • 国際ビジネスと金融
      • ビジネス複雑適応戦略
      • 企業経営と労働
      • 経済発展と公共政策
  • 博士後期課程
    • 経済科学専攻
      • ビジネス環境システムデザイン
      • 進化マネジメントデザイン
理工学研究科
理化学研究所と連携し、約30名の客員教員(理化学研究所主任研究員クラスが多い。)による研究指導が行われている。)
  • 研究部
    • 生命科学部門
    • 物質科学部門
      • 物質基礎領域
      • 物質機能領域
    • 数理電子情報部門
      • 数理領域
      • 電気電子システム領域
      • 情報領域
    • 人間支援・生産科学部門
      • 生産科学領域
      • 人間支援工学領域
    • 環境科学・社会基盤部門
      • 環境科学領域
      • 環境計画領域
      • 社会基盤創成領域
    • 連携先端研究部門
      • 粒子宇宙科学領域
      • 脳科学領域
      • 融合電子技術領域
      • 分子環境工学領域
      • 構成的情報生物学領域
  • 教育部
    • 博士前期課程
      • 生命科学系専攻
      • 物理機能系専攻
        • 物理学コース
        • 機能材料工学コース
      • 化学系専攻
        • 基礎化学コース
        • 応用化学コース
      • 数理電子情報系専攻
        • 数学コース
        • 電気電子システム工学コース
        • 情報システム工学コース
      • 機械科学系専攻
        • 機械工学コース
        • メカノロボット工学コース
      • 環境システム工学系専攻
        • 環境社会基盤国際コース
        • 環境制御システムコース
    • 博士後期課程
      • 理工学専攻
        • 生命科学コース
        • 物質科学コース
        • 数理電子情報コース
        • 人間支援・生産科学コース
        • 環境科学・社会基盤コース
        • 連携先端研究コース
  • 文部科学省「大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)」
    • 環境社会基盤国際連携大学院プログラム(2007年)

[編集] 機構と付属施設

附属図書館
大学会館
地域共同研究センター

埼玉大学の付属施設および全学共同利用のセンターは教育・研究等評価センターと国際交流センターを除き、基本的に3つの機構のいずれかに割り振られている。

  • 全学教育・学生支援機構
    • アドミッションセンター(入試など)
    • 学生支援センター
    • 保健センター
    • 英語教育開発センター
    • 情報教育センター
    • 基礎教育センター
  • 総合研究機構
    • 総合科学分析支援センター
    • 地域オープンイノベーションセンター(地域共同研究センター・総合研究機構知財部を改組、民間との共同研究を促進)
      • 共生社会研究センター(総合研究機構のプロジェクトのひとつであり正確には学内組織にはあたらない。NGO,NPO関連資料等を所蔵、一般公開している。)
  • 総合情報基盤機構
    • 図書館
    • 情報メディア基盤センター
  • 教育・研究等評価センター
  • 国際交流センター(留学生センターと国際研究協力部門を2007年に統合)
  • 学内共同研究施設
    • 地圏科学研究センター(工学部地盤水理実験施設、教育学部附属地球科学観測実験室を統合)

(地圏は、大気圏、水圏などに地表、地下などを指す)

[編集] 学生寮

蒼玄寮(男子寮)悠元寮(女子寮)
埼玉大学の西門より道路をひとつ挟んだ位置にあり、大学までは徒歩0分。完全な自治寮であり、寮生のみで構成された学寮運営委員会・蒼玄寮委員会・悠元寮委員会により運営される。
蒼玄寮では、3人若しくは2人で一部屋を共用し、悠元寮では4人若しくは2人で一部屋を使用する。寮内では、主にブロックと呼ばれる単位で活動し、自治のための会議や、イベントの企画運営などさまざまな活動が行われる。一つの建屋の一フロアでそれぞれのブロックが構成される。
寮の歴史は古く、学生運動の拠点として機能していた時期もあるらしく、寮内の落書きなどに当時の名残がうかがえる。
建物の老朽化のため近年建て替えの計画があり、2007年時点期限付きの入寮となっている。

[編集] 附属学校園

[編集] 大学関係者と組織

[編集] 同窓会

埼玉大学の同窓会には、経済学部の「経和会」、教養学部の「けやき会」などがあり、理学部、工学部などでは学科単位で同窓会が存在しているが、2003年12月6日に全学的な同窓会として「埼玉大学同窓会連合会」が発足した。同窓会連合会の目的は、各界の卒業生の連帯感・結束を強め、人脈づくりに資することと、大学の発展のための人的・物的支援を行うことである。

[編集] 大学関係者一覧

埼玉大学の人物一覧

[編集] 有名人ゲスト

[編集] 関連項目

[編集] 大学・部局間交流協定締結校

[編集] 備考

  • 1993年3月25日、当時の堀川清司学長が誘拐されて、身代金1億円を要求された。犯人は逮捕され学長は無事保護された。[1]
  • 東京大学総長を務めた有馬朗人が学長選挙の途中で学長候補となったこともあるが、有馬は落選した。その後、有馬は自由民主党から参議院議員選挙に出馬、文部科学大臣となった。有馬は現在、埼玉大学の顧問となっている。
  • 群馬大学との県境を超えた合併協議が一時進んでいたが、現在の田隅学長就任後、協議は凍結された。
  • 2008年4月まで教育学部だけ何故か大半の教室に冷房がついていなかったが、教育学部棟の改修にあわせてほぼ全ての教室にエアコンが設置された。
  • 2006年、埼玉大学学歌の作詞、作曲が一般公募された。作詞は奈良県の男性(埼玉大学出身ではなく、埼玉県に以前在住)、作曲は埼玉県の男性による作品となった。
  • タバコの自動販売機は撤去されていて、学内にあるローソンでもタバコの販売は行なわれていない(ローソンではアルコール類の販売もない)が、書籍購買部では販売されている。
  • 2006年1月に実施された社会福祉士国家試験で全国1位の合格率となった。[2]
  • 『読売ウィークリー』の主要56大学就職ランクの「公務員・教員就職力」で1位となった。(『読売ウィークリー』2008年2月17日,67巻7号,通巻3116号)
  • FM浦和に埼玉大学学生も制作に参加しているラジオ番組があり、大学情報を発信している。
  • 正門付近のモニュメント建立の経緯を知る学生は少ない。当初はモニュメントのデザインの意味についての説明看板などが全くなかったが、現在はデザインした教員によると見られる表示板が設置されている。
  • 3年B組金八先生レガッタ~君といた永遠~のロケ地に使われ、速水もこみちも大学を訪れている。撮影は休日に行なわれ、人だかりができたくらいで大きな騒ぎにはならなかった。
  • 大学祭は「むつめ祭」。例年11月頭に開催される。むつめの名前の由来は、埼玉(さきたま)古墳から見つかった勾玉(まがたま)および仲睦まじい(なかむつまじい)より。
  • 埼玉県のサッカーの歴史は、明治41年埼玉師範学校(埼玉大学教育学部の前身校)に蹴球部が創設されたのが初めとされている。そのことから、浦和レッズのエンブレムに描かれた建物は埼玉師範学校の校舎「鳳翔閣」がモデルとされている。

[編集] 公式サイト