赤江瀑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
画像:Lit.jpg
ポータル
各国の文学
記事総覧
出版社文芸雑誌
文学賞
作家
詩人小説家
その他作家
お知らせ
このテンプレート解説サブページができました。使用されるべき記事が決まりましたので一度ご確認ください。

赤江 瀑(あかえ ばく、1933年4月22日 - )は、日本小説家。主に芸能や工芸の世界やを舞台にした、耽美的、伝奇的な作風で、熱烈な支持者を持つ。

オイディプスの刃』で第1回角川小説賞受賞。『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞を受賞。

目次

[編集] 経歴

[編集] 作品

デビュー作の『ニジンスキーの手』のバレエや、歌舞伎などの古典芸能の世界、『オイディプスの刃』の刀剣や『雪花葬刺し』の刺青師などの伝統工芸の世界、あるいは養蜂捕鯨などの世界を舞台にした、芸道と生の間の葛藤や破滅を、官能的な筆致で描くことが多い。

そして磯田光一が『オイディプスの刃』について「この小説のオイディプス神話はひどく日本化されている」と評したように(角川文庫 解説)、日本的な情緒と死生観が濃密に漂っている。

瀬戸内晴美は「泉鏡花永井荷風谷崎潤一郎岡本かの子三島由紀夫といった系列の文学の系譜のつづき」として「中井英夫についで、この系譜に書き込まれるのはまさしく赤江瀑であらねばならぬ」とした。(講談社文庫『罪喰い』解説)

山尾悠子赤江瀑作品のベスト5として、1「花夜叉殺し」、2「花曝れ首」、3「禽獣の門」、4「夜の藤十郎」、5 「罪喰い」または「春葬祭」あるいは「阿修羅花伝」(昭和56年6月現在)を挙げている。また小説現代新人賞の受賞の言葉で赤江瀑が引用したジャン・コクトーの「一度阿片を喫んだ者は、また喫む筈だ。阿片は待つことを知っている」を、赤江瀑の小説観をよく言い表した言葉としている。(講談社文庫『花曝れ首』解説)

[編集] 単行本

  • 1971年 『獣林寺妖変』(講談社
  • 1974年 『ニジンスキーの手』(角川文庫)、『オイディプスの刃』(角川書店)、『罪喰い』(講談社)
  • 1975年 『美神たちの黄泉』(角川書店)、『ポセイドン変幻』(新潮社)、『金環食の影飾り』(角川書店)
  • 1976年 『鬼恋童』(講談社)、『熱帯雨林の客』(講談社)、『正倉院の矢』(文藝春秋
  • 1977年 『蝶の骨』(徳間書店)、『青帝の鉾』(文藝春秋)、『上空の城』(角川書店)、『野ざらし百鬼行』(文藝春秋)、『マルゴォの杯』(湯川書房
  • 1978年 『春喪祭』(徳間書店)、『アポロン達の午餐』(文藝春秋)、『殺し蜜狂い蜜』(未来工房)、『アニマルの謝肉祭』(主婦と生活社
  • 1979年 『絃歌恐れ野』(文藝春秋)、『芙蓉の睡り』(湯川書房)、『禽獣の門』(未来工房)
  • 1980年 『原生花の森の司』(文藝春秋)、『海贄考』(徳間書店)、『アンダルシア幻花祭』(講談社)
  • 1981年 『妖精たちの回廊』(中央公論社)、『舞え舞え断崖』(徳間書店)、『巨門星 天の部』(文藝春秋)
  • 1982年 『鬼会』(講談社)、『風葬歌の調べ』(実業之日本社
  • 1983年 『海峡 この水の無明の真秀ろば』(白水社)、『春泥歌』(講談社)
  • 1984年 『八雲が殺した』(文藝春秋)、『十二宮の夜』(講談社)
  • 1986年 『遠臣たちの翼』(中央公論社)、『花酔い』(角川文庫)
  • 1987年 『荊冠の耀き』(徳間書店)、『オルフェの水鏡 赤江瀑エッセイ鈔』(文藝春秋)
  • 1989年 『舞え舞え断崖』(講談社)、『ガラ』(白水社)、『鬼会』(講談社)
  • 1990年 『アルマンの奴隷』(文藝春秋)、『香草の船』(中央公論社)
  • 1991年 『光堂』(徳間書店)
  • 1992年 『京都小説集 其の壱 風幻』『京都小説集 其の弐 夢跡』(立風書房
  • 1993年 『月迷宮』(徳間書店)
  • 1994年 『ポセイドン変幻』(集英社文庫
  • 1995年 『山陰山陽小説集 飛花』(立風書房)
  • 1996年 『戯場国の森の眺め』(文藝春秋)
  • 1997年 『霧ホテル』(講談社)、『弄月記』(徳間書店)
  • 2000年 『星踊る綺羅の鳴く川』(講談社)
  • 2001年 『虚空のランチ』(講談社ノベルス)
  • 2003年 『日ぐらし御霊門』(徳間書店)
  • 2007年 『狐の剃刀』(徳間書店)

[編集] 映画化作品

[編集] 漫画化作品

 『Hiミステリー 1999年2月号』にて5作品が漫画化された

  • 『水鏡の宮』花村えい子/『黒馬の翼に乗りて』橋本多佳子/『燿い川』つじいもとこ/『舞え舞え断崖』篠崎佳久子/『悪戯みち』井上洋子

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

他の言語