米坂線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

米坂線
米坂線の路線図
路線総延長 90.7 km
軌間 1067 mm
米坂線キハ52形

米坂線(よねさかせん)は、山形県米沢市米沢駅から新潟県村上市坂町駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)。

目次

[編集] 路線データ

[編集] 運行形態

全線を通しで運転する列車のほか、米沢 - 今泉・羽前椿間に区間列車が設定されている。また、早朝、夜間には小国発着の列車がある。

運行間隔が長く、4時間も運行されない時間帯もある。

広域輸送を担う列車として、羽越本線白新線経由で米沢 - 新潟間に快速「べにばな」が1往復設定されており、米坂線内は各駅に停車し、坂町 - 新潟間で快速運転を行っている。

なお、JR東日本の支社管轄は、米沢 - 今泉間が仙台支社、今泉(駅管理は萩生以西) - 坂町間が新潟支社となっているが、米沢で接続する奥羽本線の軌間が標準軌のため狭軌の米坂線と直通できないことから、列車についてはすべて新津運輸区所属のキハ40・47・48形キハ52形キハ58系気動車により運行されている。また、2008年11月1日より、キハE120形キハ110形気動車も使用されている。

[編集] 使用車両

[編集] 歴史

鉄道敷設法に規定する「北越線及奥羽線ノ連絡線」で、「新潟県下新発田ヨリ山形県下米沢ニ至ル鉄道」である。1926年に山形県側の米沢 - 今泉間が米坂線として開業。1931年には新潟県側の米坂西線(よねさかさいせん)坂町 - 越後下関間が開業し、同時に東側も手ノ子まで延伸、米坂東線(よねさかとうせん)に改称された。以降、両側から延伸を繰り返し、1936年の県境区間を最後に全通し、両線を統合。再び米坂線となった。

現在のJRの路線名で、複数の地名から一文字ずつを取って付けられた名称の中では、大糸線と並んで両方の文字を訓読みする例外の一つである(通常は音読み)。

[編集] 米坂東線

  • 1926年(大正15年)9月28日 - 【開業】米坂線米沢 - 今泉間(23.0km) 【駅新設】南米沢、西米沢、中郡、羽前小松、犬川(今泉は既設)
  • 1931年(昭和6年)8月10日 - 【延伸開業】今泉 - 手ノ子間(11.7km) - 【線名改称】米坂線→米坂東線 - 【駅新設】白川信号所、荻生、羽前椿、手ノ子
  • 1933年(昭和8年)11月10日 - 【延伸開業】手ノ子 - 羽前沼沢間(9.2km) - 【駅新設】羽前沼沢
  • 1935年(昭和10年)10月30日 - 【延伸開業】羽前沼沢 - 小国間(14.4km) - 【駅新設】伊佐領、羽前松岡、小国

[編集] 米坂西線

  • 1931年(昭和6年)8月10日 - 【開業】米坂西線坂町 - 越後下関間(11.0km) - 【駅新設】越後大島、越後下関
  • 1933年(昭和8年)11月30日 - 【延伸開業】越後下関 - 越後金丸間(11.9km) - 【駅新設】越後片貝、越後金丸

[編集] 米坂線

  • 1936年(昭和11年)8月31日 - 【延伸開業・全通】小国 - 越後金丸間(9.5km) - 【線名改称】米坂線 - 米沢 - 坂町(90.7km) - 【駅新設】玉川口
  • 1940年(昭和15年)3月5日 - 小国 - 玉川口間の荒川橋梁が雪崩のため崩壊、直後に通過した米沢発坂町行列車の機関車などが25m下の荒川に転落、列車の暖房器具から出火するなどで乗客24名と職員6名が死亡。のちに、当該現場に『慰霊碑』建立する。
  • 1958年(昭和33年)7月10日 - 【駅新設】花立(越後大島 - 坂町間)
  • 1961年(昭和36年)7月7日 - 【駅新設】成島
  • 1963年(昭和38年)1月25日 - 『小国三八豪雪』のため、10日間にわたる運転見合わせ。
  • 1971年(昭和46年)6月7日 - 花立 - 坂町間走行の121Dにコンクリートミキサー車が衝突。1・2両目が脱線転覆(重軽傷21名)。
  • 1982年(昭和57年)3月11日 - 米沢 - 今泉(白川信号場)間CTC
  • 1983年(昭和58年)2月28日 - 今泉(白川信号場) - 坂町間CTC化
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 【駅廃止】白川信号場(今泉駅に統合)
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 【承継】東日本旅客鉄道 - 【貨物営業廃止】米沢 - 坂町間(全線)
  • 1995年(平成7年)12月1日 - 【駅廃止】玉川口、花立
  • 2004年(平成16年)7月14日 - 前日から降り続いた新潟・福島豪雨により、小国 - 坂町間の築堤法面崩落発生。1日中、運転見合せとなる。翌15日仮復旧作業終了。運転再開となる。
  • 2004年(平成16年)7月17日 - 再度、新潟・福島豪雨の影響により、羽前椿 - 手ノ子間にて土砂崩れなど発生、今泉 - 坂町間で運転見合わせ。翌18日、天候が徐々に回復するにつれ、羽前沼沢 - 伊佐領間などで線路下の路盤流出を発見するなど、被害状況が判明、再度羽前椿 - 小国間運転見合わせとなる。そのため、復旧目途は立たなかった。同日から、バス代行運転となった。
  • 2004年(平成16年)7月31日 - 同年7月17日に発生した「大規模な路盤流出・土砂崩れ」の復旧作業が『連日24時間体制』で進められたため、15日ぶりに「全線営業運転再開」となった。
  • 2005年(平成17年)3月12日 - 羽前沼沢 - 手ノ子間で発生した雪崩により、橋桁の一部に亀裂が発見。翌13日から羽前椿 - 小国駅間バス代行運転。
  • 2005年(平成17年)4月11日 - 同年3月12日に発生した雪崩の影響でバス代行していたが運行再開となる。

[編集] 駅一覧

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 所在地
米沢駅# - 0.0 東日本旅客鉄道山形新幹線奥羽本線山形線 山形県 米沢市
南米沢駅 3.1 3.1  
西米沢駅 3.4 6.5  
成島駅 3.1 9.6  
中郡駅 2.9 12.5   東置賜郡
川西町
羽前小松駅# 4.4 16.9  
犬川駅 2.5 19.4  
今泉駅# 3.6 23.0 山形鉄道フラワー長井線 長井市
萩生駅 4.3 27.3   西置賜郡
飯豊町
羽前椿駅# 2.8 30.1  
手ノ子駅 4.6 34.7  
羽前沼沢駅 9.2 43.9   西置賜郡
小国町
伊佐領駅 6.1 50.0  
羽前松岡駅 4.7 54.7  
小国駅# 3.6 58.3  
越後金丸駅# 9.5 67.8   新潟県 岩船郡
関川村
越後片貝駅 5.3 73.1  
越後下関駅# 6.6 79.7  
越後大島駅 3.8 83.5  
坂町駅# 7.2 90.7 東日本旅客鉄道:羽越本線 村上市

直営駅としては仙台支社管内の米沢駅と今泉駅および新潟支社管内の小国駅と坂町駅がある。簡易委託駅としては仙台支社管内の羽前小松駅および新潟支社管内の羽前椿駅と越後下関駅がある。その他の駅はすべて無人駅である。

[編集] 廃駅

[編集] 玉川口駅

玉川口駅(たまがわぐちえき、山形県西置賜郡小国町、米沢起点63.6km)は小国駅と越後金丸駅の間にあったが利用者減少のため、1995年に行われたダイヤ改正により廃止となった。開業当初は列車同士の行き違いも可能で駅舎も有していたが、廃止の時にはすでに単式ホーム1面1線に旧駅舎を縮小してできた待合所があるのみで、多くの普通列車がこの駅を通過していた上、停車列車はわずか2往復しかなかった。かつて列車同士の行き違いが可能であったため、現在でもこの駅のあった部分で米坂線の線路は曲がっている。

歴史

[編集] 花立駅

花立駅(はなだてえき、新潟県岩船郡荒川町(現・村上市)、米沢起点86.2km)は越後大島駅と坂町駅の間にあったがこちらも利用者が少なく1995年、玉川口駅と同時に廃止となった。現在は国道113号に面した場所に記念プレートが残るのみとなっている。

歴史

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語