岐阜県
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岐阜県(ぎふけん、英語表記:Gifu Prefecture)は、日本の中部地方に位置し、海洋国家である日本において、数少ない内陸部に位置する県である。日本の中央部に位置する。
『岐阜』の『岐』は、『岐山』から来ており、殷が周の王朝へと移り変わる時に鳳凰が舞い降りた山とされ、周の文王はこの山で立ち上がり、八百年の太平の基を築いた。そして『阜』は学問の祖、孔子の生誕の地である『曲阜』から来ている。この2つの地の文字を取って『岐阜』と名づけられ、太平と学問の地であれという意味が込められている。
目次 |
[編集] 地理
[編集] 位置・区分
[編集] 岐阜県の位置・区分
- 日本、中部地方
- 東海地方と区分されることが多い。この場合、愛知県・三重県・静岡県とともに4県(東海4県)または愛知県・三重県とともに3県(東海3県)を指す。
- 東海・北陸地方と区分される場合もある。(東海4県+富山県、石川県、福井県)
- 隣接都道府県: 富山県 - 愛知県 - 三重県 - 滋賀県 - 福井県 - 石川県 - 富山県
[編集] 県内の区分
[編集] 地形
内陸県のひとつであり、その地形は変化に富んでいる。
北部の飛騨地方の大部分は、標高3000メートル級の飛騨山脈をはじめとする山岳地帯であり、平地は高山盆地などわずかである。一方、南部の美濃地方は、愛知県の伊勢湾沿岸から続く濃尾平野が広がり、低地面積が広い。特に南西部の木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)合流域とその支流域には、水郷地帯が広がり、海抜0メートル以下の場所も存在する。この地域には水害から身を守るための輪中と呼ばれる堤防で囲まれた構造あるいはその集落がある。このような岐阜県の地形の特徴を表して、飛山濃水という言葉がある。
岐阜県の河川は6つの水系からなる。飛騨地方北部は日本海へと注ぐ神通川水系および庄川水系流域、飛騨地方南部は太平洋に注ぐ木曽川水系流域である。美濃地方の河川は大部分が太平洋へと注ぐ。西濃・岐阜・中濃地方と東濃地方北部は木曽川水系流域、東濃地方南部は、庄内川水系および矢作川水系流域である。なお、旧越前国である郡上市白鳥町石徹白地区は日本海へと注ぐ九頭竜川水系流域である。
各県との県境は、ほとんどが山地山脈である。ただし、愛知県尾張地方との県境の大部分および三重県との県境の一部は、木曽川、長良川、揖斐川などの河川が県境となっている。
[編集] 気候
美濃地方は低い山に囲まれているということもあって、夏は暑く冬は寒い。特に東濃の多治見市では毎年国内の最高気温を記録する(2007年8月16日、国内過去最高気温となる40.9度を記録した)。夏期には内陸性の気候に加え、近年のヒートアイランド現象、さらに西風が吹いた際には関西地方の熱風が伊吹山系によりフェーン現象を起こしてさらに気温が上昇するため、高温を記録することが多く「岐阜が日本で一番暑苦しい」と言う人も多い。一方飛騨地方は標高も高いこともあり気温は美濃地方と比べると平均して低いが、夏期には猛暑日を記録することもしばしばである。冬期は内陸山間部では気温が低く、特に高山市荘川町六厩(むまや)は、本州の人が住んでいる土地では一番寒いと言われている。
| 地点名 | 年平均気温 (℃) |
最寒月 平均気温 (℃) |
最暖月 平均気温 (℃) |
年間降水量 (mm) |
最少雨月 降水量 (mm) |
最多雨月 降水量 (mm) |
観測史上 最高気温 (℃) |
観測史上 最低気温 (℃) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 岐阜(美濃地方) | 15.5 | 4.3 (1月) |
27.5 (8月) |
1,915.3 | 47.3 (12月) |
273.4 (7月) |
39.8 (2007/8/16) |
-14.3 (1927/1/24) |
| 多治見(美濃地方) | 14.6 | 2.9 (1月) |
27.1 (8月) |
1,674.0 | 40.4 (12月) |
263.8 (9月) |
40.9 (2007/8/16) |
-9.3 (1996/2/3) |
| 高山(飛騨地方) | 10.6 | -1.6 (1月) |
23.7 (8月) |
1,733.5 | 79.3 (12月) |
257.8 (9月) |
37.3 (1994/8/8) |
-25.5 (1939/2/11) |
| 六厩(飛騨地方) | 7.0 | -5.2 (1月) |
20.0 (8月) |
2,451.0 | 120.7 (12月) |
352.5 (9月) |
33.5 (2001/8/2) |
-25.4 (1981/2/28) |
[編集] 旧国名
主な旧国名は、「飛騨国」「美濃国」であるが僅かに「越前国」「信濃国」の区域も含む。
- 旧越前国部分⇒1958年10月15日 福井県大野郡石徹白村の一部が岐阜県郡上郡白鳥町(現・郡上市)に編入
- 旧信濃国部分⇒1958年10月15日 長野県西筑摩郡神坂村の一部が岐阜県中津川市に編入(馬籠地区は山口村に編入)
- 旧信濃国部分⇒2005年2月13日 長野県木曽郡山口村が岐阜県中津川市に編入
[編集] 市町村
- 42市町村(21市19町2村)がある。1987年、藤橋村(現揖斐川町)が徳山村を編入合併するまで100市町村であった。
- 県庁所在地の岐阜市は中核市に指定。
- 大垣市は平成の大合併により日本で唯一の二重飛び地を持つ市となった。
- 県北部には国内市町村の中では面積が日本一の高山市(2,177.67km²=東京都とほぼ同じ面積)がある。
- 2005年、中津川市は長野県木曽郡山口村を編入合併し、平成の大合併で唯一の越県合併となった。
[編集] 自然公園
- 千本松原県立自然公園、揖斐県立自然公園、奥飛騨数河流葉県立自然公園、宇津江四十八滝県立自然公園、恵那峡県立自然公園、胞山県立自然公園、裏木曽県立自然公園、伊吹県立自然公園、土岐三国山県立自然公園、位山舟山県立自然公園、奥長良川県立自然公園、野麦県立自然公園、せせらぎ渓谷県立自然公園、天生県立自然公園、御嶽山県立自然公園
[編集] 歴史
[編集] 古代
四世紀の中頃には、ヤマト政権の勢力下に入っていた。
美濃国は、日本のほぼ中心として、昔から雌雄を決する合戦の舞台となった。古くは大海人皇子がこの国を拠点に挙兵した壬申の乱(672年)があり、関ケ原町の藤古川付近で激戦が行われた。
[編集] 中世
中世に入ると、美濃国は土岐氏が、飛騨国は京極氏が守護を務める。戦国時代になると、美濃国は斎藤道三や織田信長の活躍の舞台となり、その後、徳川家康と石田三成による関ヶ原の戦い(1600年)も行われた。飛騨国は姉小路氏が支配し、その後羽柴秀吉に従った金森氏が支配した。
県名の由来 太田牛一の信長公記によると、織田信長が、美濃国を攻略した際に、稲葉山の城下の井口を岐阜と改めた。江戸時代中期の尾張藩の記録の安土創業録;名古屋市蓬左文庫蔵書(旧蓬左文庫所蔵・尾張徳川家蔵書)、濃陽志略(別名、濃州志略);国立公文書館所蔵にも信長命名とある。明治18年出版の岐阜志略;長瀬寛二著にも、岐阜二字之事、信長が始めて岐阜と命名し、その逸話の詳細に安土創業録の記述を引用している。
ただし、岐阜市案内;岐阜市教育会編:大正4では、一説には、古来、岐府、岐陽、岐山、岐下と書き、明応永正の頃より旧記に岐阜と見えたれば、信長の命名にあらずと、記載している。一説および旧記の出典は掲載がなく不明。
岐阜市史などでは、仁岫宗寿の仁岫録(成立年代不明):原題:当寺創建仁岫大和録:南泉寺(岐阜県山県郡大乗村):撮影・複本作成1921年・東大史料編纂所、万里周九の梅花無尽蔵;東大史料編纂所・国立公文書館など所蔵、東陽英朝の語録;1709年(寶永6年)刊・駒澤大学図書館、などに岐阜、岐阜陽、岐陽という語句があるという。
[編集] 近世
江戸時代、徳川幕府は豊かな美濃に強大な大名が生まれることを恐れ、美濃を小藩に分割した。最大でも大垣藩の10万石であった。その他に苗木藩、岩村藩、八幡藩、高富藩、加納藩、尾張藩附家老の竹腰氏の今尾藩、尾張藩分家の高須藩そして交代寄合旗本の竹中氏陣屋。飛騨国は、古くは大変貧しい国であったため租庸調の税を免れたが、その代わり、都で飛騨の匠としての大工の労役を課せられた。江戸時代は、当初飛騨高山藩の金森氏があったが、元禄期に木材や神岡鉱山に目をつけた幕府が金森氏を転封し、直轄の天領として統治した。
[編集] 近・現代
- 1871年(明治4年)11月22日(旧暦) … 笠松県(1868年成立)と廃藩置県(1871年旧暦7月)でできた今尾県、岩村県、大垣県、加納県、郡上県、高富県、苗木県及び野村県が合併して岐阜県となる。当初の県庁は笠松陣屋。(この時点では美濃国のみ)
- 1876年(明治9年)8月21日 … 筑摩県のうち、吉城郡、大野郡及び益田郡の三郡を合併して飛騨国を含むほぼ現在の形となる。
- 1889年(明治22年)7月1日 … 市制、町村制施行。
- 1891年(明治24年)10月28日 … 本巣郡根尾村(現本巣市)を震源としたM8.0の濃尾地震が起こり、大きな被害を受ける。
- 1955年(昭和30年)4月1日 …「岐阜県民の歌」制定。
- 1959年(昭和34年)9月26日 … 伊勢湾台風が上陸。美濃地方を中心に被害を受ける。
- 1965年(昭和40年)9月 - 10月 … 岐阜県で夏季および秋季国民体育大会(岐阜国体)が行われる。
- 1966年(昭和41年)2月11日 … 現県庁舎が岐阜市薮田南に完成。岐阜市司町から移転。
- 1971年(昭和46年)7月27日 … 鹿児島県と姉妹県盟約を結ぶ。
- 1976年(昭和51年)9月12日 … 台風の影響による大雨で安八郡安八町で長良川の堤防が決壊するなど、9.12水害が起こり、被害を受ける。
- 1988年(昭和63年)6月21日 … 中華人民共和国の江西省と友好提携を結ぶ。
- 1988年(昭和63年)7月8日 - 9月18日 … 岐阜市でぎふ中部未来博覧会が開催される。
- 1996年(平成8年)4月1日 … 県庁所在地である岐阜市が中核市に指定された。
- 2005年(平成17年)2月13日 … 中津川市が長野県木曽郡山口村を編入。
[編集] 岐阜県出身人物
- 「岐阜県出身の人物一覧」を参照すること
[編集] 人口
[編集] 年齢構成
年齢5歳階級別人口
平成17年国勢調査
総計 [単位 千人]
年齢5歳階級別人口
平成17年国勢調査
男女別 [単位 千人]
- データ出典:平成17年国勢調査 第1次基本集計結果(21岐阜県)統計表/第5表
(総務省統計局)
| 岐阜県と全国の年齢別人口分布図(比較) | 岐阜県の年齢・男女別人口分布図 | ||||||||||||||||||
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■紫色は岐阜県
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
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| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |||||||||||||||||||
[編集] 人口重心
5年毎に実施される国勢調査の結果、日本の人口重心が決められるが、現在、岐阜県内を東(東京方面)に移動中である。2000年の国勢調査では、武儀郡武儀町(現・関市)内となった。
[編集] 行政
[編集] 歴代知事
岐阜県知事一覧を参照のこと
- 公選知事
- 初代 武藤嘉門(1947年4月12日 - 1959年10月16日、3期)
- 2代 松野幸泰(1959年10月17日 - 1967年10月16日、2期)
- 3代 平野三郎(1967年10月17日 - 1976年12月14日、3期)
- 4代 上松陽助(1977年2月8日 - 1989年2月5日、3期)
- 5代 梶原拓(1989年2月6日 - 2005年2月5日、4期)
- 6代 古田肇(2005年2月6日 - 、1期目)
[編集] 財政
- 財政力指数:0.44(17年度)
[編集] 県有施設
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[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 工業
- 各務原市では川崎重工業や三菱重工業などの航空産業や、自動車産業に関連した金属加工等の製造業が盛んである。
- 関市周辺では刀剣類の製造が盛んである。
- 土岐市、多治見市、瑞浪市の東濃西部で作られる陶磁器は美濃焼と呼ばれ、全国シェア50%以上で岐阜県は陶磁器生産日本一である。
- 明治以降、岐阜市周辺では繊維工業が盛んであったが、昭和40年代以降大規模な工場の撤退が行われ、衰退した。大規模な工場の跡地は大型商業施設や、学校、公共施設などに利用された。
[編集] IT産業
[編集] アパレル産業
- 岐阜市では戦後、軍服や古着を売る繊維問屋街ができ、さらに布を仕入れて服を作って売るアパレル産業が盛んになり、全国的な産地となった。近年、東京や名古屋に押され、問屋街は衰退傾向。ファッションの産地としての生き残りを図るには岐阜の個性ある特徴を打ち出すのが課題である。