ブレードランナー

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ブレードランナー
Blade Runner
監督 リドリー・スコット
製作総指揮 ブライアン・ケリー
ハンプトン・フィンチャー
製作 マイケル・ディーリー
脚本 ハンプトン・フィンチャー
デイヴィッド・ピープルズ
出演者 ハリソン・フォード
ルトガー・ハウアー
ショーン・ヤング
音楽 ヴァンゲリス
撮影 ジョーダン・クローネンウェス
編集 テリー・ローリングス
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 1982年6月25日 アメリカ合衆国の旗
1982年7月3日 日本の旗
上映時間 117分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
制作費 $28,000,000
興行収入 $27,580,111
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Variety Japan
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IMDb
  

ブレードランナー』 (Blade Runner) は、1982年公開のアメリカ映画フィリップ・K・ディックSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作とし、その卓越した近未来描写から多くのファンをもつ。単なるSFではなくフィルム・ノワールの要素も持つ。1993年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。全米興行収入週末成績初登場第2位(1982年6月25日-27日付)


目次

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


近未来、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発されたレプリカントと呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。肉体を超人的に強化されたレプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、唯一違うのは「感情移入」する能力がなかった。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻すレプリカントも現れるようになった。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが専任捜査官“ブレードランナー”である。

2019年、タイレル社が開発した最新型レプリカント男女6名が人間を殺害し脱走。ひそかに地球に帰還してロサンゼルスに潜伏した。人間そっくりなレプリカントを「処刑」するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。捜査の為にレプリカントの開発者であるタイレル博士に面会に行くが、タイレルの秘書レイチェルの謎めいた魅力に惹かれていく。

西洋と東洋の文化が入り乱れる大都市で、虚無感を抱きながらレプリカントを狩っていくデッカードだが、やがて最後に残った脱走グループのリーダーであるバッティとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。

[編集] 解説

今ではしばしばSF映画の金字塔として評される本作だが、1982年夏の公開時は大ヒット作『E.T』の陰に隠れて興業成績は全く振るわなかった。日本でもロードショー(封切り)では極端な不入りで早々に上映が打ち切られてしまった。これは当時の明朗なSF映画に慣れていた観客がこの映画のかもし出す陰鬱な作風に戸惑ったのに加え、「2020年、レプリカントが人類に宣戦布告!」などという、まるで『スター・ウォーズ』系の宇宙SF映画を思わせる広告コピーであったために、宇宙船の飛び交う壮大なアクションを期待した観客を失望させてしまったのも、大きな要因であったろう。

ロードショーでの不入りからカルト・ムービー扱いされる一方で、本国からビデオを個人輸入するほど熱狂的な者も現れた。その後、ビデオが発売・レンタル化されてからは記録的なセールスとなり、改めてSF映画の傑作のひとつという評価を得ることになる。

本作を名作たらしめている要因は何といってもその圧倒的ともいえるビジュアルイメージであろう。 監督のリドリー・スコットはSFホラー『エイリアン』(1979年)に次ぐSF作品となる本作でも、卓越した映像センスを披露した。従来のSF映画にありがちだったクリーンな未来都市のイメージを打ち破り、環境汚染にまみれた退廃的近未来都市像を鮮やかに描き出した。これは、シナリオ初稿を書いた、ハンプトン・ファンチャーが、フランスの漫画家メビウスが描いたバンド・デシネ短編作品「ロング・トゥモロー」(原作は『エイリアン』の脚本家ダン・オバノン)での、「混沌とした未来社会での、フィリップ・マーロウ的な探偵の物語」をイメージしていたためだった。この映画の、カオス的な未来都市は、メビウスの作品でのイメージ、そのものである[1]。なお、スコットは、この映画のスタッフとしてメビウスの参加を熱望したが、彼は当時、アニメーション『時の支配者』の作業に携わっており、衣装デザインのみの参加となった。インタビューでは度々エンキ・ビラルの作品の世界観を参考にしたとの発言が出ている。

また、「ビジュアル・フューチャリスト」シド・ミードの美術デザインはいうまでもなく、ヴァンゲリス作曲のシンセサイザー音楽も世界観の確立に貢献するところ大であろう。本作が提示した荒廃の進行する近未来世界のイメージは1980年代にSF界で台頭したサイバーパンクムーブメントと共鳴し、小説・映画は元よりアニメ・マンガ・ゲームなど後のさまざまなメディアのSF作品にも影響を与えていくことになる。

レプリカントのリーダー、バッティ役のルトガー・ハウアーは、人造人間の狂気と悲哀を演じ強烈な印象を残した(ラストの独白シーンはアドリブによるもの)。レイチェル役のショーン・ヤング、プリス役のダリル・ハンナも本作をきっかけに注目されるなど、助演俳優の演技が光る作品でもある。

なお、本作には諸般の事情により、他映画作品では類を見ない5つの異なるバージョン(後述)が存在する。とくに監督が再編集した1992年の「ディレクターズ・カット」では、作品の解釈を変えるような意味深長なシーンが追加され、ファンの間に議論を招いた。詳細は#デッカードは何者なのかの節を参照(ネタバレ注意)。

[編集] キャスト

[編集] バージョン

以下に各バージョンが生まれるに至った経緯を解説する。なお、これら5つのバージョンは日本では2007年12月14日にリリースされたDVDボックス『ブレードランナー製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション』(以下“UCE”)[2]で全て視聴する事ができる。

[編集] リサーチ試写版

(UCEでは“ワークプリント版”)
本作公開前、ダラスデンバーで観客の反応を見るために行われたバージョン。監督が意図した作品に一番近いと言われる版。
この映画の世界観[3]が当時はまだ一般的ではなかったこともあり観客の反応は余り芳しいものでは無く、「わかりにくい」「暗い」などと不評であった。
ファンには有名な“デッカードがスシバーで注文した際、主人(スシマスター)のアドバイスを押し切ってトッピングを4つ注文するシーン”で、その具材の正体が唯一映像で確認できる版でもある。

[編集] 初期劇場公開版

(UCEでは“US劇場公開版”)
北米で初めて商業上映された際のバージョン。リサーチ試写版で不評だった点を改善し、一般受けを良くしようとした版。
ハリソン・フォードのヴォイス・オーバーによるナレーションの追加およびエンディングのハッピーエンド化などを行った。最終シーンの空中撮影はスタンリー・キューブリックの『シャイニング』よりオープニングの別テイクを持ってきたものである。

[編集] インターナショナル・バージョン

ヨーロッパや日本で公開された際に使われたバージョン。初期劇場公開版ではカットされたシーン[4]が追加された他、いくつか微細な変更あり。
なお、日本ではワーナーのレンタルビデオや初期にリリースされたLDソフトに初期劇場公開版が収録されていた為、ファンの間では早くからバージョンの違いが認識されており、ビデオ発売時には「完全版」と称して発売された。日本版UCEでも“完全版”と呼称している。

参考・“インターナショナル”から“ディレクターズ・カット”まで

公開後、本作はカルト的に支持される映画となり、本作に影響を受けた作品が公開されるようになってくるにつれて、ファン以外の一般層にも徐々にではあるがこの世界観を受け入れ、“サイバーパンクもの”の原典としての地位を確立するに至った。と同時に、リドリー監督が本来意図した「ブレードランナー」を見たいというファンの要望が高まり、ワーナーは監督に再び本作の再編集を依頼。監督も機が熟したと考え、これを了承した。

[編集] ディレクターズ・カット

1992年、上記の経緯を踏まえて公開10周年を記念し再編集されたバージョン。(ビデオソフト・UCEでは「最終版」の名称も付け加えられている)。リサーチ試写版に近いものになっているが、新たにインサートされたシーン(俗に言う“ユニコーンの夢”[5])の追加により、「デッカードが人間であるか?レプリカントであるか?」という、初上映当初からファンの間で続く論争が再燃するきっかけにもなった。

[編集] ファイナル・カット

(The Final Cut [2007] by Ridley Scott)
2007年、公開25周年を記念し、再びリドリー自身の総指揮によって編集されたバージョン。ファンには周知の細かい撮影ミスの修正[6]またデジタルによる素材レベルのブラッシュアップも行い、高画質の視聴にも耐えうるクオリティになっている。このほか、従来ワークプリント版にのみ存在していたアイスホッケーマスクを着けて踊る女達のシーンや、完全版でのみ見られた暴力シーンも復活している。
本バージョンは第64回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア4Kデジタルで上映された後、同年10月5日(現地時間)からニューヨークとロサンゼルスで劇場公開され、アメリカでは同年の12月18日(現地時間)にDVDが発売された。日本では、同年11月17日(土)~30日(金)までの2週間限定で東京(新宿バルト9)(東京は1週間延長)、大阪(梅田ブルグ7)の2館4スクリーンにて2KデジタルDLP劇場公開された。 特撮カットは、これまで”幻の高画質の特撮シーン”とされていたものが使用され鮮明なイメージになっている。

[編集] 幻の高画質の特撮シーン

視覚効果監修のダグラス・トランブルはそのキャリアの最初に携わった『2001年宇宙の旅』でキューブリック監督にチリ一つ無いほどの高画質を要求され、当時の光学合成による画質劣化を抑えるため、通常シーンが35mmフィルム撮影の作品でもSFXシーンは65mm幅のフィルムで撮影する方法を採った。『ブレードランナー』では視覚効果は65mmで撮影、俳優の演技と合成するシーンも35mmスコープ・サイズで撮影し65mmに拡大して合成作業が行われた。

  • 65mmフィルムによる撮影は、一コマあたりの面積が広く粒状性が目立たないので、再撮影やコピーのプロセスを重ねても画質が荒れない利点がある(左右幅を圧縮して撮影するスコープ・サイズの光学合成の手間や画質への悪影響はジェームズ・キャメロンも指摘するところである)。

ところが決して高予算ではないながらも高画質に拘って製作された『ブレードランナー』のSFXも、今日観られるフィルムやソフトで充分なクオリティが発揮されていないとトランブルは語る。

(最終版リリースに関しての質問の答えとして) 「僕がBRでいちばん気になっているのは、ハード面のクオリティの問題だ。1982年公開版の仕上げのとき、映画会社側は出来るだけ早く、安く仕上げさせようとして、僕たちがつくった特殊レンズ---特に70(65)mmの特殊効果を35mmのフィルムに合わせるための特別なレンズを使わなかったんだ。最初のプリント(特撮部分の画質)を観た時はゾッとしたよ。彼らの使ったレンズの質が悪すぎると思ったんだ。BRの視覚効果は、今までの誰もが見た事がないほど、すばらしいものなんだよ。本当は。それなのに、オリジナルネガは、いまだにどこかの屋根裏に置かれたまま。決して使われる事がないんだ。そりゃリドリーの「最終版」はすばらしいよ。でも、あの特殊レンズを使ったフィルムを観る事が出来たら…」(ビデオでーた1993 No.2)

MOBの最新版によるとファイナルカット版の特撮シーンは、この70mm(65mm)フィルムからダイレクトにテレシネされたものが使用されており、劇場での上映も他のバージョンと比べて、非常に鮮明なイメージを提供していた。

[編集] トピックス

[編集] 「ブレードランナー」と「レプリカント」

“ブレードランナー”という名称は、SF作家アラン・E・ナースの小説『The Bladerunner』(1974年)において「非合法医療器具 (Blade) の密売人」として登場する。この小説を元にウィリアム・S・バロウズは小説『Blade Runner (a movie)』(1979年、訳題『映画 ブレードランナー』)を執筆した。

関連書籍『メイキング・オブ・ブレードランナー ファイナル・カット』記載のスコット監督のインタビューによれば、本作の制作陣はデッカードにふさわしい職業名を探すうちにバロウズの小説を見つけ(シナリオの初稿を書いた、ハンプトン・ファンチャーはバロウズのファンであった)、「ブレードランナー」という名称のみを借り受けることに決めたという(小説の内容自体は本作とは全く関連性はない)。作品タイトルとするにあたりノースとバロウズに使用権料を払い、エンドクレジットに謝辞を記している。

また、「レプリカント」については、原作の「アンドロイド」が機械を連想させると考えたスコットが、ファンチャーの脚本を改稿させるためにやとった脚本家デヴィット・ピープルズに別の名前を考えるように依頼。、ピープルズは、生化学を学んでいた娘からクローン技術の「細胞複製(レプリケーション)」を教わり、そこから「レプリカント」という言葉を造語した[7]

[編集] 原作との関係

原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の「人間そっくりの人造人間を見つけだす専門家」というアイデアは踏襲しているが、映画ではハードボイルドアクション調に改めており別作品とみることもできる。原作者のフィリップ・K・ディックは製作会社に映画化権を売った後、製作には関与していない。ディックは脚本第一稿に難色を示したが、改稿に 基づく未完成フィルムの一部を見て満足し、製作者に期待の手紙を送っている[1]。本作は『トータル・リコール』や『マイノリティ・リポート』に先立つ、ディック原作の初映画化作品となったが、ディックは公開を待たず1982年3月に急逝した。

[編集] デッカードブラスター(通称)とは

今日、本作品を語る上で重要な小道具として、デッカードが使用した架空の銃、通称「デッカードブラスター」がある。本銃は一介の小道具であるにもかかわらず公開後に一部のファンの間で評判となり、オフィシャルのグッズがリリースされなかった事により、数々のブラスター風ガレージキット、エアガンなどの玩具が制作されることになるが、本アイテムはシド・ミードがデザインしたものではない。シド・ミードがデザインしたモデルは、極めて近未来である本作品の状況設定にそぐわず採用は見送られ、新たに実在の銃を改造して劇中で使用された。

デッカードブラスターを作る際に参考にされたのが映画「マッドマックス」で主人公の使う銃である。ハードボイルドの作風に合わせて、短銃前提という制約があった。

アニメや日本の特撮作品で当ブラスターをモチーフにしたデザインの銃を使用しているのが確認されている。

[編集] 6人目のレプリカント

撮影中の脚本やスケジュールの変更、単純なミスなどにより、劇中では整合性のとれない箇所がいくつかみられる。その中で有名なのが「6人目のレプリカントはどこにいったのか?」という問題である。警察署のシーンでデッカードの上司ブライアントは、地球に侵入したレプリカントは「男3人、女3人の計6名」であり、うち1名は既に死亡していると説明している。残りは5名となるはずだが、ブライアントは「4名が潜伏中」と言い、劇中でも4名しか登場しない。このため、登場人物の誰かが6人目のレプリカントではないかという論議がファンの間で続いた。

実際は6人目のレプリカント「メアリー」が設定され配役も決まっていたが、予算の都合で登場シーンが撮影されなかった。ポストプロダクションで台詞の差し替え(死亡数を1名から2名に訂正)をしなかったため、ブライアントの説明に矛盾が生じる結果となった。なお、この問題はファイナル・カットの修正において解決されている。

続編として発表された『ブレードランナー2 レプリカントの墓標』は、この6人目のレプリカントに関する物語になっている。

[編集] 時代設定について

本作の舞台は当初2020年だった。しかし「Twenty Twenty」が視力検査で両目とも1.0であることを表す言葉でもあるため、混同を避けるため2019年に舞台が変更された。そのため登場するレプリカントの寿命に1年のズレがあるという矛盾ができてしまったが、気付かれずにそのまま撮影されてしまった。この点についてもバッティは他のレプリカントより短命だった。等とファンの間で議論を呼ぶことになった。

[編集] デッカードは何者なのか


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


上記の6番目のレプリカント問題では、デッカード自身もレプリカントではないかという見方が存在した。さらにディレクターズ・カットにおいて、スコット監督はデッカードが「ユニコーンの夢」を見るカットを追加し、ラストシーンでガフが作ったユニコーンの折り紙と結びつけてその可能性を強く示唆した。2000年に英国Channel 4 Televisionが制作したドキュメンタリー『ON THE EDGE OF BLADE RUNNER』のインタビューに答えた監督によると、「デッカードはレプリカントだ」と明言している。また、『メイキング・オブ・ブレードランナー ファイナル・カット』掲載のインタビューでは他のヒント(家族写真やデッカードの目が赤く光るカット)も挙げた上で、より人間に近いネクサス7型レプリカントというアイデアを示唆している。

ただし、監督の見解に対する関係者やファンの意見は様々である。一部のファンはデッカードがレプリカントであるとすると物語に矛盾が発生するとし、ハリソン・フォードは、観客はデッカードを応援したいはずだと、レプリカントであるということを否定している。デッカードがレプリカントというアイデアは撮影途中で監督が思いついた事で、当初はそのように考えて撮影されていなかったという説もある。[8]なお同名のゲームの主人公は、エンディングによっては、はっきりとレプリカントで、追っていたレプリカントの仲間だったとされている。前述のとおり諸々の経緯はあるが、最終的にシークエンスの謎を解き明かすのは観客の想像に委ねるところである。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] サウンドトラック

エンドロール中にはポリドールよりサントラが発売される旨書かれているが、実際には発売されなかった。ヴァンゲリスより正式にリリースされるのはディレクターズカット(最終版)の後、1994年のことである。

  • 「オリジナルスコア版」と銘打ったアルバムが1982年にリリースされたが、これはニューアメリカンオーケストラの演奏によりアコースティックアレンジされたジャズ風の曲調となっている。
  • エンドタイトルは、1989年に発売されたアルバム「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス」に収録された。
  • デッカードのアパートにレイチェルが訪れるシーンで使われている曲は、この映画のために制作されたものではなく、アルバム「流氷原」に収録された「メモリーズ・オブ・グリーン」という曲である。
  • エンドロール中にクレジットされている「HARPS OF THE ANCIENT TEMPLES」は、バッティとリオンがチュウのもとへ向かうシーンで使用されている曲[9]が収録されたアルバム名であり、ヴァンゲリスの手によるものではない。
  • 公式なサントラが発売されない状況が長く続いたことから、いくつかの海賊版が作られ流通することとなった。海賊版の経緯・内容についてはこちら(英語版)を参照のこと。
  • UCEの発売に合わせ、CD3枚組「ブレードランナー」オリジナル・サウンドトラック 25周年記念エディション/BLADE RUNNER TRILOGY, 25th ANNIVERSARY」が発売された。

以上の詳細は「ブレードランナー (ヴァンゲリス)」を参照のこと。

[編集] 映画のおまけ

最初の版が日本で上映された時に映画館では観客に映画鑑賞のおまけとして、小さいポスターが配られた。これは偶然にも、後年、ディレクターズカット(最終版)で使用されたポスターと同じである。

日本で行われたファイナルカット・カウントダウンイベントの際、来場した全ての観客にポスターやネガフィルムやフライヤーなどが配られ、『強力わかもと』も進物された。また、抽選により100名限定でオリジナルTシャツ、2名限定で『ブレードランナー製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション』、3名限定で『シド・ミード ビジュアルフューチャリスト』DVDがプレゼントされた。

[編集] ハリソン・フォード

ハリソン・フォードは、この映画については否定的であった。 これは、撮影が一旦終了したのにも拘らず、何度も追加撮影のために呼ばれたことに我慢ができなくなった事による。また、レイチェル役のショーン・ヤングが、撮影中にハリソンから乱暴に扱われたという理由で、不仲のまま撮影が行われたという経緯がある(ドキュメンタリー「デンジャラス・デイズ:メイキング・オブ・ブレードランナー」の中で、ハリソン自身もそのことについて触れている)。1992年には、「デッカードはレプリカントである」とするリドリー・スコット監督とデッカードの正体について揉めたこともあった。こうした経緯があり以前はこの作品の事を語りたがらなかった。しかし近年は「この作品と和解」し、一定の評価をしている考えを明かした。積極的ではないがインタビュー等にも答えている。(MOB最新版参照)

[編集] ロケーション他

  • デッカードがゾーラと会話をする辺りから、街の雑踏の中で追跡をする場面で、オリジナル音声を耳を澄ませてよく聞いてみると「なんか変な物落っこっちゃったぜ(あれ見ろよ、なんか変な物が落っこちてきたぜ)」というように聞こえる謎の日本語のセリフが街中の騒音として何回も使い回されている。
  • デッカードの自宅シーンに使用されたのはロサンゼルス郊外にあるエニス・ブラウン邸[10]であり、本作と同じリドリー・スコット監督作「ブラック・レイン」においても、親分の菅井邸として使われている。
  • デッカードが屋台で何か(おそらく丼物)を注文した際、店員に日本語で「ふたつで十分ですよ」と言われる。このシーンはなぜかマニアに非常に好まれており、この台詞に関する議論やパロディまで存在する。

[編集] 続編

原作者ディックの友人である作家K・W・ジーターは映画の続編として小説3作を発表している。

  • Blade Runner 2: The Edge of Human (1995年) - 邦題『ブレードランナー2 レプリカントの墓標』 早川書房
  • Blade Runner 3: Replicant Night (1996年) - 邦題『ブレードランナー3 レプリカントの夜』 早川書房
  • Blade Runner 4: Eye and Talon (2000年)

[編集] 受賞

  • 1983年度ヒューゴー賞 最優秀映像作品賞受賞
  • 1983年度BAFTAアウォーズ撮影賞・衣装デザイン賞・美術賞受賞、編集賞・メイク賞・作曲賞・音響賞・特殊視覚効果賞ノミネート
  • 1983年度ロンドン映画批評家協会賞 特別業績賞受賞(L・G・ポール、D・トランブル、S・ミード)
  • 1983年度ロサンゼルス映画批評家協会賞 最優秀撮影賞受賞
  • 1983年度アカデミー賞 視覚効果賞・美術賞ノミネート
  • 1982年度イギリス・撮影者協会賞ノミネート
  • 1983年度・1993年度ファンタスポルト映画祭 ファンタジー作品賞ノミネート
  • 1983年度ゴールデングローブ賞 作曲賞ノミネート
  • 1983年度第14回星雲賞 映画演劇部門賞受賞。

[編集] 日本語吹替

  • プロデューサー上田正人(TBS)
  • 翻訳:岩本令
  • 演出:河村常平
  • 制作:東北新社・TBS

[編集] 脚注

  1. ^ 町山智浩『映画の見方がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』p.229~p.230 なお、町山は「このメビウスの短編こそ、スコットにとっての、この映画の原作である。なぜなら、彼はディックの原作を一度も読んでいないのだから」と主張している。
  2. ^ 北米ではBlu-ray discHD DVDでも発売されている。どちらも日本のそれぞれの再生機で再生可能。またファイナル・カット版には日本語字幕も収録されている。日本でもファイナル・カット版のみ発売予定であったが諸事情で一度延期となった。その後、6月11日にBlu-rayとDVDが発売した。
  3. ^ 後にウィリアム・ギブスンサイバーパンクと名づけ、映画・小説などのジャンルの一つとなった。
  4. ^ 主に暴力シーンの補足的映像。「ディレクターズ・カット」では再びカットされている。
  5. ^ このシーンは『レジェンド / 光と闇の伝説』で撮影されたが没になったテイクが使用されたという説がある。
  6. ^ 一例として、レプリカントのゾーラがガラスを突き抜けるシーン(誰が見てもスタントマンである事が分かる)をゾーラ役の女優を使ってパーツ新撮し、デジタル合成して極力違和感を修正した、など。
  7. ^ 町山智浩『映画の見方がかわる本 ブレードランナーの未来世紀』p.232
  8. ^ デイヴィッド・ピープルズが脚本にデッカードの独白として「ロイ・バッティと私は兄弟だったのだ!」という台詞を挿入したのを見たリドリー・スコットがデッカードがレプリカントだとする設定に感銘を受けたが、ピープルズはあくまでデッカードの独白は比喩的なもので、本当に兄弟であることを示しているわけではなかった。と言われている。
  9. ^ ゲイル・ロートンによる「西暦76年 ポンペイ/Pompeii 76 A.D.」。
  10. ^ 特徴的なフランク・ロイド・ライト作のブロック壁で判別可能

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

星雲賞メディア部門
第13回 1982年度
該当作なし
第14回 1983年度
ブレードランナー
リドリー・スコット監督
第15回 1984年度
ダーククリスタル
ジム・ヘンソンフランク・オズ監督