トライガン

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漫画雑誌(草案)

トライガン』は内藤泰弘による日本の少年漫画作品。またそれを原作にした日本のテレビアニメ作品。

当初の掲載誌の『月刊少年キャプテン』が廃刊した事により、『キャプテン』に掲載されていた『トライガン』と、その後『ヤングキングアワーズ』にて連載再開した『トライガン・マキシマム』の2作品と言う形をとっている。

目次

[編集] 概要

地球から遠く離れた、過酷な自然の中でどうにか人類が生活している星を舞台に600億$$(ダブドル)の賞金首、「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」ことヴァッシュ・ザ・スタンピードが繰り広げるガン・アクション。

アメコミに強い影響を受けている一方、欧米でも愛好者が多い作品で、コミック巻末のオマケ漫画において、内藤当人の尊敬する海外の著名人であるジェフ・ダロウから「貴方の本を持っている」と言われた…という事もあった様子が書かれている。筆者によれば、このオマケまでも吹き出し外まで訳される徹底振りだという。

2000年に起きた17歳新宿ビデオ店爆破事件の犯人の少年が、トライガンの読者であり卒業アルバムに作中にて使われる用語を、使用していた。このことにより、本作=危険思想をかきたてる漫画としてメディアにとりあげられたことがある。しかし、「この作品は、生命の尊さを主張している。」としてファンによりメディア(TV局)に反論の声が多数寄せられた。作者のサイトの掲示板にも大量の書き込みがなされた。2ヶ月ほどで事件は終息した。

[編集] 漫画版『トライガン』(1995年 - 1997年)

『月刊少年キャプテン』(徳間書店)で連載。まず1995年2月に読みきりとしてパイロット版が掲載された。既に世界観は確立していたが、主人公の描写などの細かい点には若干の差違が見られる。そして同年4月より同誌で連載を開始。しかし1997年1月、少年キャプテンの廃刊で連載は途中で休止した。

内藤は後述の「トライガン・マキシマム」で連載を再開した際は、中断した部分のエピソードに一旦けりをつける形でストーリーをはじめ、中断していた部分については、アニメ版の特集も兼ねた1998年発行のアニメージュ9月号増刊「トライガン最終完成型」で残りが描かれて完結している。

単行本は徳間書店で全3巻(最終話は「トライガン最終完成型」にさらに描き下ろしが加わった)。後に少年画報社より、2冊に再構成され復刊されている。本編内容は同じだが、表紙及び巻末のオマケ漫画が差し替えられている。

[編集] 漫画版『トライガン・マキシマム』(1997年 - 2007年)

内藤は1997年10月より少年画報社の『ヤングキングアワーズ』にて「トライガン・マキシマム」(以下「マキシマム」と表記)として連載を再開した。先述のように『トライガン』(以下「無印」と表記)の中断部分から再開せず、一旦ストーリーを区切って新たに始められている。

実に10年近い長期人気連載となり、2007年5月号で完結した。単行本は全14巻。

[編集] アニメ版『TRIGUN』

1998年4月1日から9月30日までテレビ東京にて深夜アニメとして放送された。制作・マッドハウス、監督・西村聡。全26話。深夜アニメの先駆として成功した

基本的には漫画版の『無印』及び『マキシマム』の両作をベースにしているが、「当初、保険屋コンビがヴァッシュの顔を知らなかった」(そのため前半も3話まではアニメオリジナルで、第4話は先述した原作のパイロット版を用い、原作の第1話がアニメ版第5話に来る)など、一部の設定については異なっている。また、この時点ではまだ『マキシマム』の連載開始から日がたっていなかったため、後半に関しては内藤が当時考えていたストーリー案を基に、黒田がオリジナル脚本を書き上げている。

なお、マッドハウスでのテレビアニメ化に狂喜乱舞したことを語る作者は、アニメオリジナルキャラクターやその関係者を後に自身の漫画に登場させたりもしている。

現在、新作劇場版アニメ『TRIGUN THE MOVIE』(制作・マッドハウス、監督・西村聡)の企画が進行している(2009年公開予定)。こちらは本編キャラによる、劇場用オリジナルストーリーが書き下ろされるようだ。企画段階で「トライガンX」とされていた作品だと思われる。

[編集] あらすじ

砂だらけの荒涼たる大地……容赦無く照りつける二重恒星からの日差し……ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみつき、血と汗で大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな暮らしも、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある……ここはそんな世界。

その過酷な世界に一人、赤いコートにトンガった金髪の、トラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら何かを探している。分かっているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、傍迷惑で、そして、筋金入りの平和主義者だということ。気のいい青年だが余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。

しかし彼には、幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。


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[編集] 登場人物

声優は1998年のアニメ版の担当者。なお、次回予告のナレーションはヴァッシュ役の小野坂昌也が担当している。

[編集] 主要登場人物

ヴァッシュ・ザ・スタンピード
小野坂昌也
真紅のコートに身を包み、重量級のリボルバー拳銃と義肢である左腕に仕込んだ隠し銃を持ち、決して人を殺すことはなく、その超絶的な銃捌きで騒ぎを収め・・・・・・・ようとするものの結果として騒ぎを大きくしてしまう男だが、それでも死者は決して出さない平和主義者。
通り名「スタンピード(stampede)」には「すたこら逃げる」と「(カウボーイから見た)飼い牛の暴走」の2つの意味がある。「無為な戦闘を避ける・避けさせる」信念と、「突っ走って止まらない・騒ぎを起こす」現実を表したダブル・ミーニングと言える。
のようにツンツンに逆立てた金髪がトレードマーク。一見して間の抜けた20代の優男で、馬鹿がつくぐらいのお人好しで、ドがつくほどの平和主義者。反面、一度決意したことは決して曲げない強い意思の持ち主。かなりの頑固者とも言える。
人命を守ることに拘り、たとえその人間が大悪党であっても他人が死ぬのを放っては置けない性格が災いして、トラブルに首を突っ込んだり自ら巻き起こす事も多々ある生粋のトラブルメーカー。自身の超人的な戦闘能力とその首に掛けられた賞金額の大きさがその最たる所以とはいえ、余りの傍迷惑ぶりから人類初の局地災害指定を受ける。
普段はコートに隠れていて分からないが、その下には人を殺さずに殺伐とした世界を生きてきたが故の“代償”が数多く刻まれている。超人的な戦闘能力、射撃技術とずば抜けた反射神経、しぶとさを持ち、随所で人間を遥かに超えた能力を見せる。それは天性のものではなく、「殺さず」の信念を貫くために長年にかけて行ったありとあらゆる鍛錬で培ったものである。
その正体は、突然変異によって生まれた「プラント」の「自立種」。百数十年もの間生き続け、大墜落から生き延びた人類とその子孫を守るため、惑星中を彷徨っている。また、右腕にプラントとしての強大な力を発揮する機構「エンジェル・アーム」を秘め(原作では腕自体に内蔵、アニメではマイクロ・プラントが仕込まれた銃と融合して発動)、大都市ジュライを一瞬の内に消し去り(後に「ロストジュライ」と呼ばれる)、月に巨大な穴を穿っており、特に前者は彼の大きなトラウマとなっている。他のプラントと交信、同調することも可能。
双子の兄弟であるナイヴズの凶行を阻止するために旅を続けている。
メリル・ストライフ
声:鶴ひろみ
ヴァッシュの起こす「災害」を査定するベルナルデリ保険協会の外交員として彼に同行するが、その旅を通じてヴァッシュと触れ合い、やがてこの星の人類の存亡に関わる事件に巻き込まれていく。
黒髪ショートヘアの小柄な女性で、マントを羽織っている。口調は丁寧で常識的。ヴァッシュと一緒に旅をしているうちに、彼に惹かれて行く。
ハイスタンダード・デリンジャーを扱う早撃ちの名手でもあり、しかもマントの下にデリンジャーを大量に隠し持っている。
ただし、自ら積極的に引き金を引くことは滅多になく、専ら「最後の切り札」としている模様。原作では銃に対する嫌悪感を持っていたが、射撃教官の「男女の力の差を無しにしてくれる力」という助言から持ち歩くようになったエピソードや、初めて人を撃った際に精神的ショックで泣いたことがあるなどが語られている。
ミリィ・トンプソン
声:雪乃五月
メリルの後輩で彼女と行動を共にする。小柄なメリルとは対照的に大柄で、非殺傷性の大口径・大型スタンガン(一般的にイメージされる電撃護身具ではなく、十字型に展開する「空飛ぶ金属棍棒」を発射する銃)での中長距離攻撃を得意として、またこの重量級火器を片手で軽々と扱う怪力の持ち主である。反面、顔付きや性格はとても女の子らしく、子供好きで他人思い。大家族の末っ子で、旅先では甥っ子姪っ子に送る手紙を「月刊ミリィちゃん」と称して綴っている。天然で少々図太く、暢気過ぎる所もある。
アニメではウルフウッドと阿吽の呼吸で即興漫才を展開し、また彼の死の直前には一夜を共にして、想いを通じ合っている(それ以前にも互いに「ダーリン」「ハニー」と呼び合ってたりはしていたが)。ヴァッシュによれば、当人は全く自覚していないが、実はかなり勘がいいようだ。
メインキャラの中ではアニメと原作で最も容姿に差異が見られる。アニメでは濃い栗色の髪を背中まで伸ばし、身に着けたインバネスコートも細かい配色が施されていたが、これは同じ金髪であるヴァッシュとの違いを出す為や4人並んだ時の画面栄えに考慮していると思われる。原作では金髪にブルーアイ、髪はマキシマム以降は肩までの長さで外はねするスタイルになっている。無印ではアニメとデザインはほぼ同じでクリーム色と茶色を基調とした配色のインバネスコート、マキシマム以降は真ん中に十字の飾りがついた緑色の前開きコート(ケープは黒)を着用している。
ニコラス・D・ウルフウッド(ニコラス・ザ・パニッシャー)
声:速水奨
関西弁(?)を喋り、巨大な十字架を背負う巡回牧師。どう見ても不審人物だが不思議と親しみやすく、馴れ馴れしい言動も決して嫌味ではない。砂漠で行き倒れになりかかっていたところ、ヴァッシュたちと奇妙な出会いを果たす。
情に篤い反面、冷酷なリアリストである。ヴァッシュの「全ての命を尊ぶ」姿勢を揶揄しながらも、軽くあしらえる相手に対しては急所を外すようになる。
プラント崇拝派の暗殺者集団ミカエルの眼に引き取られ、戦闘訓練と生体機能強化手術を受けた殺し屋。卓越した戦闘センスを以て、巨大な十字架の真の姿である重兵器「パニッシャー」を使いこなす。殺し屋としての名は兵装と断罪者の名を冠した「ザ・パニッシャー」。ナイブズには射殺した(と思い込んでいた)マスター・チャペルの名を騙り接触し、GUNG-HO-GUNSに名を連ねた。
代謝速度向上による、超回復力を引き替えに老化も早い。30前後の風貌だが実年齢は10代から20歳前後と推測される。
フィフス・ムーン事件後、エリクスと名乗って身を眩ませていたヴァッシュを探し出し、ナイブズの元へ導くことを使命とし行動するが、次第に奇妙な友情が芽生えていく。
故郷である孤児院の家族を守るため、ミカエルの眼からの刺客であるリヴィオとマスター・チャペルに単身で挑む。度重なる激闘に、乱入したヴァッシュと共闘し、その生き様からリヴィオを改心させ、辛くも勝利を修めた。しかし勝利のために致死量の薬物投与を行い、命を失うことになる。変わり果てた自分を温かく迎えた孤児院の家族の想いに涙を流し、親友・ヴァッシュとの末期の酒の席で静かに息を引き取った。
テレビアニメ版では設定が最も大きく異なる主要キャラクターである。チャペル・ザ・エバーグリーンの弟子であり、GUNG-HO-GUNSの正規メンバーではない。また生体機能強化手術は受けていないので、肉体的には通常の人間である。最後はレガートに操られたエバーグリーンの攻撃を受けて、教会まで何とか辿り着いた後に「死にたくない」と言って息絶えた。
外見や関西弁らしき言葉遣い(アニメ版でも、関西弁を操れることもあって速水が起用された)などはロックバンド『ウルフルズ』のトータス松本をモデルにしている。余談だが、後日、松本がトヨタ・ヴォクシーのCMに起用された際には、そのネーミングもあってファンの間でかなり話題となった。
また、公式ではないがミドルネームのDは「ドコノクミノモンジャワレスマキニシテシズメタルカコラ」の略。由来は作者本人のサイトのBBS(現在は閉鎖)上にてファンに「どうせミドルネームなんて考えてないだろ」と指摘された作者自身が冗談で作ったもの。
ミリオンズ・ナイヴズ
声:古澤徹
ヴァッシュの双子の兄。
人を一途に信じようとする弟とは逆に、プラントをひたすら搾取するだけの人類に憤り、人間達を星の寄生虫と断じてその全てを抹殺しようと企み、それゆえヴァッシュと対立する。ヴァッシュの左腕を切り落とした張本人でもある。
ヴァッシュと同じくプラントの自立種(インディペンデント)に当たり、またその力を巧みに操る術を知っているために人間の常識を超越した圧倒的な力を揮う。刃状に変化させた左腕を自在に操り、その力は大気圏外の人工衛星を切断したり、大都市を一瞬でバラバラにしてガレキの山に変えるほどである。これに加えて原作では他のプラント達と融合して、惑星そのものを滅ぼしかねない力を手にする。
元は(ある意味、幼年期のヴァッシュ以上に)「人間と自分達は共存できる」と信じていたが、原作において先に生まれていた(=ナイヴズ達の姉に当たる)自立種テスラ(後述)に人間が行なった仕打ちを知って、アニメ版では、人間の愚かしいまでの自分本意主義を目の当たりにして、人間に対して絶対的な憎悪と殺意を抱くようになり(人間に対する恐怖感?)、150年前に人類が砂の星に落ちる大墜落の原因を作った。
アニメではヴァッシュとの決着に敗れ、気を失っている所をヴァッシュが抱えて連れて帰る所で終わっている。
原作ではついにヴァッシュの説得に折れたが、お互いに「黒髪化」が極度に進行している上にヴァッシュが瀕死の状態になり、辺境の医者の親子にヴァッシュの保護・治療を懇願、その礼として最後の力を振り絞り「リンゴの樹」を創造し何処かへ消えた。
レガート・ブルーサマーズ
声:関俊彦
ナイヴズ直属にして腹心の部下であり、GUNG-HO-GUNS(ガンホーガンズ)のナンバーズとは一線を画す存在。
他者の身体を、その肉体の限界を超えて意のままに操る(たとえ複数であっても、また死体であっても)という特殊な能力を持つ。
原作では相手に微細な金属糸を刺し、筋細胞へ微電流を流して操る技で、後に自力では動かせなくなった自分の体でさえ、その能力で完璧に操れるまでになっている。また、この技に抗えた者は作中ではいない。
加えて、物語終盤におけるヴァッシュとの戦闘では、受けた傷の縫合、人体の限界を完全に無視した脳内麻薬の操作、過剰な防衛反応を示すヴァッシュの「力」を見切るための結界としても利用している。
アニメにおいては、念動力と催眠術を合わせたような非接触の遠隔操作である。
狂信的な性格の持ち主で、いついかなる時もナイヴズへの忠誠心は揺るがない。
後述する過去の境遇ゆえに「世界」や「人間(自分を含めた)」というものに全く関心を示しておらず、ただナイヴズへの忠誠を示すことのみを唯一の存在意義としている。
ナイヴズがヴァッシュに執着することを快くは思っておらず、彼に対しては特に思い入れを持ち、執拗につけ狙う。
最初の接触で彼にコインケースを渡す。このときナイヴズはヴァッシュが引き起こした「ロスト・ジュライ事件」により身体が使い物にならなくなっており、ヴァッシュに接触したのは「ナイヴズの意向を無視した自発的な復讐」が目的であったと考えられる。
しかし、この行動がナイヴズの不快感を招き、復活したナイヴズに一蹴(身体を縦に押し潰される、という壮絶なもの)されてしまう。その為に『マキシマム』では長い間、自身の手足が使い物にならなくなっていた。
元はどこかの砦の有力者の奴隷として飼われていた。その状況から逃げ出すため砦の住人皆殺しを決意するも、当時は力が足りず未遂に終わる。罰として殺される直前にナイヴズによる大殺戮が起こるが、意図せずに自ら仕掛けてあった金属糸の間隙に救われ、生き延びる。その後、ナイヴズの絶対的な力に心酔して、彼の腹心になる。
GUNG-HO-GUNS(ガンホーガンズ)は、始めの内こそレガートの指示により“ヴァッシュの死”を目的としていたが、レガートがナイヴズに一蹴された後(『マキシマム』以降)は、“ヴァッシュに最高の苦しみを与える”ことに変更された。しかしGUNG-HO-GUNSのメンバーはそれぞれの理由でGUNG-HO-GUNSに所属しており、必ずしもレガートに従っている訳ではない。
また、ウルフウッドはナイヴズから直接ヴァッシュを連れて来るように指示されて行動していたが、レガートには知らされていなかった。
因みにヴァッシュに渡されたコインケースは、自分の必殺技である金属糸の動きを封じる電磁場発生装置であった。
原作、アニメ共に、「不殺」を誓うヴァッシュに自らを殺させることでその誓いを破らせた人物。
レム・セイブレム
声:久川綾
地球からの移民船団を運行していたクルーの一人であった黒髪の女性。船内にて異質な存在として生まれたヴァッシュとナイヴズを保護して育てた、ヴァッシュ達の母親のような存在。独自の哲学と強い信念を持っており、命を賭けて誰かを守ろうとするその献身の姿と思想が、後のヴァッシュの行動原理となっている。
大墜落にて、ヴァッシュとナイヴズを避難させた後、最後まで移民船団を救う為に母船に残り続け、制御不能な衝突コースの船と運命を共にした。最期まで、自分の子供のように思っているヴァッシュとナイヴズを気遣っていた。
原作では、移民船クルーとなる以前に「アレックス」という名の恋人が存在した(そして、おそらくは既に亡くなっている)事が示唆されている。ファンの間では、『マキシマム』開始当初にヴァッシュが名乗った偽名「エリクス」はそのアレックスに由来するものではないか、という説も存在する。
尚、ヴァッシュの真紅のコートも、レムの大好きな花「ゼラニウム」の色をイメージしており(ゼラニウムの花は数種類あり、色も様々なので、おそらくレムが好きだったのはその中の赤い花を咲かせる品種だと思われる)、花言葉は「決意」である。
アニメ放映当時、原作では短い回想シーンのみの出演だった為、アニメ版では清楚で華奢な雰囲気でまさに聖母といった風体であるが、原作の過去編では太い腕を持ち、錯乱したヴァッシュがナイフで自殺しようとした時には文字通り身体を張って止めるなど、母性だけでなく父性も併せ持つ気丈で力強い人物として描かれている。また、ヴァッシュとナイヴズの誕生パーティーに鼻眼鏡をかけたり、クルー仲間のジョークに軽口で返すなど、ユーモアや茶目っ気もある。
レブナント・ヴァスケス
本名はウィリアム(ビル)・コンラッド。ナイヴズ一派からは「ドクター」と呼ばれていた、ナイヴズの主治医的存在。レムとは同じ移民船のクルーであり、彼女と同じくヴァッシュ達の存在を他のクルーには秘密にしていた。
大墜落後にヴァスケス伯を名乗り、プラント技術者の権威として暮らしていたが、ナイヴズによって同行を強要される(その際に死んだ事にされ、ヴァッシュに殺害容疑が掛けられる)。研究者としての知的探究心に流され助力、ヴァッシュとナイヴズに「エンジェル・アーム」の施術を施したが、その一方でプラントの力を使用する度に命を蝕む黒髪化を待っていた(万が一2人が暴走した際、人間を滅ぼすのを阻止する為)。黒髪化発現後のナイヴズによって殺害され、唯一の解決策である「DNAコード」は永久に封印された。その時点で大墜落から100年以上が経過していたが、存命していたのはコールドスリープから目覚めるタイミングの関係と思われる。しかしレムや他のクルーと共に空中分解し墜落した母船に乗っていたにも関わらず存命していた理由は不明。
アニメ版でのヴァスケス伯は、別個のキャラクターとして描かれている(こちらにはコンラッドが登場しない)。レムの血縁者であったが、レムに執着するヴァッシュを挑発するためにナイヴズにより殺害され、ヴァッシュがその犯人として濡れ衣を着せられた。
原作、アニメ版とも、ロストジュライ事件が起こるのはこの直後の事である。
テスラ
ヴァッシュ達が生まれる前に誕生した女性型自立種。誕生と同時に「新たなる種との遭遇」「世紀の大発見」と狂喜したプロジェクトSEEDSのメンバーによって観察がなされた。初めはただの観察の域を出ないものだったのだろうが、次第にその行為はエスカレートし、倫理的・人道的に外れる手段を用いてまで彼女を調べつくした。この中でテスラは急速に衰弱、最後には無理な治療まで施されたが死亡、その遺体は解剖され標本にされた。死した彼女や当時の記録との出会いが、その後のヴァッシュとナイヴズの関係を大きく狂わせ、道を分かつ結果となった。なお、この事件はSEEDSクルーらにとってもトラウマだったらしく、かつてのそのブロックは厳重に封鎖されており、封鎖されていた医療室のコンソールには造花が手向けられていた。
クロニカ
砂漠の惑星へと人類救済に現れた地球船団「ピ-セズ・オブ・アース」のクルーであり、冷静沈着な切れ者の女性体自立種。生まれは人類とは異なりながらも人間として扱われ、人権を持っていることが作中の他のクルーとの様子から読み取れる。緑茶をすするなど、文化などに対する志向が強いようだ。
相棒であり、ナイヴズによって融合体と化した自立種ドミナには強い仲間意識を持っていた模様で、報復のために分離後のナイヴズへ攻撃を仕掛ける場面があった(これはリヴィオに阻止される)。
日本茶を好む。

[編集] GUNG-HO-GUNS(ガン・ホー・ガンズ)

ナイヴズによって選出され、彼の下に集った人外戦闘集団。レガートによりコインを持たされ、ヴァッシュへの刺客として送り込まれる。なお、原作とアニメではメンバーの顔触れ(リヴィオ&ラズロ、エレンディラは原作のみ、エヴァーグリーン、ケインはアニメのみ)、細かな設定、ナンバーが異なる。

1. モネヴ・ザ・ゲイル
声:天田益男
最初の刺客。筋骨隆々とした屈強な大男で、顔の上半分を鉄仮面のようなマスクで隠している。
超重量級の連射火器の扱いを得意とし、多数の重火器を持ち歩いている。遮蔽物や障害物をまるで問題にしないその威力から「疾風」の異名を取る。ヴァッシュのみをターゲットとした戦闘マシンとして、20年以上地下室で育てられトレーニングを重ねてきた。
その圧倒的な回転式バルカンの火力でヴァッシュを追い詰めたが、ヴァッシュの超人的な精密射撃を立て続けに喰らい戦意を喪失。その後ヴァッシュに解放されるが、第二の刺客として放たれたマイン・ザ・EGマインによって処刑された。
2.マイン・ザ・EGマイン
声:堀川亮
モネヴが敗れた後に現れた第二の刺客(アニメではドミニクが敗れた後に現れた)。ヴァッシュとの戦いに破れたモネヴ(アニメではドミニクも)を処刑するが、原作ではヴァッシュに一蹴(銃ではなくバッグでの殴打で)、アニメでは雷泥との仲間割れの末に一突きで殺された。
ハリネズミのような球体装甲を纏い、敵に金属製の針を放射して串刺しにする。全方位攻撃が得意で、死角が無い事が自慢。原作初登場時やアニメでの名前はE・G・マイン
3. ドミニク・ザ・サイクロプス
声:沢海陽子
片目をシャッター付きの眼帯で隠した、GUNG-HO-GUNSの紅一点。その目に秘められた特殊能力で相手を短時間催眠状態に陥らせ、知覚と意識に空白を作り、その隙に接近して(相手には瞬間移動したように見える)銃撃を行う。
眼帯側の目は、原作では爬虫類を思わせる異形のそれであったが、アニメでは形は普通で色が真紅になっただけ(いわゆるオッドアイ)として描かれている。
原作ではジュネオラ・ロック・シティにてヴァッシュと一騎打ちを繰り広げる。当初、物理的に説明の付かない瞬速に完全に翻弄されていたヴァッシュだったが、指先の苦痛に感じる違和感から催眠術の存在を見抜き、勝負をひっくり返す。その後、敗れてレガート(若しくはナイヴズ)の足手纏いになることを拒否した彼女はビルの屋上から身を投げ、自ら命を絶った。
上記の敗北時の行動などから、レガートに対しては主従関係を超えて恋愛感情めいたものを持っていた節がある(劇中で明記はされていない)。
せっかくのGUNG-HO-GUNS紅一点でありながら、早々に決着をつけ退場させてしまった事を後々内藤は後悔したらしい。
なお、アニメ版ではモネヴの次に登場し、ナンバーは2となっている。最期はヴァッシュに諭されてGUNG-HO-GUNSから逃亡しようとするが失敗、マインによって処刑される、という流れに変わっている。
4. レオノフ・ザ・パペットマスター
声:肝付兼太
骨格や肉付きなど人体を極限まで再現し(そのため、人形のモデルとなった者達は殆どが生きながらにして腑分けにされている)、傍目には人間としか思えない精巧な操り人形を、糸と金属球のからくりで大量に(かつ同時に)操る老紳士。発音に不自由がある(何らかの障害なのか、訛りがきついだけなのかは定かでない)ため、通常は愛用の人形ウーニカを介して腹話術で話す。
本人が喋る際、原作では「月」と書いて「ルナ」と、「」(りく)を天地逆にして「くり」と読ませるなど、一見誤変換のようなセリフの表記が印象的であった。アニメではさすがに表現できず、若干たどたどしい口調になった程度。
大量の人形を駆り立て、かつ、その中に一般人を紛れ込ませることでヴァッシュの反撃を削ぐというゲリラじみた戦法でヴァッシュを苦しめたが、最後は「シップ内部のスプリンクラーを強制起動させ、水滴を糸や金属球に絡みかせてその重みで人形の操作を無力化させる」という機転の前に敗れる。
本名はエミリオと言い、ヴァッシュの昔の知り合いであったらしい。しかし、ある出来事を境に人格と記憶が崩壊し、殺人者への道へ踏み込む(最期を迎える直前にそれらを取り戻したと思える描写はある)。作中ではこの話には具体的に触れられていないが、少年時代に片想いだった女性・イザベラをモデルとした人形を命より大事にしている様子から、彼女を襲った運命が影響しているものと推測される。
5. ニコラス・ザ・パニッシャー
ウルフウッドのGUNG-HO-GUNSとしての通り名。
フィフス・ムーン事件後、覚醒したナイヴズの勅命で「ヴァッシュを自分の処までなるべく傷つけずに連れてくる」という任務を請け負う。
本来は後述する彼の師・マスターCがその任務に就く予定であり、そのため入れ替わりの事実を知らなかった他のメンバーとの合流直後は、彼自身が「チャペル」と呼ばれていた。当初は、ヴァッシュとナイヴズを潰し合わせる画策をしていたのだが、ヴァッシュとの接触でその計画と彼自身の運命は大きく変わっていく事になる。
なお、アニメにおいては彼自身は正式なメンバーではなく、エヴァーグリーンの台詞から察すると、欠員が生じた場合のリザーバー的な立場であったらしい。
マスターC(チャペル)
原作にのみ登場するミカエルの眼の幹部で、ウルフウッド及びリヴィオ、ラズロの師匠。
ナイヴズの勅命で「ヴァッシュの案内役」を任されるはずの人物だったが、故郷である孤児院から「自分のような存在」が出ることを危惧したウルフウッドによって「作戦中の事故」を装った襲撃を受け、一度は再起不能となる。
辛うじて一命は取り留め、車椅子による移動が可能になる程度に回復はしたものの、身体には相当な無理を強いたらしく、老化が極度に進行してしまい、老人と化している。
リヴィオ、ラズロらを引き連れてレガートの下に馳せ参じる。
冷酷な完璧主義者で、組織の中でも滅多に弟子を取らない。その分、自身が育てる者に対する執着は狂的。
ウルフウッドに対しては「復讐の対象」「自身が育てた弟子」といった、愛憎ない混じった複雑な感情を抱いている。
ウルフウッドがナイヴズへ反旗を翻してからは彼に狙いを定め、故郷である孤児院を占拠。一度は戦闘不能にした上で心身ともに絶望の淵に追い込むが、ヴァッシュの救援と命を省みない代謝機能促進薬のオーバードーズによって復活したウルフウッドの「頭突き」一発で頭蓋を砕かれ戦闘不能に追いやられる。
最期はラズロごと背後からウルフウッドを襲撃するものの失敗。これがラズロの逆上を招くことになり、彼によって蜂の巣にされた。
主要兵装はパニッシャーによく似た武器(機関銃としての性能に加えて、銃身部分を大型のパイルバンカーとして撃ち出すことができる)で、バレルからの弾丸発射力で空中をジャンプする事も出来る。
6. ホッパード・ザ・ガントレット
声:難波圭一
高速回転する盾「グーデリア」で、自身もろとも突撃する肉弾戦を得意とする鉄砲玉のような男。6つの穴が開いたホッケーマスク風の仮面を付けており、また生まれつきの障害のためか、屈強な上半身に比べると下半身は赤子並み、という異形の姿をしている。
グーデリアは自身の体とほぼ同じか、あるいはそれ以上の大きさのある鋼鉄のコマのような形をしていて、防具兼武器であると同時に移動手段(車輪のように回転させて進む他、飛行能力もある)として使われる。原作では他に使用武器としてスパイク付のブーツのようなデザインの拳銃(グーデリアだけでは不安定な身体を支える役割もある)が登場した。また、アニメではグーデリア自体にマシンガンのギミックがついている。
過去にヴァッシュが引き起こしたロスト・ジュライ事件により、「半身」を失う。当初、大半の読者には文字通りの下半身の事だと思われていたが、実は彼が保護していた、虐待の末に心を病み失明した女性であった。そのことに発端してヴァッシュに個人的な激しい復讐心を抱き、復讐を果たすためなら自身の命を顧みないドーピングを行い、心中も厭わない程に精神を追い詰めていた。
その奇怪な外見とは裏腹に、GUNG-HO-GUNSメンバー内で最も人間らしい「情」を持っていた。また、ヴァッシュが暴走した際に彼の過去と思いに接触、最後は『生きて苦しめ』とヴァッシュに吐き捨てることで自分の心に決着をつけ、大往生を遂げるという、殆どがロクな末路を辿っていないGUNG-HO-GUNSメンバーの中では非常に例外的な結末を迎えたキャラでもある。
原作より先行して登場したアニメでのナンバーは3。単なる戦闘狂の快楽殺人者という原作とは正反対の性格で、その分ファンにとっては原作で飾った最期はある意味感動的とも言えるものになった。
7. ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク
声:西村朋紘
愛用の特別製サクソフォン(アニメでは「シルヴィア」と名づけられている)で、人間の脳の中枢神経に衝撃音を叩きつけて死に至らしめる「殺人音楽」の使い手。「音界の覇者」の異名をとる。
異常なまでに鋭敏な聴覚の持ち主で、可聴音域、範囲ともに常人の数十倍。サクソフォン自体も特別性で、凄まじい音量、音域、衝撃を持つ上、機関銃を内蔵している。音楽を奏でることによって、物理的な衝撃波に加えて痛覚を波長とシンクロさせて直接刺激する攻撃を行う。原作ではウルフウッドを一瞬で戦闘不能・視覚障害に追い込み、アニメではヴァッシュの放った弾丸を空中で止めてみせた。
加えて原作では特定範囲内に「聞き分けた音と逆の位相の音をぶつけ、周囲一帯を無音状態にする」ことすら可能としている。ヴァッシュへの復讐に向かうホッパードの援護の為に、この技を披露した。
ニヒリストであり、リアリスト。過去、ともに暗殺稼業を営んでいた仲間を一瞬でナイヴズに殺されて以来、ナイヴズの人知を超えた力を恐れており、そこから逃れようとしていたが、最終的にはそれが遠因となって破滅する。
アニメではナンバーが11となっており、ヴァッシュがレガートと対峙する直前にGUNG-HO-GUNS最後の一人として登場した。原作とは違いレガートには絶対の忠誠を誓っており、躊躇わずにヴァッシュに戦いを挑み、最期はサクソフォンが自爆して死亡した。
8. グレイ・ザ・ナインライヴス
声:なし
圧倒的な怪力を誇る巨人。その名が示す通り9つの命をその身に宿し(原作では9人の小人が協力して動かす生体兵器、アニメでは9個の電子頭脳が搭載されたロボット)、不死身の生命力を誇る。
原作では同じセリフを複数の字体、ひらがな、カタコト、ローマ字表記などで繰り返すシーンが見られ、これは9人のうち何人かの異口同音であった可能性がある。
筋肉質な巨体に不釣合いな小さな顔を持ち、その顔は名の通りグレイを彷彿とさせるエイリアンマスク。外皮の凹凸の無い皮一枚の顔面に、のない巨大な眼と縦にぱっくりと裂けた巨大な口のみが覆われている(首の部分が胴部分と連結したマスクにより覆われているため、普段は口が隠されている)。
原作の設定はアニメ版のそれと比べると非常に過激なものとなっている。通常は無生物的な表情しかとらないが、激情した際には額から口元まで一気に深いシワが彫られ、一転して生物的な印象が生まれる。いかなる傷を負ってもひたすらターゲットを狙い続ける狂気の戦術をとり、その際には「きょおおおおお!!」「ヴェアアアア!!」「キィアアア!」といった気のふれたような奇声を発っする。また戦闘の際には鉄球状の巨大な銃をグローブのように腕に装着する武装を持つ。その体内に9人の小人が入り、巨体を操作している(腕などに入り込み、独立して動かすことも可能)。
ヴァッシュの第二の故郷とも言えるシップ内にて、レガートから「裏切り者」と断じられた(これはレガートの一方的な勘違いだった)ウルフウッドと交戦する。
全身を蜂の巣にされても、砲弾の暴発で手が砕けても、シャッターに挟まれ腕が千切れても、ロケット弾の直撃を喰らい腹に穴が開いても倒れず、最終的にはパニッシャーのゼロ距離射撃でようやく機能停止したものの、それでも「9つの命」のうちの7つまでしか殺し切れなかった。
単行本において「セメント」と題された彼とウルフウッドの戦闘は、上記の通り作中屈指の凄惨かつ激烈な戦闘描写を伴った「悪夢にも等しい泥沼の戦闘」を描いたエピソードである。
9. 雷泥(らいでい)・ザ・ブレード
声:大塚明夫
特別製のローラースケートで高速移動するサムライ。この作品には珍しい東洋系の人物(他には原作の1シーンのみに登場するチャイナ服の女性が確認されるのみ)。「次元斬一刀流(じげんざんいっとうりゅう)」を称する我流剣術の使い手で、機関銃の乱射を刀一本で正面切って防いでしまう魔人。ヴァッシュさえ反応が遅れる踏込みを持つ。
球体車輪ローラースケートの機動力を活かした「円」の動きで直線的な「銃」の射線を回避し、かつ一瞬で視覚外にまで回り込むことで銃が剣に対して持ちうる「射程距離の優位性」を相殺している。
超スピードの「円」の動きを以って、対象との間合いを即座に詰めて斬り掛かる「二重星雲(ふたえネビュラ)」が必殺技。
「ただの人間は斬り飽きた」という理由でヴァッシュに“死合”(一騎打ち)を申し込む、筋金入りの殺人狂。細かい策は抜きで直接殺し合いを楽しんでいたが、最後は二重星雲を仕掛ける間際の一瞬のスキを突かれ、ヴァッシュいわく「ハタキ落とし」で敗北。
刀には仕掛けがあり、スペツナズナイフのように刃そのものが飛ぶ(この技を闇奥義「彗星突」と呼ぶ)が、ウルフウッドによって発射前に阻止された。
アニメでのナンバーは原作と同じ9(ここのつ)だが、原作と違いローラースケートは使わず、口調も原作よりも丁寧なものになっている。また、刀には原作と同じ仕掛けがしてあるが、原作とは違いヴァッシュに向かって発射される。更に発射後の柄に鞘を取り付け、ライフルとすることもできる。アニメでは彼との闘いが引き金となり、フィフス・ムーン事件が発生する。最期は原作と同じくウルフウッドに射殺された。
10. リヴィオ・ザ・ダブルファング
ミカエルの眼の暗殺者で、ウルフウッドと同じ孤児院出身の青年。孤児院に来た当初は泣いてばかりいたため、ウルフウッドからは「泣き虫リヴィオ」と呼ばれていた。
前後に銃口を持つ二連式短機関銃「ダブルファング」を2丁扱い、強化身体能力による近距離攻撃戦・敵の真っ只中に飛び込んでの乱戦を得意とする。また最新式の代謝促進技術が施されており、ウルフウッドよりも格段に高い再生能力を誇る。
もともとは、極めて大人しく、心優しい性格の持ち主。しかし、虐待を受けていた幼少時の境遇やラズロの影響もあってか「自分の居場所はどこにもない」と思い込んでいた節があり、それゆえに孤児院から姿を消し、ラズロに導かれるままにミカエルの眼へと至る。
ウルフウッドと再会した時には、マスターCの「教育」の影響ゆえか感情が完全に麻痺していたが、死闘の末にラズロと折り合いをつけ、本来の自分を取り戻した。
ウルフウッドの死後は彼の意思を継いでヴァッシュの新たなパートナーとなる。
11. ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デス
幼少期に親から虐待されていたリヴィオが生み出したもう一つの人格で、「最強の個人兵装」であるパニッシャーを同時に三挺も扱う。作中で兵器名はトライ・パニッシャーと呼称されている。
パニッシャーを運搬するための付き添いを従え、背中には第3のパニッシャーを操る機械仕掛けの義手が一本ついている。
リヴィオとは対照的に性格は凶暴で好戦的。自分以外の他者を基本的に見下しており、身体を共有しているリヴィオをすら「チンカス」扱いするなど、常に横暴な姿勢を崩さない。しかし、エレンディラとの戦いの最中にはリヴィオが自らの肉体に積んだ修練を「借り」だと言い、共闘する姿勢を見せた。
戦闘に対する才覚はマスターCが惚れ込むほど並外れており、ミカエルの目に至る以前には虐待を繰り返していた両親を殺害し、リヴィオに難癖をつけ絡んできたゴロツキ数人を一方的に痛めつけ殺害していた。「一つの体に二つのナンバー」という途方もない例外を認めさせうるだけの実力を誇っている。
自身の得物である三挺のパニッシャーを総動員させた攻撃は、ヴァッシュをして「どう考えても今までの最大火力」と言わしめるほどの圧倒的破壊力を誇る(一度はウルフウッドを反撃の糸口さえ与えず戦闘不能に追い込んだほど)。
一方、「苦境に陥る」という経験が全く無いため、土壇場での機転が利かない脆さも併せ持つ。エレンディラと戦った際には、その弱点を看過された。
12. ザジ・ザ・ビースト
声:神谷浩史
主に監視・情報伝達等の役割を負い、また星の先住者、砂蟲(巨大な虫に似た生物群=ワムズ)の意志を代弁する。
原作・アニメ共通キャラの中では最も両者間の描写差が大きい。
〈原作〉体の中に無数の虫を宿し、惑星中の出来事を、虫の知覚を介して知りうる事ができる。当初10 - 12歳程度の少年の姿で登場するが、ガントレットの手により絶命後に20歳前後の女性の姿で再登場。本体は別に存在している砂蟲の長で、人間体はその「端末」的なものである(負傷した時に「人間の体を治すのは人間の医者の方が得意」と言って人間の病院に入院していたので、普通の人間を操っている模様)。作中では最後に70年代のSLYじみた男の体を端末にして現れ、コインの破片をヴァッシュに渡して去っていった。
〈アニメ〉姿は少年形態のみ。恐らくは普通の人間だが、「子供が嫌いだ」という発言からすると実際の年齢は見た目より上、という可能性はある。ワムズとは直接感覚を共有するわけではなく、発信機のようなもので操る立場。
13. エレンディラ・ザ・クリムゾンネイル
本来存在しない『13番目のロストナンバー』を与えられた、GUNG-HO-GUNS最強の怪物。レガートと同じくナイヴズに心酔し、片腕として働くオカマ。口癖は「えぐるわよ?」。
実は連載における登場の時点では『12番目のラストナンバー』であったが、その直後ミスであった事が発覚、急遽設定が変更された…というエピソードがある(既に先述のザジに使われていたため。当該話については単行本化の際に修正)。しかし、偶然の産物とは言え不吉な数とされる『13』が与えられた事で、むしろその怪物性が際立つ事になったとも言われる。
スーツケース状のパイルバンカー(或いは巨大ネイルガン)が主武装で、金属製の巨大な釘を撃ち出す。その威力は一撃でロストテクロノジーで作られた戦闘機をも打ち落としてしまうほど。リヴィオですら知覚不能な速度で動き、知覚不可能な速度による連射も可能で、対峙した相手は瞬く間に串刺しにされる。また、他者を「本能」の次元で屈服させてしまうほど強烈で鋭利な「殺意」をも武器として操るなど、戦闘における心理戦・駆け引きの巧妙さにおいても他のナンバーズの数歩上を行く。
普段は自分の力を抑えるため上半身に拘束具をつけており、拘束具を解除すると外骨格や人工筋組織がむき出しになる。
戦闘に際しては「冷酷冷血にして無情」を地で行く人物だが、自身の行動の妨げにならない人物(老人や子供、および殺す価値も無い弱者など)に対しては人並みの感情や優しさを見せることもある。
本人は男と呼ばれるのを嫌っており、自分のことを男呼ばわりした発言は無視する。
チャペル・ザ・エバーグリーン
声:鈴置洋孝
アニメにおけるウルフウッドの師匠であり、彼に戦う術の一切を叩き込んだ人物。ウルフウッドのパニッシャーを縦に二分割したようなダブル・マシンガンの使い手。山高帽とゴーグルを着用した痩身の中年。
ウルフウッドとの対決において彼を圧倒するが、最後は戦意喪失に追い込まれる。自らの敗北を悟って引き下がろうとした直後、レガートの遠隔操作により意思に反してウルフウッドを撃ってしまい、絶命させる直接の原因となった。その後、敵討ちのためにナイヴズ一派に反旗を翻すが圧倒的な力の前に成す術も無く、敗北して消し去られてしまう。
ケイン・ザ・ロングショット
声:なし
アニメのみのキャラクター。一見すると物干竿のごとき銃身のカスタム・ライフルによる超長距離精密射撃を行う。加えて潜伏場所の景観に同化する特技を持つため、狙われた相手は仮に一発で仕留められなくとも反撃の手段を見出せない。ヴァッシュによりライフルを破壊された後、一切の躊躇を見せる事無く所持していた拳銃で自分の頭を撃ち抜き自殺した。

[編集] その他の登場人物

ブリリアント・ダイナマイツ・ネオン
声:石塚運昇
盗賊団「バド・ラド団」のヘッド。大量の電飾をあしらったド派手な服に身を包み、それを光らせるためだけに、動きやすさを犠牲にしてまで肩に巨大な発電機(ダイナモ)を担ぐドレッドヘアーの偉丈夫。更にタバコ感覚で花火をくわえるというかぶいたセンスを持つ。
とにかく光りモノが大好きで、宝石目当てでヴァッシュの乗り合わせたサンドスチームを襲撃した。
人殺しをなんとも思わず、子供に暴力を振るう事すら躊躇わないが、一度決めた事はおいそれと曲げない美学を持つ。また、そういう信念を持った者を好む。
ヴァッシュが勝負に勝てば乗客を助ける、という一対一の決闘で敗北した結果、自らの命を張ってまでそれを貫き通した。
原作ではロスト・ジュライについてヴァッシュに質問するシーンがあり、ジュライの町と何らかの関係があることが示唆されている。
フランク・マーロン
声:田中正彦
アニメ版オリジナルキャラの銃職人(ガンスミス)。
ガタが来始めた愛用の大拳銃の整備を頼むため、ヴァッシュがわざわざ探し回るほどの凄腕だが、ヴァッシュが出会った当初は犯罪者に自分の銃で人を殺されるというトラウマから自分を見失った挙句、酒に溺れて同じ町の住人達にすら煙たがられる呑んだくれだった。
しかし町が強盗団に襲われた時、住人達がかつて自分が作った銃で応戦するのを見て『何があっても自分の銃を信じてくれる』人々の存在を再認識し、強盗団の撃退後は酒と縁を切り、職人に復帰することを決意した。
先生
声:糸博
シップの指導者。本名は不明。黒いコートに帽子を被った小柄な好々爺。
フィフス・ムーン事件後行方をくらましていたヴァッシュの元へブラドと共に出向き、新しいコートと義手を渡す。ロスト・ジュライやナイヴズとの因縁についても詳しく、ヴァッシュとはかなり昔からの知り合いと思われる。
GUNG-HO-GUNSがシップを襲撃した際に命を落とした(原作では明確な描写は無いが、パペットマスターの人形のひとつとして姿を見せたことと先生の安否を訊ねたヴァッシュにルイーダが返した反応から死亡したものと思われる)。
ブラド
声:石井泰祠
シップ生まれの青年。長身のヴァッシュよりも更に頭ひとつ分以上背が高く、強面にリーゼントというスタイル。原作(マキシマム)1巻の時点では17歳。
かつて4歳の頃に一度ヴァッシュと会っており、自分達と違って時を経ても変わらない彼の姿にある種の憧憬と畏怖心を覚えていた。その為か、登場初期はヴァッシュに対して反抗的とも取れる態度を示したり、何かと突っかかる物言いをしていた。彼の想い人であるジェシカがヴァッシュに惚れていることもその一因。
GUNG-HO-GUNSがシップを襲撃した際、ジェシカを脱出ポッドに乗せ住民を救う為にひとり居残るなど仁義に厚く度胸は一人前。シップの若手の中ではリーダー格で、シップの構造を利用してパペットマスターを砂洋に落下させる、戦闘機を操り方舟を損壊させるなどエンジニア・パイロットとしてもかなりの腕前を誇る。
アニメでは、パペットマスターの操るジェシカ人形の銃弾からヴァッシュを庇い死亡する。
ルイーダ
原作(漫画版)に登場するシップの指導者にして先生の妻。短い黒髪に鋭い瞳、ケープを羽織った研究者のような出で立ちをしている。
先生同様ヴァッシュとは旧知の間柄で、先生亡き後シップをまとめヴァッシュのサポートに当たる。ヴァッシュは不死身なのかと問うウルフウッドに「身体の傷が消えているならば本当の不死身」「ここに居る全員の顔と名前が一致している」と告げ、ヴァッシュの人間性を肯定する(ウルフウッド曰く「阿呆な話や」)。この時の会話は、後にウルフウッドがリヴィオと対峙した時に彼の中でリヴィオを救う決心をさせる遠因にもなっている。
常に冷静沈着で物事を合理的に進める行動力とカリスマ性を持ち合わせているが、反面非情に徹しきれずヴァッシュ達自立プラントを相打ちさせるという目論見に対して涙を流すなど、女性らしい脆い一面も見せる。
方舟始動後は地球からの船団との交渉役を努め、混乱を極めるアウターの人々を保護するなど表舞台に立って活躍するようになる。
余談だが、基本的に人を名前で呼ばないウルフウッドが唯一「さん」付けで呼ぶ相手でもある。
ブランドン・マーロン
原作(漫画版)に登場する銃職人。原作ではフランク・マーロンは話の本筋よりも数世代前の人物ということになっており(それでもヴァッシュの実年齢を考えれば面識があった可能性はある)、ブランドンはフランクの子孫。
ヴァッシュのことを「ライトニング」と呼び慕い、彼の銃の整備や弾薬の手配を度々請け負う等、アニメのフランク・マーロンのポジションを勤める人物。先祖や父親と違って「豊潤なる命の露」を存分に嗜むどこまでも飄々としたノリの酔っ払い。それでも先祖伝来の職人気質に遜色は無く、引き鉄と弾丸の重みを心得ぬ者には決して銃を造らない。
腕も超一流で、「方舟」から落下の折に大破したウルフウッドのパニッシャーも、彼のお陰でものの見事に復活を遂げた。

[編集] 用語・メカニック

プラント
砂漠のみの惑星が舞台のこの物語で、人類が絶滅しない理由がこの技術。エネルギー源及び各種生産活動、ありとあらゆる物を物理法則を無視して行う生体ユニットで、作中では通常の管理運営技術以外は失われたテクノロジーとなっている。元々は宇宙移民船の動力源であり、作中世界では惑星への不時着時に崩壊した宇宙船から切り離され、各所に散ったものの中から活動可能なものを利用している。その為、都市や街の中心地には必ず移民船の残骸がある。
視覚的には巨大な電球に酷似し、そのフィラメント部分に相当する場所に何等かの生物に見える存在があり、これに二酸化炭素や熱・光を供給すると、あらゆる生産活動を行う。
活性化と同時に浮かび上がるその姿は、天使を髣髴とさせる。
又、肥沃化したプラントの影響を受けた土地はジオ・プラントと呼ばれ、この砂漠にあって尚植物が育つ程、豊かになる。
活動が暴走するとプラント自身がショック状態を引き起こしたり、生産された熱や重力エネルギーにより大災害が発生することもある。またそれ以外に、疲弊が進むと「死ぬ」事もあり、その際髪の色は黒く染まっていく(この現象は黒髪化と呼ばれている)。
これを利用し、疲弊し生産の望めなくなったプラントに対して黒髪化が起きるまで強制的に暴走状態を引き起こし大生産する、ラスト・ランとよばれる技術も存在する。
発想としては『キューティーハニー』に登場する空中元素固定装置に通じるが、コンラッドやザジが「門」と呼んでいたように、実際には生産活動としての「持ってくる力」以外にあらゆる物を消滅させる「持っていく力」の両方がある、ブラックホールホワイトホールのような存在。
作中世界の住人には知られていないが、突然変異によって生まれた自立種と呼ばれる、人間と変わらない行動、意思疎通ができる個体がいる。
A・arm(エンジェルアーム)
ヴァッシュとナイブズは人に似てそうではない存在。この二人には自然の摂理を超越したエネルギーが集まる「ゲート」の様なものがあり、ナイブズはこれに目を付け、左手をコンマ数ミクロンの「刃」として自在に操られるようになる。
逆にヴァッシュはその力に気が付かずに射撃の訓練を積んでいたため、ナイブズとの接触の際、強制的に共鳴させられたときには「刃」ではなく右手が「銃」となって発動してしまった。
威力はナイブズの場合、その刃は成層圏の外まで一瞬で届きありとあらゆる物を切り刻むことが出来る。ヴァッシュは、砲撃で月に着弾すると肉眼で確認できるほど巨大なクレータができ、地表近くで暴発しただけで数百万人の大都市を消してしまう。
Project SEEDS(プロジェクト・シーズ)
地球規模で進んだ汚染により、種の維持が危ぶまれた人類が行った延命計画の一つ。大規模移民船団を組織し、生存に適した惑星へと移民する計画。
自分達以外に、生体実験として殺された自立種が生まれていたことを知ったナイブズの破壊工作により失敗、かろうじて大気は呼吸可能だが、生存は適さない惑星へと墜落・大地に衝突するコースに乗せられた所を、レムの機転で船団の何割かが不時着に成功した。この事件は大墜落ビッグフォール)と呼ばれており、そもそもの事件の発端である。
$$(ダブドル)
作中世界の通貨単位で、1$$で2 - 300円程度の価値は充分にありそうだが、詳細は不明。10$$もあれば、1 - 2日分の食費は賄えそうでもある。これの下位単位としてセンズがある。
アニメ版第3話で下っ端の1人が誤って「ドルドル」と読んでいるが、「頭の悪そうなキャラクターだからいいだろう」ということでOKになったという逸話がある。
砂蒸気(サンドスチーム)
人の生存に適さない砂漠を横断するための巨大な乗物で、現代の豪華客船に匹敵する。独立したプラントを内蔵しており、蒸気エンジンで駆動する。生存に必要な物資を独立して生産できる能力がある。また武装強盗団を撃退するために強力な火器を装備している物も多く、サンドスチーム自体を用心棒として、街と街を移動するキャラバンと呼ばれる集団を引き連れていることもある。逆を言えば、これを襲うような強盗団は、超一流の危険極まりない連中ばかりといえよう。アニメ版・原作版に登場した最大級のハンプバック級のほか、原作では幾つかの級があることが伺える。比較的道路が整備されている地域では街の間を結ぶ長距離バスも運行されているが、サンドスチームはそれよりも早くて、長距離の移動を任されているようである。
サイボーグ
作中世界はかなり苛酷な自然環境に加え、極めて無秩序な銃社会西部劇の世界に近い)の様相を呈しているため、負傷者・死者も多く、これを移植手術で治したり、またはサイボーグ化することも普遍的に行われている。特にコミック版ではこれらの描写も多いが、処置さえ早ければ殆ど瀕死の重傷でも助けられる事も可能なようだ。ただ、社会的な格差は地域的に大きく、そのような医療が受けられるのは、かなり規模の大きな都市に限られるようでもある。
ロスト・ジュライ(失われた都市)事件 ‐星歴0104年07月21日 02時06分に発生‐
ヴァッシュが作中世界で史実上、最初に起こした事件。当時7大都市と呼ばれていた第2位の規模を誇る都市、ジュライが一瞬の内に壊滅した。ヴァッシュ自身には事件当時の記憶が無い。
原作では住人全員が都市ごと消失、その日都市を離れていた人間以外は全滅している。唯一事件現場で公式に確認されたのはヴァッシュのみであり、地図の上からジュライの文字が消えた。ちなみに同所には致命傷を受けたナイヴズも居た。
アニメ版ではこの破壊による直接の死傷者は報告されていない。しかし、その後に起こった飢餓や暴動により、多数の死傷者を出したとされ、同都市は放棄されている。
フィフス・ムーン事件 ‐星歴0110年10月 16時07分に発生‐
またの名をジュネオラ・ロック・クライシス。作中では衛星が5つ存在し、これが月とされているのが名前の由来。
巨岩に支えられた3つのプラントを持つジュネオラ・ロック・シティにて起きた事件。
ヴァッシュとナイヴズが接触した際、ナイヴズによってヴァッシュのエンジェル・アームが暴走、ヴァッシュの抵抗により大惨事は逃れたものの、巨岩の1/3が消失、上空にあった第5衛星に超大規模なクレーターが空く結果となった。
この事件を機にヴァッシュは公式の記録から、2年間姿を消す。
シップ
メルカバルドル大砂洋の中心に位置する船。かつて大墜落ビッグフォール)で星に落とされた船団のひとつであり、砂洋のクッションと内蔵された重力制御プラントによってほぼ完全な形で残っている。周囲は重力制御プラントによって発生する砂霧に覆われ、百数十年もの間外界とは隔絶された独自の環境を築いてきた。
内部ではかつての乗組員(冷凍睡眠者)の内、目覚めた者達の子孫が生活しており、生活水準や治安は外の世界とは比べ物にならないほど高い。住民たちは外の世界のことを総じて「アウター」と呼んでいる。その環境と代表者の考えから外の世界には存在を知られておらず、砂洋のほとりと繋がるロープウェイ(トマ小屋もついており、ミリィ曰く「五ツ星ですよー」)だけが外界との唯一の繋がりである。その一方で、アウターの人間であるウルフウッドやメリル、ミリィにもシップを救ったとはいえ歓迎し隔てなく接するなど、訪れるものは拒まない面も見られる。
かつて砂洋のほとりで行き倒れていたヴァッシュを拾い(回想シーンでの人相などから「先生」の先祖ではないかと思われる)手厚く看護したことが縁となり、数世代に渡って彼の積極的なサポートを行っている。GUNG-HO-GUNSの襲撃により住民の半数近くが虐殺されるという被害を受けるが、その後も兵器を駆使して方舟と戦ったり、ヴァッシュやウルフウッドを救助・運搬したりと重要な役割を果たしている。ヴァッシュのコートや義手などは全て、このシップで発掘された技術を集めて作り上げられたもの。ヴァッシュ曰く「里帰り」「僕のホーム」。
実は数世代に渡って生活に最低限必要なもの以外の全てのプラントを惑星間通信に回し、地球との接触を図ってきた。物語中盤にて悲願の地球からの通信を受け取るものの、その衛星はナイヴズの手によって破壊されてしまう。物語終盤では混乱を極めたアウターの人々の保護を行うなど表舞台にも姿を見せる。
アニメでは「隠れ里」としての役割が主で、他の街同様舞台の一つとして登場する。より閉鎖的な描写が強められ、余所者であるウルフウッドを避けたりGUNG-HO-GUNS襲撃の要因であるヴァッシュを責めるといったシーンも見られる。
パニッシャー

十字架の形をした「最強にして最高の個人兵装」

重機関銃(おそらく)とロケットランチャーの合体兵器で、作中世界でも群を抜いての超重量級個人兵装。
縦棒の長い方がおそらく重機関銃で(作中の描写を見る限り12.7mm以上はゆうに超えていて、機関砲ほどとも見て取れる)反対側の短い方がロケットランチャーとなっている。機関銃の弾丸はコンクリートに50Cm近くの大穴を開け、人間程度なら一発でも上半身と下半身に分かれさせ、数発当たると完全に粉々になる。ロケット砲は20~30mの炎と爆発を撒き散らすほどである。中央部には髑髏を連想させる透かし窓があいており、これが銃握と引き金になっている。アニメ版では銃の中央部は形こそ特殊だが髑髏型ではない。パニッシャー自体も異常に堅牢で、トライパニッシャー(パニッシャー×3)の一斉掃射も問題なく耐えられるほど。
大きさは2m程あり、大人でも5人ほでようやく持ち上げられるほどの超重量である。ウルフウッドはコレを片手で軽く振りますように扱える。元々、プラント製の産物なので、現実の火器と比べるの無茶がある。
「一応」人間であるウルフウッドが使ってはいるが、とてもではないが人間が扱えるレベルを超えているまた、その大きさと超重量を利用して鈍器として扱われたこともある。
ミカエルの眼創立から133年間の内に製造された数も限られ、与えられた者は最高の栄誉を称えられる。ウルフウッドが背負っているパニッシャーは10丁目、ラズロの所有していたトライパニッシャーは11,12,13丁目に当たる。
普段は「黒いベルトとカバーに包まれた(不吉な感じのする)十字架」となっている。
アニメの前半でウルフウッドが所持していた十字架は37丁の拳銃(シングルアクションでありながらサブトリガーによって即座に初弾を装填できる”GRADER SINGLE HAND 2043”(コルト・ガバメントカスタムがモデル)を収納するガンラックであり、十字架を盾にしながら二丁拳銃、弾が切れたら次の拳銃を取り出す戦法をとっており、後半では原作と同じパニッシャーを使用したが、この双方が同一の物であるか否かは不明である。原作ではGRADER SINGLE HAND 2043を脇に下げ、取り回しに難のあるパニッシャーのサブウエポンとして利用していた。
ミカエルの眼
作中には、キリスト教かそれに似た宗教が登場するが、この中に暗にプラントを神や天使と崇める一派も存在し、更にその一部には暗殺部隊が存在する。ミカエルの眼はその中でもエリートの殺戮部署で、異常な戦闘能力を持つ集団である。
パニッシャーを始めとする様々な銃器も製造・保有するが、その武力の最も特徴的な所は、外科的手術や薬物投与による身体能力の向上、感覚の鋭敏化、新陳代謝の活性化による異常な再生能力を持つ殺人者を擁する部分にある。
リヴィオ曰く、「俺達は食らった技や相手の呼吸を覚える」とのこと。ダメージを厭わずに相手の動きをぎりぎりまで見極めることが出来る、その再生能力あっての所業である。
また、装備品として試験管型アンプルに入った薬物を摂取することで一時的に再生能力を爆発的に高められる。通常の再生能力を以ってしても再生が追いつかないほど深刻なダメージを受けた時などに使用される。ミカエルの眼所属の暗殺者が標準的に携行している物だと推測される。
教会を中心とした組織形態の為か、人材の補充の際は各所の教会から孤児を引き取ることもあるようだ。元はウルフウッドやリヴィオ(ラズロ)も同じ教会の孤児である。
プラントを崇拝の対象としているミカエルの眼は組織ぐるみでナイヴズに加担しており、彼直属の私兵団とも言うべきGUNG-HO-GUNSのメンバーのうち「三人分の枠」は、特定の人物ではなく「ミカエルの眼から選ばれた選りすぐりの暗殺者・三名」によって補填されている。そのため、時と場合によって「首の挿げ替え」が起こる。
ウルフウッド曰く、「殺し屋の寄り合いみたいなもん」。
真紅のコート
言わずと知れたヴァッシュのトレードマーク。紅い色はかつてレムから教えられた花言葉に由来する。作中の時間経過と共に何度か新調(デザインやボタンの形及び配置などが微妙に変化)するが、基本はあごが隠れるくらい高い襟、袖は義手の左腕の方が二の腕までと短く、足首近くまである裾は腰の辺りまで入った切れ目で数本の帯状に分割されている(新しいものほど本数が多いようだ)。マキシマム開始当初に着ていたコートに至っては、ロストテクノロジーの粋を集めた隠れ里製で、高い防弾機能や弾薬補充用のパイプラインといったギミックまで備えていた。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] アニメ

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

『H.T』

作曲・演奏 今堀恒雄:OP。インストゥルメンタル曲

『風は未来に吹く』
編曲・歌:秋間経夫。ED。
  • the 1st donuts(サントラ/今堀恒雄)
  • the 2nd donuts HAPPY PACK(サントラ/今堀恒雄)

[編集] サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 600億$$の男 黒田洋介 西村聡 吉松孝博
2 TRUTH OF MISTAKE 水野和則 粟井重紀 岩井優器
3 PEACE MAKER 高柳滋仁 鈴木藤雄
4 LOVE & PEACE 冨永恒雄 所俊克 加野晃
5 HARD PUNCHER 大橋誉志光 久高司郎
6 LOST JULY 島崎奈々子 岡田正和
7 B.D.N. 木崎文智 山口美浩 植田洋一
中田雅夫
紺野直幸
8 そして荒野と空の間を 東海林真一 松尾衡 蒔田史海
9 MURDER MACHINE 粟井重紀 岩井優器
10 QUICK DRAW 薮下昌二 福田紀之
11 ESCAPE FROM PAIN 小寺勝之 栗山美秀 久高司郎
12 DIABLO 林秀夫 古賀誠
13 ヴァッシュ・ザ・スタンピード 高柳滋仁 吉松孝博
14 LITTLE ARCADIA 黒田恭弘 粟井重紀 岩井優器
15 DEMONS EYE 阿部記之 山内富夫 木下ゆうき
16 FIFTH MOON 栗山美秀 蒔田史海
牛島勇二
17 レム・セイブレム 大橋誉志光 田崎聡
18 GOODBYE FOR NOW 松尾衡 粟井重紀 岩井優器
19 HANG FIRE 小沢一浩 山内富夫 木下ゆうき
20 FLYING SHIP もりやまゆうじ
21 OUT OF TIME 栗山美秀 加野晃
22 ALTERNATIVE 粟井重紀 岩井優器
23 楽園 蒔田史海 ながはまのりひこ 蒔田史海
24 おざわかずひろ 香月邦夫
25 LIVE THROUGH 佐藤たくや 粟井重紀 岩井優器
26 こんなにも青い空の下で 西村聡 吉松孝博
テレビ東京 水曜25:15枠
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トライガン