浦沢直樹
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| 浦沢 直樹 | |
|---|---|
| 生誕 | 1960年1月2日(48歳) |
| 国籍 | 日本 |
| 職業 | 漫画家 |
| 活動期間 | 1983年 - |
| ジャンル | 青年漫画 |
| 代表作 | 『YAWARA!』 『MASTERキートン』 『Happy!』 『MONSTER』 『20世紀少年・21世紀少年』 『PLUTO』 |
| 受賞 | 手塚治虫文化賞マンガ大賞(2回) 日本漫画家協会賞大賞 文化庁メディア芸術祭優秀賞(3回) 小学館漫画賞(2回) 講談社漫画賞 アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞 ※詳細は本文参照 |
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浦沢 直樹(うらさわ なおき、1960年1月2日 - )は、日本の漫画家。東京都府中市出身。明星高等学校、明星大学経済学部卒業。代表作に『YAWARA!』『MONSTER』『20世紀少年』など。
1983年のデビュー以来担当編集者長崎尚志と二人三脚で作品を発表している。漫画賞の受賞も多く、2008年現在まで手塚治虫文化賞大賞を2度受賞しているのは浦沢だけである。コミックスの売り上げは累計1億部を突破している[1]。
定評のある画は、大友克洋の影響を強く受けている事を公言しており、実際に初期の絵柄は大友克洋にそっくりである。
1960 - 1970年代のロックのファンで、『20世紀少年』にはその影響が色濃く反映している。特にボブ・ディランの大ファンである。
目次 |
[編集] 来歴
[編集] 幼少期(1960年 - 1973年)
1960年、東京都府中市に次男として出生。幼稚園には通わず、昼間は祖父母と3人きりの幽閉状態であった。このころ手塚治虫の『鉄腕アトム』と『ジャングル大帝』を買い与えられ、自分でも漫画を描くようになる。
地元の小学校に入学、3年生から学級委員を務め、学級新聞に4コマ漫画を連載した。一時期いじめられかけたこともあったが、クラスのガキ大将に漫画を描いたことがきっかけでいじめはピタリと止まったという。このころ初めて長編漫画『太古の山脈』を描き上げる。当時テレビでも放映していたフィルム・ノワールの影響を受けた暗い内容のもので、当時は4つ上の兄が専らの読者であった。
[編集] 青年期(1973年 - 1984年)
中学では当初陸上部に入るも、先輩の偉そうな態度が嫌になり軽音部へ転入。吉田拓郎にのめりこみ、その後ボブ・ディランの研究を始める。高校、大学も軽音楽部に所属していた。一方で漫画の制作も続けており、高校では国語の教科書に載っていた芥川龍之介の『羅生門』を漫画化している。もっとも当時の梶原一騎ブームに乗れず、一時期漫画に興味を失いかけていたこともあった。しかし大学の時に登場した大友克洋をはじめとするニューウェーブの作品群に感化され、漫画に対する情熱を取り戻した。
「マンガ君」と思われるのが嫌で大学では漫研には近寄らなかったが、漫研の人よりもたくさん漫画を描いていたという。なお大学の軽音部では1年上にTHE STREET SLIDERSのHARRYが所属しており、下手にバンドで食べていこうと思わなかったのは彼のパフォーマンスを見たからかもしれないと語っている。また、中学生時代の経験は後に『20世紀少年』に活かされ、浦沢は「ケンヂが校内放送で曲をかけたが変化無しと言うのは自分自身の実体験だが、こういうことをした人は結構多かった」「10分の1くらいは自叙伝」と語っている。
[編集] デビュー以後(1984年 - 現在)
もともと漫画家になるつもりはなかったが、就職活動時に小学館に編集者としての面接を受けた際、ついでに持って行った原稿「Return」が新人賞に入選、これを機に1年で芽が出なければやめるつもりで漫画家を志す。アシスタント等を経て、1983年に「BETA!」(「ゴルゴ13 別冊」掲載)でデビューし、1984年開始の「踊る警官」で初連載。長崎尚志担当のもと『ビッグコミックオリジナル』で外国を舞台にした『パイナップルARMY』『MASTERキートン』を連載する一方、『ビッグコミックスピリッツ』で『YAWARA!』『Happy!』と女子スポーツを題材にした作品を発表し人気を得る。1986年開始の『YAWARA!』以降は2誌掛け持ちで、毎月100枚を越える連載を10年以上続けた。スリラー作品『MONSTER』、手塚治虫の『鉄腕アトム』をリメイクした『PLUTO』により2度の手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。2004年には『20世紀少年』によりフランス・アングレーム国際漫画祭で最優秀長編賞を受賞している。
2008年現在は『ビッグコミックオリジナル』にて「PLUTO」を月一、『週刊モーニング』にて「BILLY BAT」を週一で連載している。2008年より長崎尚志とともに名古屋造形大学(2007年まで名古屋造形芸術大学)の客員教授も務めている[1]。
[編集] 受賞歴
- 1982年 - 第9回小学館新人コミック大賞一般部門入選(『Return』)
- 1989年 - 第35回小学館漫画賞 (『YAWARA!』)
- 1997年 - 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『MONSTER』)
- 1999年 - 第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞(『MONSTER』)
- 2000年 - 第46回小学館漫画賞(『MONSTER』)
- 2001年 - 第25回講談社漫画賞(『20世紀少年』)
- 2002年 - 第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『20世紀少年』)
- 2002年 - 第48回小学館漫画賞(『20世紀少年』)
- 2004年 - アングレーム国際漫画祭(フランス)最優秀長編賞(『20世紀少年』)
- 2005年 - 第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞(『PLUTO』)
- 2005年 - 第7回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(『PLUTO』)
- 2008年 - 第37回日本漫画家協会賞大賞(『20世紀少年』『21世紀少年』)
- 2008年 - 第39回星雲賞コミック部門(『20世紀少年』『21世紀少年』)
[編集] 作品リスト
[編集] 連載作品
- 踊る警官
- バンド活動を行う傍ら、警官として働く男山下の物語。全7話で、単行本には他に短編4本を収録。
- パイナップルARMY(ビッグコミックオリジナル)
- 民間の軍事顧問機関・CMAの戦闘インストラクター、ジェド・豪士に様々な依頼が舞い込んでくる。この作品の中で世界的なつながりを持ったテロ組織の台頭をのべている。工藤かずや原作。
- YAWARA!(ビッグコミックスピリッツ、小学館)
- 作者を代表する大ヒット女子柔道漫画。柔道家の祖父、猪熊滋悟郎の元で柔道に明け暮れていた少女 猪熊柔が、祖父に反発しながらも天性の柔道の才能を発揮し世界へ雄飛するストーリー。1989年に浅香唯主演で実写化され、その半年後にアニメ化された。主人公の名前は連載当時活躍し始めた女子柔道選手谷亮子(旧姓:田村)の愛称にもなった。
- MASTERキートン(ビッグコミックオリジナル、小学館)
- SAS出身で、今は保険会社のオプ(調査員―日本で言うアジャスターの事)として働く日英ハーフの考古学研究者にして大学講師、キートンの遭遇する様々な事件を描く。勝鹿北星原作。なお原作者との間にトラブルがあり、浦沢の主要作品のなかで唯一絶版である(MASTERキートン#絶版問題参照)。
- Happy!(ビッグコミックスピリッツ)
- 兄の残した借金2億5千万円を返済するため、プロのテニスプレイヤーになる事を決心する海野幸の物語。2006年4月、TBS系にて相武紗季主演でテレビドラマ化され、同年12月に第2弾『Happy!2』が放映された。
- MONSTER(ビッグコミックオリジナル)
- ベルリンの壁崩壊後のドイツ(旧西ドイツ地域)を中心に展開されるサイコスリラー。主人公は将来を約束された天才的な脳外科医テンマ、そんな彼のもとに頭に銃弾をうけた重症の少年が運ばれてくる…。2004年日本テレビ系でアニメ化された。ハリウッドで実写映画化される予定。
- 20世紀少年 / 21世紀少年(ビッグコミックスピリッツ)
- ケンヂ、オッチョが少年時代に遊びで作った世紀末預言書「よげんの書」の内容が、成長した彼らに現実となって襲いかかる。ケンジとその仲間たちは地球を救うため立ち上がり、数々の謎を解明していく。実写映画化が3部作で決定されており、唐沢寿明主演で2008年8月に第1章が公開、2009年に続編が公開予定。
- PLUTO(ビッグコミックオリジナル)
- 手塚治虫のSF漫画作品『鉄腕アトム』の1エピソード「地上最大のロボット」を、ロボット刑事ゲジヒトの視点から書いた作品。タイトルは敵ロボットの名前プルートゥから。
- BILLY BAT(モーニング)
- 誰もが熱狂したあのアメリカンコミック「ビリーバット」だが人々は忘れてしまった・・
[編集] スピンオフ作品
- JIGORO!
- 『YAWARA!』に登場する猪熊柔の祖父、猪熊滋悟郎を主人公にした短編集。猪熊滋悟郎のホラとも真実ともつかぬ若き日の逸話が中心。
- キートン動物記
- 『MASTERキートン』番外編。ハードカバー、全ページカラーで出版されている。
[編集] 短編集
- N・A・S・A
- 短編集。
- 初期のURASAWA
- デビュー作『BETA!!』をはじめ、初期の作品を集めた短編集である。他の短編集との重複も多い。
[編集] その他
- ANOTHER MONSTER
- 記者のヴェルナー・ヴェーバーがヨハン事件の関係者を追い真相に迫っていく実録風小説
- ビーパル小僧のアウトドア教本 3、4
- 小学館発行BE-PALのBE-PAL MANUAL COMICをまとめた教本。3巻、4巻のを担当。
- Swimmers
- プロデビュー前の未発表作品。先輩猫が金槌な弟子の犬に泳ぎを教える話。イブニング月2回刊化特別付録収録(2003年5月13号)
- 源氏物語
- NHKで放送された教育番組『まんがで読む古典』の1作品、源氏物語のキャラクターデザインを担当(1990年)
- まんがノート
- 『PLUTO』豪華版3巻・4巻付録。浦沢が少年時代に描いた自作の漫画をまとめたもの。3巻は芥川龍之介、4巻は星新一の作品を漫画化している。
- シロは死なない
- 北方謙三による創作童話、挿絵を担当。
- ヘンリーとチャールズ
- 棚の上のケーキを目指す師弟ネズミのドタバタ劇。小学生向け月刊誌おおきなポケットに掲載(1995 4月号)
- 月に向かって投げろ!
- 手塚治虫文化賞10周年記念で出版された「AERA COMIC ニッポンのマンガ」に掲載された書き下ろし短編作品。プロット共同制作は長崎尚志。『PLUTO』豪華版6巻付録。
- ディランを語ろう
- ボブ・ディランについて語りおろした対談集で、浦沢によるイラストストーリー「ボブ・ディランの大冒険」も収録。著者名義は浦沢直樹×和久井光司。
- 映画『アイム・ノット・ゼア』劇場用パンフレット
- トッド・ヘインズ監督によるボブ・ディランの半生を映画化した作品のパンフレットにイラストを描き下ろした。
- 漫勉
- 画集。
[編集] CDジャケット等
- DOMINO88 アルバム『Pleasure!』
- 和久井光司 アルバム『ディランを唄う』
[編集] 過去の出演番組
- たけしの誰でもピカソ(1999年頃、テレビ東京)
- 孝太郎ラボ(2005年2月1日、フジテレビ)
- プロフェッショナル 仕事の流儀(2007年1月18日、NHK総合テレビジョン)
番組内の本人のコメントによれば、原稿1枚にかかる時間は長くても2時間程度であるという。また、漫画を描くのに困難な肩の持病を抱えていることが同番組内で明らかになった(そのため『20世紀少年』は半年間の休載に追い込まれた)。
- 竹中直人 P.S.45(2007年5月18日、BSフジ)
- 『20世紀少年第1章』すべてのはじまりスペシャル (2008年7月、日本テレビ)
- 手塚治虫アニメシアター(2008年7月21日~、日本映画専門チャンネル)
[編集] 音楽活動
- 2003年に発売された単行本「20世紀少年」11巻の初版に付けられたCDに収録されている<ケンヂの歌>こと「Bob Lennon」は、浦沢自身が作詞・作曲・歌・ギター・ブルースハープ・録音を行ったオリジナル曲であり、実写化の際にケンヂ役の唐沢寿明がリメイク、エンディングテーマに用いられた。
- 2006年10月9日に行われたボブ・ディラン・サミット(ボブ・ディランのトリビュート・コンサート)に出演し、アコースティック・セットで「Bob Lennon」を演奏。その模様は一部プロフェッショナル 仕事の流儀(2007年1月18日、NHK総合テレビジョン)で放送された(同タイトルDVDにも収録されている)。
- 2007年、高見沢俊彦のソロアルバム"kaleidoscope"に、自身のオリジナル曲「洪水の前」の歌詞のみを提供した。
- 2008年6月4日デビュー・シングル「月がとっても…」発売。
- 2008年6月27日、28日に【和久井光司×浦沢直樹 2 days Live at 東京キネマ倶楽部】が行われた。
- 2008年11月21日にファースト・アルバム発売予定。
[編集] アシスタント
[編集] 参考文献
- 「解体全書 第7回 浦沢直樹」『ダ・ヴィンチ』1999年11月号、メディアファクトリー、194頁-197頁
- 「浦沢直樹の世界」『コミックファン』1999年5号、雑草社
- 「浦沢直樹の売れる理由 浦沢直樹VS長崎尚志」『KINO』Vol.1、河出書房新社、2006年
[編集] 注釈
- ^ 2007年の「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演時には「一億冊を売った男」として紹介された。


