うる星やつら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| うる星やつら | |
|---|---|
| ジャンル | SF・恋愛・ギャグ・少年漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 高橋留美子 |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載誌 | 週刊少年サンデー |
| レーベル | 少年サンデーコミックス (SSC) 少年サンデーコミックスワイド版 (SSCW) 小学館文庫 (SB) |
| 発表期間 | 1978年39号 - 1987年8号 |
| 巻数 | 全34巻 (SSC) 全15巻 (SSCW) 全18巻 (SB) |
| アニメ | |
|
|
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『うる星やつら』(うるせい-)は高橋留美子の漫画、およびそれを原作とするアニメ化作品。
本項では原作である漫画作品と、これに関連する作品全般について述べる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
宇宙人である鬼族が、地球侵略を仕掛ける。鬼族は圧倒的な技術力と軍事力を保有しており、普通に地球を手に入れるのでは簡単過ぎて面白くない。そこで、鬼族代表と地球代表とが一騎打ちで戦い、地球代表が敗れた場合、地球を占領すると宣言した。その一騎打ちは、鬼族の伝統に従い『鬼ごっこ』で行われ、期限内に地球代表が鬼族代表の角を掴むと地球の勝ち、鬼族代表が逃げ切ると鬼族の勝ちというものである。
地球の命運を賭けた「鬼ごっこ」の地球代表に選ばれてしまった高校生の諸星あたるは、当初やる気がなかったものの、恋人である三宅しのぶの色恋仕掛けにより、彼女と結ばれたいがために鬼族代表のラムを追いかけ始める。追いかけつつ発した、諸星がしのぶを想っての発言をラムは自分に求婚しているのだと勘違いし、それを受け入れてしまう。そのため、鬼ごっこには勝利、地球は侵略を免れるが、ラムはそのまま諸星家に住み着いてしまう。かくて、恋多き男・あたるとラムの果てしなき鬼ごっこが始まる。
そして、友引町はさまざまな災いや奇妙な出来事に巻き込まれていく。
[編集] 概要
浮気者の諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人・ラムを中心に、東京の練馬区(アニメでは武蔵小金井[1])にあるとされる架空の町、友引町や宇宙や異次元などを舞台にしたラブコメディ。高橋留美子の代表作のひとつであり、高橋は後年、本作と『めぞん一刻』を(自分の)20代の漫画で自分の青春と語っている。その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に多大な影響を及ぼした。第26回(1980年度)小学館漫画賞受賞。
『週刊少年サンデー(以下『少年サンデー』)』で1978年から1987年にかけて連載され、単行本は少年サンデーコミックスより全34巻。1989年から1990年にはワイド版が全15巻、1998年から1999年にかけては文庫版が全18巻で発売されている。また、2006年11月から単行本の新装版が毎月2巻ずつ出ている。
[編集] 作品解説
[編集] 短期集中連載から週刊連載へ
1978年に短期集中連載作品として『少年サンデー』に初掲載され、好評であったため1979年に月刊連載化・不定期連載化された。当時高橋はまだ大学生であったため、約20-30Pの作品を数カ月おきに連載していたが、大学を卒業すると同時に週刊連載にシフト。そして1980年に『少年サンデー』にて本格的週刊連載となり(第1回の本格連載は面堂終太郎登場話である「トラブルは舞い降りた!!」)、一週およそ16Pの連載が続けられた。定期連載以降、最終話まで作者都合による休載はない。
あだち充の『タッチ』と共に、当時の『少年サンデー』を支える二本柱となるほどの人気作品となったことからテレビアニメ化・アニメ映画化もされ、単行本34巻(全366話)に及ぶ長期連載作品となった(最終話時点では『がんばれ元気』を上回り、『少年サンデー』史上最長巻数)。
[編集] 作品の特徴
定期連載時は恋愛要素は皆無で、ドタバタやSFをメインにしたギャグ要素が非常に強かったが、週刊連載になり話が進むにつれて恋愛をメインに、ギャグをサブにした雰囲気(いわゆるラブコメ)の作風に変化させてゆき、高橋留美子の持ち味の奇想天外なキャラクターなどはあまり出てこなくなった。定期連載時や、読み切り作品(たとえば『ザ・超女』)のようなギャグ要素の強い作風は、一部がのちの『らんま1/2』に引き継がれていった。
当初は諸星あたるを中心として話が展開することが多かった。高橋は当初、いろんな災いを呼び寄せている受身のあたるのキャラクターに苦労したため、もっと楽観的で浮気性なキャラクターに変化させていくことで打開した。しかし、今度はラムがあたるを追っかけてばかりいるストーリーばかりになり、後半はラムのキャラクターに苦労したという。中期から末期にかけては群像劇に近いものとなり、あたるやラム以外のキャラクターを中心として話が進み、そこにあたるやラムがあまり絡まないことも多くなる。
物語のほとんどが一話完結型。登場人物は基本的に成長(進学・卒業など)せず、あたるやラムたちは友引高校2年生(開始当初は1年生)のままでいる。ただし正月、節分、七夕、クリスマスなどのいわゆる年中行事は、連載の掲載時期にあわせて毎年行われている。
[編集] タイトル
「うる星やつら」というタイトルは、高橋のデビュー作のタイトル「勝手なやつら」の名残を残し、かつ作品の宇宙的なイメージから当時の編集長の田中が名付けた。また、連載開始当初のタイトルロゴはおどろおどろしい感じのデザインであった。また、サブタイトルには「思い過ごしも恋のうち」(サザンオールスターズ)「酒と泪と男と女」(河島英五)「かけめぐる青春」(ビューティ・ペア)等のヒットソング名を度々用いているほか、本作と同時期に『少年サンデー』で連載されていた作品のタイトルから語句を拾ってサブタイトルにしたこともある(宮本武蔵編)。
[編集] 原作者が語る『うる星やつら』
高橋は「『うる星-』はやろうと思えば、いつまでも連載を続けられる安全パイなんだけど、勢いがあるうちに終わらせたかった。」と語っている。また、自身がお気に入りの作品は「石油が町に降る」と、水乃小路飛鳥が最初に出てきた話と「最後のデート」、一番気に入ってるコマは、あたると幽霊の望がデート中に花火を見上げているシーンだという。
[編集] 国内外のファン
芸能人では西村知美がいる。西村は芸能界デビュー前、アニメ版のシナリオ公募に応募したこともあり、選考では残り20作品程度までの中に残っていたという。
国外では、本作の作品名を自分たちのバンド名にしたロックバンドもいる。それがスコットランドで1993年に結成され、1995年にメジャーデビューしたロックバンド「Urusei Yatsura」である。メンバーが日本好きで、本作にちなんで命名したものだが、高橋から「うる星やつら (Urusei Yatsura) 」という名称の使用許可が降りなかったため、日本やアメリカでは「Yatsura」(奴ら)と名乗っていた。なお Urusei Yatura は2002年に解散、メンバーは新たに「Projekt A-ko」(元ネタは同じく日本のアニメ『プロジェクトA子』)を結成している。
[編集] 登場人物
詳細はうる星やつらの登場人物を参照
アニメ版では80年代の国産アニメで盛んに行われていたアニメーターの「お遊び」的な作画により、騒動や人ごみ(モブシーン)の中に『めぞん一刻』を始めとするさまざまな高橋キャラがしばしば「隠れキャラクター」的に登場しているほか、本作と全く関係のない他の漫画・アニメのキャラクターもしばしば登場している。
[編集] アニメ
本作はアニメ化されたことにより、TVシリーズ、劇場版、OVAが製作され、商品化においても成功を収めた。
詳細はうる星やつら (アニメ)を参照
[編集] ゲーム
[編集] パソコンゲーム
- うる星やつら ラブリーチェイサー
- 1985年、ポプコムソフト(小学館)より発売。PC-8801シリーズ、FM-7シリーズ他。パズルゲーム。
- 第2回ポプコムコンテスト最優秀賞受賞作。ポプコムというパソコン雑誌の読者投稿によるゲームで、うる星キャラが駒に使われているという代物。内容はラムの駒を動かし、他の女性キャラの駒にくっつくあたるの駒を電撃で引き離し、最終的にラムとくっつけるのが目的。
- 試験に出るうる星やつら
- 1986年、キティエンタープライズより発売。PC-8801シリーズ。クイズゲーム。
- 問題はうる星に関するものを1,200問収録。クイズ内容はかなりマニアックであり、難易度は高い。問題を進めるたびにグラフィックやBGMが変わって行く。
- うる星やつら 〜恋のサバイバル・バースディ〜
- 1987年、マイクロキャビンより発売。PC-8801シリーズ、X1シリーズ他。アドベンチャーゲーム。
- ゲームオリジナルストーリー。面堂了子から誕生会の招待状を受け取ったあたる。了子の許へ早く着いた優勝者には、了子から(女性参加者には終太郎から)のキスがもらえるというので、早速あたるは奮起する。しかし面堂家の敷地内は迷路のようになっており、さまざまな罠が待ち受けていた。グラフィックが当時の原作のタッチに良く似せてある。
[編集] テレビゲーム
- うる星やつら ラムのウェディングベル
- 1986年10月23日、ジャレコより発売。ファミリーコンピュータ用ソフト。アクションゲーム。
- 同社のアーケードゲーム『モモコ120%』の移植作。キャラクターをラムに置き換えたもの。オリジナルも本作もBGMに『ラムのラブソング』が使われている。
- うる星やつら STAY WITH YOU
- 1990年6月29日、ハドソンより発売。PCエンジン用ソフト。アドベンチャーゲーム。
- オリジナルストーリーのノベル風ゲーム。プレイヤーはあたるに扮し、失踪したしのぶやその他女性キャラを巡る。メディア供給がCD-ROMのためグラフィックが豊富で、かつフルボイスでしゃべるのが特徴。
- うる星やつら 〜ディア マイ フレンズ〜
- 1994年4月15日、ゲームアーツより発売。メガCD用ソフト。ノベル風アドベンチャーゲーム。
- 諸星家に突然降り立った謎の少女。少女はラムを気に入り自分の世界へ引きずり込んでしまい、あたるはラムを探しに行く。「STAY〜」同様、CD-ROMによるメディア供給のため、グラフィックはほぼ全編アニメーションで、かつフルボイスでしゃべる。作画はアニメ版に関わっていた中嶋敦子、遠藤麻未によるものだが、顔付きが「らんま1/2」のタッチに近い。内容は「STAY〜」同様オリジナルだが、原作の最終話以降の成り行きを引き継いでいるようなエピソードになっている。
[編集] 携帯ゲーム
- うる星やつら
- 1982年、バンダイより発売。電子ゲーム。
- あたるを左右に操作しガールハントをするという内容。ラムにやられるとミス。
- うる星やつら ミス友引を探せ!
- 1992年7月3日、やのまんより発売。ゲームボーイ用ソフト。ロールプレイングゲーム。
- あたるが校内ダンジョンの中を巡り、ライバルを蹴散らしながら、校内の美女(しのぶ、サクラ、ラムなど)の写真を収め、その写真の中から学校一の美女を決める。
- うる星やつら エンドレスサマー
- 2005年10月20日、マーベラスインタラクティブより発売。ニンテンドーDS用ソフト。アドベンチャーゲーム。
- ラムが通販で「大恋愛シミュレーションマシン」を購入し、あたるを自分になびかせようとする。しかしあたるはそんな事も知らず、相変わらずガールハントに勤しむ。プレイヤーはあたるを操作して街中を練り歩き、夏休みの1ヶ月の間にさまざまなキャラクター達と出会い、時に臨海学校などのイベントが進められてゆく。
[編集] ボードゲーム
3作共にツクダホビーより発売。
- うる星やつら 恋は移り気
- うる星やつら スクランブル ラムを奪回せよ!〜あたるVS面堂軍団〜
- うる星やつら 友引町買い食いウォーズ
[編集] パチンコ
3作共に奥村遊機より、全国のパチンコ店に導入された。
[編集] パチスロ
パチスロうる星やつらを参照
[編集] エピソード
- あたる達がよくする、親指・人差し指・小指をたてる手のポーズは手話で「I LOVE YOU」を意味する。
- 新谷かおるが自身の漫画作品『エリア88』の最終回で最後の1ページ丸々使ってのスタッフロールを行った際、当時『うる星-』を連載していた高橋は「私が『うる星-』の最終回でやりたいと思っていたのに、先を越された」と言い、悔しがったという(ガイナックスのCD-ROM『新谷かおる Art Collection』での新谷へのインタビューより)。
- 柏葉幸子の児童文学『たぬき親父』に「うる星やつらのまんがを読んで涙する父親」が登場する。なお、『たぬき親父』は教育出版の教科書『中学国語Ⅰ』にも取り上げられている。
- 『GS美神 極楽大作戦!!』では、作中で高橋がこの漫画の1エピソードのときの事件を基に『うる星やつら』を書いたことになっている。このネタは、高橋から特別に許可をもらって作られた。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
| 小学館漫画賞少年少女部門 |
||||||||||||||
|
|
|
||||||||||||
| 星雲賞コミック部門 |
||||||||||||||
|
|
|
||||||||||||
|
|||||||||||||||||

